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小説8050 の商品レビュー

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337件のお客様レビュー

  1. 5つ

    100

  2. 4つ

    144

  3. 3つ

    70

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2024/04/14

昔、いじめられっ子だった自分にはドキドキする話だった。訴えられるなら私も訴えたかったし、いじめた奴らの顔は一生忘れないと思う。昔のことを思い出してドキドキしてしまった一冊だった。

Posted byブクログ

2024/04/12

8050問題ではなく、正しくは5020問題だった。それも、中学時代のイジメから不登校になりそのまま22歳まで引きこもりとなった息子が、7年前にイジメた相手に対し父親と訴訟を起こす話。男親と女親の認識の違い、姉の視点、裕福だからこそ出来る裁判、現実はこんなに綺麗じゃないよなと思いな...

8050問題ではなく、正しくは5020問題だった。それも、中学時代のイジメから不登校になりそのまま22歳まで引きこもりとなった息子が、7年前にイジメた相手に対し父親と訴訟を起こす話。男親と女親の認識の違い、姉の視点、裕福だからこそ出来る裁判、現実はこんなに綺麗じゃないよなと思いながらも、父親が最後まで見放さなかったのは意外だった。イジメの主犯格が胸糞悪かったけど、翔太の弁護士の高井さんが素晴らしい仕事をしてくれた。誰かの心を殺すことも殺人と同じ。

Posted byブクログ

2024/03/29

面白かったです!人間の弱さや醜さをこれでもかと見せて胸クソなところもあるけど、ちゃんとスカッとするところや希望もある。読み応え抜群でした。 あらすじは、歯科医院を営む裕福な家庭で息子が引きこもりになった。7年家に閉じこもって息子の将来が不安になり、ここらで外の世界に引き出そうと...

面白かったです!人間の弱さや醜さをこれでもかと見せて胸クソなところもあるけど、ちゃんとスカッとするところや希望もある。読み応え抜群でした。 あらすじは、歯科医院を営む裕福な家庭で息子が引きこもりになった。7年家に閉じこもって息子の将来が不安になり、ここらで外の世界に引き出そうと父親は奮起するが、息子が暴れて手がつけられない状態に。引きこもりになった本当の理由は中学の時のいじめだと知った父は裁判を起こすべく弁護士とチームを組む。というお話。 小説のテーマである『8050問題』。親が80歳になっても50歳の子供の面倒を見るという社会問題ですが、この小説の大澤一家も8050状態になる危機が。とはいえなまじっか家が裕福なだけに当面は息子を甘やかす余裕があるのが問題を先延ばしにしてきた最大の理由なのでは...私は子供がいませんが、さすがに子供が二十歳になったら問答無用で家から追い出すと思うけど。でも大澤の妻・節子は息子を庇って甘やかしてしまう。ぐわ〜!また甘やかしてる!ってイライラしたけど、母親ってやっぱりそういう生き物なのかな。 もう、ほんとうにこの小説は「人間は感情で動く」というのが客観的によくわかります。失敗を人のせいにしたり、怒りを抑えられなくなったりで物語が2転3転コロコロ動いて本当にもどかしい...けど弁護士の高井が「冷静な人」としてこの家族を導いてくれて良かった。「裁判は私刑じゃありません」という高井の言葉も刺さりました。ていうかいい弁護士に巡り合うのって奇跡みたいなものなんだな。 ドラマ化してほしいけど、林真理子氏はいま日大の違法薬物問題の対応に追われてるから無理かな 主人公が歯科の先生なので、ちょくちょく歯に関する描写があり、歯のケアちゃんとしなきゃという意識を都度思い出させる本でもありました。

Posted byブクログ

2024/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実際の8050問題を描いたものではなかったが、途中でやめられず、一気に読んでしまった。自分の身に降りかかるかもしれなかったことだったから、ということもあったと思う。お姉ちゃんの気持ちが痛いほどわかったから…。

Posted byブクログ

2024/03/17

もっとどす黒いものを見るのかと思ったら結構救いのある話だった。 林真理子作品は初めてだけど男の考え方と女の考え方のすれ違いは的確に捉えられてる点が面白かった。

Posted byブクログ

2024/02/22

タイトル通り、あの8050問題の話です。 私にも年頃の娘がいるので、この物語の両親の気持ちがすごくわかる。 今の子ってすぐ逃げようとするんだ。精神的にすごく打たれ弱いと思うんだ。「死ぬぐらいなら学校なんて行かなくていい」っていうあのキャンペーンを必要以上に盾にしてると思うんだ。普...

タイトル通り、あの8050問題の話です。 私にも年頃の娘がいるので、この物語の両親の気持ちがすごくわかる。 今の子ってすぐ逃げようとするんだ。精神的にすごく打たれ弱いと思うんだ。「死ぬぐらいなら学校なんて行かなくていい」っていうあのキャンペーンを必要以上に盾にしてると思うんだ。普段いい子なのに急にキレるんだ。殺しちゃったりするんだよな。キレさせたら殺されるんじゃないかって親も少しビクビクしてるとこがあるんだ。キレさせたら自殺しちゃうんじゃないかって親も少しビクビクしてるとこがあるんだ。キレさせたらどこかで犯罪犯すんじゃないかって親も少しビクビクしてるとこがあるんだ。そんなビクビクを実は子供たちって気づいてるんだよね。 だから、親は引きこもりを家から追い出す暴挙にでることを躊躇しちゃうし、子どもは追い出されないってタカをくくってる。子供はしたたかで頭がいい。 私は正しい子育てがずっと分からない。

Posted byブクログ

2024/02/15

著者、林真理子さん(1954~)の作品、ブクログ登録は3冊目になります。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 このままでは我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない――。 従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合...

著者、林真理子さん(1954~)の作品、ブクログ登録は3冊目になります。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 このままでは我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない――。 従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊される――。 「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。 ---引用終了 そして、本作の問題家族である大澤家は、 大澤正樹 50代の歯科医。 大澤節子 正樹の妻。専業主婦。 大澤由依 長女 大澤翔太 長男 ウィキペディアを見ると、本作が書かれる少し前に、8050問題が顕在化した2つの事件がありました。 以下は、引用です。 ---引用開始 2018年3月5日の北海道新聞では該当する親子がそろって孤立死したという記事が掲載された。これは1月に検針に来たガス業者が異変に気付き、室内に入ったところ親子とも死亡しており、前年に死んでいたと思われる状態であった。 2019年6月1日 - 元農水事務次官長男殺害事件。 ---引用終了 本作が書かれる動機として、これらの事件があったことが切っ掛けになったと思われます。 読後感としては、やや重い内容かな、という感じ。

Posted byブクログ

2024/01/26

タイトルからしてもっと暗く絶望感に満ちた話かと思っていましたが、徐々に明らかになる事実、目まぐるしく変わる状況など、想像よりずっと刺激的な展開で一気に読んでしまいました。 ひきこもりがテーマとはいえ、根底にあるのは家族の絆。 苦しみながら、ぶつかりながらも絆を取り戻していく家族の...

タイトルからしてもっと暗く絶望感に満ちた話かと思っていましたが、徐々に明らかになる事実、目まぐるしく変わる状況など、想像よりずっと刺激的な展開で一気に読んでしまいました。 ひきこもりがテーマとはいえ、根底にあるのは家族の絆。 苦しみながら、ぶつかりながらも絆を取り戻していく家族の物語なのだと思いました。 子どもへの愛情って何だろう。期待って重荷なのか。 成長して離れていく息子を親はどうやって支えたら良いのだろう。 過干渉にならず、放置もせず、遠くから見守って、、 必要な時には助けられる強くて優しい親に、私はなりたい。

Posted byブクログ

2024/01/22

いじめで引きこもりになった息子 原因は中学時代のいじめ 7年経ち父親が戦う決意をする。 父正樹の目線で話が進む。 結局この家族はお金に余裕があるから、引きこもりもそれほど悲惨にかんじなかったし、裁判までできるんだと思うけど 実際こんなにうまくは行かないんだろうね。

Posted byブクログ

2023/12/30

作家は、何処でどう書けば読者はこう思う、話しを転換させる場面を何処におけばいいかを知っている。 有能な作家の手馴れた作品という感じの話だった。でも、これができるから凄い作家だ。

Posted byブクログ