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臨床の砦 の商品レビュー

4.2

161件のお客様レビュー

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2024/12/15

2020年のコロナ禍をどのように過ごしたのか、ほとんど記憶から消えつつある。ただあの時を過ごした者として、記憶から無くすのは如何だろうか。 あの時のことをたまに思い出して、今、安心して健康に生きて過ごせていることに感謝をしたい。そして毎日を積み重ねていく幸せを噛み締める。 そのよ...

2020年のコロナ禍をどのように過ごしたのか、ほとんど記憶から消えつつある。ただあの時を過ごした者として、記憶から無くすのは如何だろうか。 あの時のことをたまに思い出して、今、安心して健康に生きて過ごせていることに感謝をしたい。そして毎日を積み重ねていく幸せを噛み締める。 そのようなことを振り返ることの1冊である。

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2024/11/03

敷島先生を通して見るコロナと病院との闘い。淡々と語られているからこそ現実味を感じられる。 続きがあるらしいのでそっちも読んでみようかな。

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2024/08/27

コロナと戦う地域の中核病院の医師の話。 と、軽い気持ちで読み始める。 読み進めるうちに、え?!ホントに? ゾクゾクするほど伝わってくる現場の切迫感。作者の別作品で読んだのと正反対の医療現場。医療の崩壊ってこういうことか?何となく知っていたけれど、苦しすぎる。 コロナは人の心も...

コロナと戦う地域の中核病院の医師の話。 と、軽い気持ちで読み始める。 読み進めるうちに、え?!ホントに? ゾクゾクするほど伝わってくる現場の切迫感。作者の別作品で読んだのと正反対の医療現場。医療の崩壊ってこういうことか?何となく知っていたけれど、苦しすぎる。 コロナは人の心も病気にする。 怒りは怒りを生み、連鎖する。 「マスメディアは、舞台上で声を張り上げる人にスポットライトを当てることは得意だが、市井の沈黙を拾い上げる機能はもっていない。」 「声を上げない人はすぐそばに当たり前にいて、苦しい毎日に静かに向き合い、黙々と日々を積み上げている。」 医療現場の人達に感謝の気持ちを捧げながら、マスコミの大声に惑わされず、日々を過ごそう。 読んでよかった。

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2024/08/14

新型コロナ第3波における、地方病院の医師の奮闘と苦悩を描いた物語。 医療崩壊に直面しつつも何とか踏みとどまって治療を続け、院内での様々な問題にも真摯に向き合う姿が立派。 周りの大きな病院が軒並み発熱患者の診療拒否(かかりつけの患者でさえ)、自分のところのベッドは満床、無理くりベ...

新型コロナ第3波における、地方病院の医師の奮闘と苦悩を描いた物語。 医療崩壊に直面しつつも何とか踏みとどまって治療を続け、院内での様々な問題にも真摯に向き合う姿が立派。 周りの大きな病院が軒並み発熱患者の診療拒否(かかりつけの患者でさえ)、自分のところのベッドは満床、無理くりベットを増やしても追いつかない、保健所からはお構いなく発熱患者を診ろと電話が来る、日々変わるガイドライン、肺炎があっても入院させられず、不安がる患者に大丈夫だと伝えつつ、何がどう大丈夫なのか医師自身もわからない、介護施設で起きるクラスター、認知症患者の入院、死に瀕しても患者と家族を会わせてやれないつらさ、医師・看護師にかかる過重な負担、医者の家族に対する嫌がらせ、そしてついに院内感染…みたいな感じで、読んでるだけでも息が詰まる。 あの頃の空気感に、初めから終わりまでしんどい気持ちでいっぱい。 最前線で治療に当たった医療従事者には本当に頭が下がる。 医療従事者やその家族に対して誹謗中傷や嫌がらせ、いじめ等をした人間は悔い改めるとともに、どんな病気になっても医療機関にはかからないで欲しい。

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2024/07/21

 今、コロナウイルスの感染が無くなった訳でもないのに、この物語の令和三年が昔話の様に感じてしまう自分が怖かった。  当時の医療体制と現在がどう変わったのか、詳しくはわからないが、今も対応し砦となってくださっている方々に思いを馳せた。

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2024/05/13

ワクチン接種が始まっていない新型コロナウイルス感染第3波の頃を描いたドキュメント小説。 最後には相模原中央病院の「相模原論文」で励まされたことも書かれていた。 思い起こせば・・・。 欧米の感染状況に驚き、 漠然とした感染症に対する恐怖と、 どこか他人事のような非現実感とが入り混...

ワクチン接種が始まっていない新型コロナウイルス感染第3波の頃を描いたドキュメント小説。 最後には相模原中央病院の「相模原論文」で励まされたことも書かれていた。 思い起こせば・・・。 欧米の感染状況に驚き、 漠然とした感染症に対する恐怖と、 どこか他人事のような非現実感とが入り混じっていた時期だったように思う。 感染したら肺を侵され死んでしまう・・・本当なのか、 信じられないような現実だった。 図書館で、NHKスペシャル取材班の「ウイルス大感染時代」(2017/10刊)を見つけて読んだ。 新型インフルエンザの話が中心で 「コロナ」ウイルスに対する話は少ししか載っておらず、 このウイルスは、やはり未知なんだと思った覚えがある。

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2024/03/28

神様のカルテを書いている内科医が書いたコロナとの闘いの記録。 もちろん、フィクションだろうと思われる所もあるけどコロナ病棟に従事してた者の感想としては、ほぼノンフィクションと言っていい。 現場にいた者しかわからない内情や心の揺れが詳しく書かれてて、第一波から三波のあの時期をリアル...

神様のカルテを書いている内科医が書いたコロナとの闘いの記録。 もちろん、フィクションだろうと思われる所もあるけどコロナ病棟に従事してた者の感想としては、ほぼノンフィクションと言っていい。 現場にいた者しかわからない内情や心の揺れが詳しく書かれてて、第一波から三波のあの時期をリアルに思い出した。 自分が罹るんじゃないかという不安、罹ったら自分の感染予防の甘さを指摘されるのではという恐怖心、でも赤ゾーンに入らないと1日は終わらないという義務感。ごちゃごちゃな感情の中、ただ黙って、淡々と、自分の任務をこなしてたなぁ。 これは、医療者はもちろん、関係のなかった人にもぜひ読んでもらいたい。あの頃、医療者はこんな事を考え、葛藤しながら日々を過ごしていたんだと知って欲しい。

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2024/03/20

流し読みになってしまいましたが、あの頃の喧騒が思い出されました。医療従事者の方々が、正解が分からないながらも、必死に最善の道を探し続けてくれたからこそ、被害が最小限に収まったのだと思います。もし、再びパンデミックに見舞われた場合は、政治家をはじめ、世間も一枚岩になって、乗り越えて...

流し読みになってしまいましたが、あの頃の喧騒が思い出されました。医療従事者の方々が、正解が分からないながらも、必死に最善の道を探し続けてくれたからこそ、被害が最小限に収まったのだと思います。もし、再びパンデミックに見舞われた場合は、政治家をはじめ、世間も一枚岩になって、乗り越えていかなければならないと強く感じました。

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2024/03/19

内容を一切知らずに読み出す。 コロナ第3波の発熱外来実施病院での小説。 これは、小説というよりも、ノンフィクションに近い気がした。 いや、実際は、もっと過酷な面もあったと思う。 一部分だけを切り取って小説にしたのかもしれない。 だとしたら。。コロナ第3波の現場は、とんでもないこ...

内容を一切知らずに読み出す。 コロナ第3波の発熱外来実施病院での小説。 これは、小説というよりも、ノンフィクションに近い気がした。 いや、実際は、もっと過酷な面もあったと思う。 一部分だけを切り取って小説にしたのかもしれない。 だとしたら。。コロナ第3波の現場は、とんでもないことになっていたのだろう。 日々の報道や、話を聞いて想像をしていたよりも、はるかに過酷な現場だったのだと知る。 一方で、第3波の後を知る自分は、その後のことを想像しては、なんとも言えない思いになりながら読み終わった。

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2024/01/29

物語というより、医師視点の現実の記録に近い印象でした。なので小説の評価としては高くないけど、記録としては意味があると思う。 私は理系博士でもあるし、都度更新される科学情報の下、これに近い認識を持っていたので、個人でやれることを最大限やってきたし、それは今も続いてる。今もコロナに関...

物語というより、医師視点の現実の記録に近い印象でした。なので小説の評価としては高くないけど、記録としては意味があると思う。 私は理系博士でもあるし、都度更新される科学情報の下、これに近い認識を持っていたので、個人でやれることを最大限やってきたし、それは今も続いてる。今もコロナに関わった全ての医療関係者に大きな感謝を持ち続けてます。

Posted byブクログ