Jダンス の商品レビュー

若杉実(著者)

2022/03/06

タイトルにあるように「なぜ、ダンスにシフトしたのか」ということが中心に書いてあるわけではない印象。

歌謡曲の人物たちのダンスに焦点をあてたエッセイという趣で、へーそういう背景があったんだなと、楽しめる本。
みな、一生懸命試行錯誤して、デビュー、その後の芸能生活をおくっているんだなと。

風見信吾
自分なりにダンスを極めたいと思って始めたブレークダンス。

LLBrothers
最初はバラエティーのダンス甲子園に出たくなかった。

SAM
アイドルグループに所属したり、紆余曲折があった。

安室奈美恵
ジャネットジャクソン指向がやっと花開く

2021/10/09

「Jダンス」というネーミングからひどいセンスだと思っていたが、内容は完全にダンサー畑の感覚に満ちていて、イメージが反転。著者は何者かと思いきや、自身もダンサーだった経験があるのですね。ダンス史を振り返ることで、読めば読むほどふむふむと納得し、こうだと説得され、そのとおりだと同調していた。

ヒップホップ史と並列させたらより深く理解できそうであり、まだオリジネイターの存在する正史をともに生きている感覚が強くなる。かなりの名著です。

2021/09/09

Jダンス〜J-POPはなぜ歌からダンスにシフトしたのか　を読んでみた。

自分も子供達も学校でもダンスに関わることは一切なかった時代を過ごしたので、ダンスの事をよく知らないんですよね。
少しでも何か知りたいと思い読んでみました。

当時TVで流行ったダンス甲子園から、ブレイクダンスを披露した風見慎吾に始まり、三浦大知まで、様々なアーティストのダンスとの向き合い方を著者の考えを交えて書かれてました。
思ってた内容とは少し違ったけど、大雑把にそれなりに雰囲気は掴めた気がします。

ダンス人口の事も書かれてました。

これによると、小中学校でダンスが必修科目になったのが、2008年だそうです。

疑問なのは、何故突然ダンスが⁉︎
ってとこなんですが、その謎については何も書かれてはいませんでした。

2015年のデータですが、ヤマハミュージックジャパンの小学生を対象とした調査では、全体の1割がダンススクールに通い、その内の7割がブレイクダンスやヒップホップなどストリーダンスを習っているそうです。

そして小中学校で必修科目になったダンスは、創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムダンスの３つの中から各学校が任意選択するそうですが、1番選ばれているのがストリートダンスに当たる、現代的なリズムダンスだそうです。
逆にそれ以外を選んでる学校の生徒になりたくないって思っちゃいますね…
子供達に選ばせてやれよって！

また、ダンス人口を成人にまで目を向けると、600万人を超え、Jリーグが盛り上がった時のサッカー人口480万人をすでに超えていたとの事です！

知らなかったなぁ〜