エノグ屋の言葉集 の商品レビュー

月光荘(著者)

2021/07/01

1917年創業の画材店・月光荘。店名は与謝野夫妻が名付けた。
多くのイラストレーターの絵に添えられたユーモアカードや季節のカードを本にしたそうです。

「ミルフィーユのスキマというスキマにかくしたから。
　3時になったら食べてね。
　ひとくちで。パクって。」

「恋のレシピ
　やさしさ…200g
　愛情…1カップ
　嘘…ひとつまみ」

「古きよき日の
　甘きしらべをきけば
　あなたは今日
　25才」

「友よ、星の数ほどしあわせを」

・月光荘おじさんの言葉
・ユーモラスカードからインスピレーションを得たアーティストたちの言葉
・月光荘のエノグには、一つ一つの色にポエムが付いている。

☆イラストとポエムをいっしょにみてもらわないとこの本のステキかわいさを伝えられない～。
☆昭和時代の少女マンガのような懐かしさ。
☆枕元に置いて、目を覚ましたときに本占いに開きたい。

2021/06/26

愛にあふれた洒脱なひとことと絵のユーモアカードをまとめた作品集。カードの色は、月光荘オリジナルのスケッチブック表紙と同じく。
落ち込んだときや、余裕のない時に読みたい。できれば手元に置いておきたい。

お気に入りの一枚
．
ほどほどに　色気もあって　才もあり
さりとて
つめたすぎもせず
そんなひとに
会って　みたいような　春の宵。

2021/05/09

創業100年を超える銀座の画材屋さん、月光荘。
創業者「月光荘おじさん」は、画材屋なのに便箋、封筒、はがきを売っていました。
「画家の友達やら恋人やら、絵は描かんでも、手紙は書くじゃろう。恋すればするほど、便箋が減るんじゃ」と。
ユーモアカードには、一枚一枚に絵があり、詩があります。
誰かを思う気持ちをカードに託して贈ったのですね。

2021/04/09

すてきな画材屋・月光荘のユーモアカードを集めて編纂し、さらにすてきな人々の特別寄稿をプラスしたスペシャル胸躍る一冊。本の紙ざわりも最高で、中に詰まっている言葉たちも最高で、特別寄稿もホロ苦くて最高。古ぼけた純喫茶でコーヒーを飲み、そのまま月光荘で絵の具セットを買って大事に抱えて帰る口笛の月の夜道。そんなロマンチックな気持ちになる本でした。本好きの大切なあの人へ、そっとプレゼントしてみたくなります。大好きな曽我部恵一さんもエッセイを書いていてうれしい。