魚服記 の商品レビュー
あまりにも地獄で太宰作品の中でも個人的に好みのものの1つである「魚服記」。 変身奇譚としては、ねこ助氏の挿絵、満点だな…。
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相変わらずこのシリーズは絵が綺麗で、想像力がかきたてられます。 お話は個人的にはちょっと怖い。 闇に引きずられそうな感じ。 人の考察を見て、知るものもあり。 モチーフになったと思われる作品があるのも、面白いですね。他の作品へと渡り歩けるところが考察系の好きなところです。
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おびのりさんの乙女祭りに影響されて、その中から一冊選んでみました ねこ助さんのイラストが本当に美しく、表紙の女の子に一目惚れして選んだ「魚服記」です 青森の山々の描写から始まる文章は読みやすく、ついスラスラと読み進めてしまう。 気がつくとラストにさしかかり、娘は水に飛び込...
おびのりさんの乙女祭りに影響されて、その中から一冊選んでみました ねこ助さんのイラストが本当に美しく、表紙の女の子に一目惚れして選んだ「魚服記」です 青森の山々の描写から始まる文章は読みやすく、ついスラスラと読み進めてしまう。 気がつくとラストにさしかかり、娘は水に飛び込み鮒になっていた…???? どーゆーこと? 大事なところを読み飛ばしたに違いない(ノ*0*)ノ もう一度丁寧に読み返す。 すると、父親と二人暮らしの娘スワが、子供から大人へと成長する姿が描かれていた。 水に飛び込むまでの吹雪の場面は、本当に辛く悲しい。 それにしても、十五歳の娘にとって山での貧しい暮らしは、想像するとゾッとするなぁ。 おそらく話し相手は父親しかおらず、希望のない生活。 スワが父親に問う 「おめえ、なにしに生きでるば」 ──「判らねじゃ」 「くたばった方あ、いいんだに」 この場面のイラスト、スワの表情が印象的だった。
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太宰治文学忌、桜桃忌 遺体の発見された日を文学忌としている 1933年 太宰治24歳の作品 15歳の少女 父親と山間で暮らす 植物採集に来ていた学生が滝に落ちて亡くなる 少女はその様子を見る ここに恋があるのかな? 父親から少年が滝に落ちて大蛇になってしまう昔話を聞く 少女...
太宰治文学忌、桜桃忌 遺体の発見された日を文学忌としている 1933年 太宰治24歳の作品 15歳の少女 父親と山間で暮らす 植物採集に来ていた学生が滝に落ちて亡くなる 少女はその様子を見る ここに恋があるのかな? 父親から少年が滝に落ちて大蛇になってしまう昔話を聞く 少女がゆるやかに成長していく様子が垣間見れる 成長と共に 従順だった少女の反抗 少女は山に生まれた鬼子という 父親と血の繋がりがあるのか どちらにしても父親の罪 父親の裏切りから滝壺への投身自殺 彼女はフナになり 解放される 絵はネコ助さん 可愛くも哀しげで 色彩も良い できれば文字は黒で読みたいかな
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津軽あたりの山奥の谷脇で、炭を作る父と客に駄菓子を売る少女スワ。 駄菓子も売れず、学校にも行かないで、本当に暇なのだろう。貧困が希望を奪うとは、この通り。毎日大してやることもなく、ただ無駄に時が流れていくだけのスワのような生活は、確かに生きる気力を削がれてしまいそうだ。 もう、つ...
津軽あたりの山奥の谷脇で、炭を作る父と客に駄菓子を売る少女スワ。 駄菓子も売れず、学校にも行かないで、本当に暇なのだろう。貧困が希望を奪うとは、この通り。毎日大してやることもなく、ただ無駄に時が流れていくだけのスワのような生活は、確かに生きる気力を削がれてしまいそうだ。 もう、つまらなすぎたのだろう。谷に飛び込んで、大蛇になれたかと思ったら、ただの鮒だった、というのも、父に漏らした「おめえ、なにしに生きでるば」「くたばった方あ、いいんだに」という言葉が示す通り、自分なんて全然大したことないんだという思いが実現してしまったようで、とても悲しい。 こんな一人ぼっちの所にいないで、町におりてみればよかったのに…。人との交流がなすぎても、人はダメになる。ちょうどよい刺激が必要なのだなぁと思った。 ずっと霞の中にいるような、幻想的で、冷ややかで涼しくて、谷の水飛沫をずっと浴びているようなウェットな感じが切なさを増幅させる。ねこ助のイラストがそれをよく描いていた。 貧困と暇は人を破壊する。目標や目的がないと、モチベーションが生まれないと、人はまともに生きてゆけないのだなと感じた。
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ホドーミーマイハピィーネスとどけ〜〜たい〜♪ メローディーわたしだけぇ〜のおくり〜もの〜♪ まぁそういことよ マイハピネス届けたいのよ はい、26おネエは遂に太宰っちです! いやもうそれこそ太宰っちなんか昔あほほど読んだはずなんだけど、ちーっとも覚えてない この『魚服記』も読ん...
ホドーミーマイハピィーネスとどけ〜〜たい〜♪ メローディーわたしだけぇ〜のおくり〜もの〜♪ まぁそういことよ マイハピネス届けたいのよ はい、26おネエは遂に太宰っちです! いやもうそれこそ太宰っちなんか昔あほほど読んだはずなんだけど、ちーっとも覚えてない この『魚服記』も読んだことあるような気もするけど、ちーっとも覚えてない もう太宰っち読んだことあるって記憶そのものが捏造なんじゃなかろうかって本人が疑ってしまうくらいちーっとも覚えてない わいの海馬には一層の奮起を促したい今日この頃である しかし、あれよね今あれよ オーディブルがまたねひとつの読書法としてその存在を確立しつつあるけど、やっぱりわいはどうしても受け入れられんよのね いや、いいのよ あれで楽しめてる人を否定するつもりは一切ないのよ 目の方がちょっと…っていう事情のある方にとってはまさに救世主だろうし あくまでわいはってことね で、その理由のひとつが特に近代日本文学のあたりを読んだときに思うんだけどさ 本を読むときに何を漢字で書き、なにをひらがなで書くのか、あるいはこの擬音はひらがななのにこっちの擬音はカタカナなのかってけっこう気にならない? まぁ、作者は適当だったりすることも多いんだけど、そこらへん日本語の本を読むときの面白味のひとつだと思うんよね この『魚服記』なんかも太宰っちがどこまで意識的にやってるかはよく知らんけど、ひらがなと漢字のバランスみたいなところに趣きを感じたりするんよな〜 ってねこ助さんの美麗イラストがメインのくせになにを日本語がどうのって語っとんねん!ていうねw
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太宰治の作品を幾つも読んだが、昔の事なので、これも読んだか覚えでいない。読み終えて感じる不思議な感覚。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
悪い夢の中みたいな話だと思った。うっすらと暗くて怖い、不思議な感じがあって説明するには難しい。 スワは望む所に行けたんだろうか。友人に会えていたらまだ望みのある話に思う。
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乙女の本棚シリーズから、太宰治さんとねこ助さんのコラボ作品「魚服記」です。ねこ助さんの繊細でどこかさみしさを感じさせるイラストが印象的な作品です。 炭焼きの父とその娘のスワ…父が炭焼きの仕事をしているときは、スワは茶屋の店番をしていた…。また、父がふもとの町に下りるときには...
乙女の本棚シリーズから、太宰治さんとねこ助さんのコラボ作品「魚服記」です。ねこ助さんの繊細でどこかさみしさを感じさせるイラストが印象的な作品です。 炭焼きの父とその娘のスワ…父が炭焼きの仕事をしているときは、スワは茶屋の店番をしていた…。また、父がふもとの町に下りるときには、ひとり炭焼き小屋で過ごすのだった…。スワは15歳、少女から女性に成長する時期…「おめえ、なにしに生きてるば」「くたばった方あ、いいんだに」なんとも切ない会話…。季節は秋から冬に向かう頃、いつものようにひとり父を待ちながら過ごすスワ…外を見ると初雪、酒臭い父から逃れるかのように小屋を出ていき…。 スワは父に、自分のことをもっとわかってほしかったんじゃないかな…それとも父から解放されたかったのか…。でも私的には、父に愛してほしかったんじゃないかと感じました。なんとも切ない最期は、しんみりと心に広がって静寂な余韻を残してくれました…。
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