ほねがらみ の商品レビュー
現実か創作かわからなくなるようなふわふわした感覚を味わえる。小説の中で小説を読んでいるような二重構造的な作りになっているといえばいいのかな。ホラー自体要素も民話や伝承が元になっていたりと考察しがいのある話だった。だからといって起こる出来事に整合性があるかというと、理解の及ばない出...
現実か創作かわからなくなるようなふわふわした感覚を味わえる。小説の中で小説を読んでいるような二重構造的な作りになっているといえばいいのかな。ホラー自体要素も民話や伝承が元になっていたりと考察しがいのある話だった。だからといって起こる出来事に整合性があるかというと、理解の及ばない出来事もあったりとそのバランスが好みだった。
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怖い怖い・・。実話とフィクションが混ざっていて、どこまでが本当でどこから作り話なのか。実名が多いから、検索したくもなるけど、検索したら・・。少し読みにくくて、難解な感じも、雰囲気があって良いです。読み返すのが怖いです。呪いを信じてる人にはオススメしません(褒め)!
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ひたすらに不気味な民俗学ホラー。夜に読むのは注意。じわじわと何かが来る気がします。これをこのまま読み続けて大丈夫なのだろうか、という気すらしてきます。とにかく厭でした(誉め言葉)。三津田信三さんのホラー作品が好きな人にはお勧めです。 ありがちな実話怪談や言い伝えのような短い話の断...
ひたすらに不気味な民俗学ホラー。夜に読むのは注意。じわじわと何かが来る気がします。これをこのまま読み続けて大丈夫なのだろうか、という気すらしてきます。とにかく厭でした(誉め言葉)。三津田信三さんのホラー作品が好きな人にはお勧めです。 ありがちな実話怪談や言い伝えのような短い話の断片。散りばめられた不気味な伏せ字。それらの物語に徐々に見えてくる共通点のようなもの。情報が集まれば集まるほど、その姿が見えてくるようで見えてこないもどかしさと、増していく恐怖。実はどれもこれもが「ありがち」で「ありきたり」のようにも思えるのだけれど。こんな集め方されたら、相乗効果が半端じゃないです。 もちろん虚構ですよね、と思いながら読んでいましたが。「ひょっとしたら」と少しでも思ったが最後、読み終えた後にもわけの分からない落ち着かなさが残る作品です。
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私(医師)の興味の向かうホラー怪談話.さまざまな断片,エピソードが集まり民話や伝承,歴史に妄想が絡まって円環する.地道に怖い.
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怪談の収集をしている大学病院勤めの「私」のもとにやってくるいくつかの怪。独立していると思っていたそれらが、徐々に収束していく。わざと伏字にしてある部分など、実際にそこに文字が当てはめられていたら読み手にもその何かがやってくるのではないかと思うような妙な怖さがある。決して読みやすい...
怪談の収集をしている大学病院勤めの「私」のもとにやってくるいくつかの怪。独立していると思っていたそれらが、徐々に収束していく。わざと伏字にしてある部分など、実際にそこに文字が当てはめられていたら読み手にもその何かがやってくるのではないかと思うような妙な怖さがある。決して読みやすいわけではない文がそれを煽る。残穢を思い出し、勝手に怖くなっていたところへの12頁にわたる演出には抉られた。伝承されてきたもの、ネットの奥で語り継がれてきたもの…よくある?怖くない?…知るのと得体のしれないままとどちらが怖いだろう。
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* 芦花公園 ほねがらみ ホラーは苦手ですが、なんとか読み終えました。 陽のあるうちで良かった。 民俗学が絡んだ郷土の歴史と古からの話、 真実か逸話か。 バラバラの怪談が少しずつ紐付いて 繋がっていくことに気づいた恐怖。 ホラーは苦手なので、虛とわかっていても やっぱりお...
* 芦花公園 ほねがらみ ホラーは苦手ですが、なんとか読み終えました。 陽のあるうちで良かった。 民俗学が絡んだ郷土の歴史と古からの話、 真実か逸話か。 バラバラの怪談が少しずつ紐付いて 繋がっていくことに気づいた恐怖。 ホラーは苦手なので、虛とわかっていても やっぱりお日さまがある時間に終えれて よかった。
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個人的にあまり好きなタイプではないホラー小説だったが、民俗学的考察や景教との関連のミックス具合が新鮮で最後まで飽きずに読めた。趣味にはあわないがまあ読んで損はない一冊。。
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星3.5 怪談を集めている医師の話 日本の民俗学だけじゃなく聖書も知ってるとより楽しめる 最初の方はレポートを読んでいる感じだったが 人が怪異に囚われていく様がとても気持ち悪かった(いい意味で) 衝撃的なページも続くし( ̄▽ ̄;) 私的には怖いというより不気味な話でした
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※このレビューにはネタバレを含みます
「カクヨム」という小説投稿サイトで連載されていたものが単行本化。 サイトでも読んだが、ネット上ではなかった家系図や登場人物紹介、フォントやレイアウトを変えることによるスムーズな視点変更などが追加されているため、単行本のほうがわかりやすく、より楽しめたと思う。 ストーリーは、主人公が集めている怖い話が一つに収束していく、という話のため、怖い話の1話1話は短くて読みやすい。 日本に生まれたせいか、西洋のホラーの悪魔に対する恐怖がどうしてもわからず、本当にこの作品の怖さを心から理解できているのだろうか?と常々思っていた。 しかしほねがらみは最初に怪異が起こす現象を嫌というほどに見せてから、怪異が悪魔であると示すため、「悪魔が怖い」のではなく、「お前が怖がっているこの現象には悪魔の名前がついている」と示すことで、怖さが理解できたと思う。 主人公は、最初はあくまで物語の聞き手兼探偵といった感じで、誰かに起きた怪異を読み解くだけなので安心して読める。しかし、だんだんと怪異は主人公にも手を伸ばし、主人公は探偵から被害者へと近づいていく。 その辺りで怖くなってくるが、その頃には物語に飲み込まれ、途中で止める事もできずに早く次のページをめくりたくなる。 そして最後に、■■■を維持するために取り込まれた主人公は加害者になり読者が被害者になる。しかし、こうやってレビューサイトで感想を書いている時点で読者は加害者にもなっている。 非常に面白い作品だったと思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
進化した携帯小説 田舎の因習や神とも魔物ともつかない存在に殺される人々、最終的に主人公がおかしくなってしまって終了等展開に既視感を覚え、内容としては楽しめるもののどこかで見たことある感じが気になる作品だった
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