駆け出しマネジャーの成長論 増補版 の商品レビュー
人材開発などを専門とする著名な大学教授である中原淳による新書。新任マネジャーに向けた、プレイヤーとマネジャーの仕事の違いと、その挑戦課題(いわゆる、チャレンジ・ぶつかる壁)とその乗り越え方に関するヒントを描いている。これを読むことで、そもそもマネジャーに期待される仕事は何なのか、...
人材開発などを専門とする著名な大学教授である中原淳による新書。新任マネジャーに向けた、プレイヤーとマネジャーの仕事の違いと、その挑戦課題(いわゆる、チャレンジ・ぶつかる壁)とその乗り越え方に関するヒントを描いている。これを読むことで、そもそもマネジャーに期待される仕事は何なのか、どんな難しさがあるのか、どのように捉え、どのように対処すれば良いのか、イメージを持つことができる。また、実例も多く紹介されているため、他のマネジャーはどう感じてきたのか、他の人の捉え方や具体的な状況におけるチャレンジを知ることもでき、より理解を深めることができる。なお増補版は、業績を伸ばしつつ残業を抑えるチャレンジについての議論が追加されている。 【感想】 新任マネジャーを約1年経験してから反省を兼ねてこの本を読み、あらためてさまざまな観点から体系的に一年間の仕事を振り返ることができ有意義だった。 マネジメントの仕事の奥深さを知り面白いと感じるとともに、ここで描かれる理想的なことを実践するために時間が足りないとも思う。また組織としてマネジャーを育てサポートする仕組みや環境の整備も今後徐々に築きたいと思う。
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2024年最初に読んだ1冊は、2014年に刊行された『駆け出しマネジャーの成長論』に、残業に関する章を追加した増補版(2021年) 自己啓発書に類する本は、原則を扱うために、内容が古くならないという特徴がありますが、ビジネス書に類するものはその時代の最新の課題をテーマに扱うため...
2024年最初に読んだ1冊は、2014年に刊行された『駆け出しマネジャーの成長論』に、残業に関する章を追加した増補版(2021年) 自己啓発書に類する本は、原則を扱うために、内容が古くならないという特徴がありますが、ビジネス書に類するものはその時代の最新の課題をテーマに扱うため、その多くは10年も経つと、現代のビジネスシーンにおける実践には使えないことがよくあります。しかし、この本は違いました。 初版から10年経った今も、この本に書かれているマネジメントの課題は、そのまま積み残っています。業種によっては、すでに解消している課題もあるのかもしれませんが、少なくとも介護現場ではよくある課題ばかりでした。 本では、マネジャーの役割やマネジャーを取り巻く環境を述べたうえで、実際に現代のマネジャーが直面する7つの挑戦課題とその解決方法を紹介しています。 著者の中原淳氏はリーダーシップ開発・研究の第一人者です。この本は、自身が大学内でマネジャーへとレーンチェンジをしたタイミングでの執筆であることから、理論だけでなく、実践的な内容になっているのが特徴です。 本書で紹介される「マネジャーが直面する課題」ついては、理論で完全に整理できるものではなく複雑さやあいまいさがあることを前提に、解決策が提示されています。したかって、新任マネジャーが自らの学びのために活用するのはもちろんのこと、マネジャー育成をするマネジャーにとっても非常に有益な本だと思いました。 僕の場合は、マネジメント人材の育成・支援に携わる者として、今後の仕事のアウトラインを描くうえで、直接的に参考となるありがたい本となりました。
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めちゃくちゃよかった。 マネージャーになったら、というかなりそうなメンバーには是非読んでもらいたい1冊。 tipsよりも、どうやったらマネージャーになれるのか、タイトルの通り乗り越えるべき壁や意識するポイント、マインドやスタンスについて触れられています。 流石の中原先生でとにか...
めちゃくちゃよかった。 マネージャーになったら、というかなりそうなメンバーには是非読んでもらいたい1冊。 tipsよりも、どうやったらマネージャーになれるのか、タイトルの通り乗り越えるべき壁や意識するポイント、マインドやスタンスについて触れられています。 流石の中原先生でとにかく読みやすい、
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プレイヤーからマネジャーになる時には世界が変わる。らしい。責任も仕事へのアプローチも変わるし。 別に突然魔法を使えるようになるわけないし、偉ぶらずに謙虚に仕事さえしていれば良いと思っていた私は考えさせられました。 やっぱり、時には部下を守り、理不尽と戦いつつも、逆に理不尽なこ...
プレイヤーからマネジャーになる時には世界が変わる。らしい。責任も仕事へのアプローチも変わるし。 別に突然魔法を使えるようになるわけないし、偉ぶらずに謙虚に仕事さえしていれば良いと思っていた私は考えさせられました。 やっぱり、時には部下を守り、理不尽と戦いつつも、逆に理不尽なことも指示しなければいけない時もある。 その時に「この人だから」ということを聞いてもらえるか。 その為に何をするべきか。 著者は「経験を積む」と言います。まあそりゃそうだよね。 でも私は駆け上がりたいと思っている。人より出遅れた分。 人材開発を専門に研究する著者が、非常にわかりやすく読みやすく、今後ぶち当たるだろう壁を事前に教えてくれたので、毎日毎日イメトレして、迅速かつ的確に対処できるよう備えたいと思います。 巻末に現役マネジャーの座談会が収録されているが、とても興味深かった。皆同じように悩んでいるんだな。今日もがんばりましょう。
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マネジャーとは他者を通じて物事を成し遂げること。 マネージャーの役割。 1.挨拶屋。 組織を代表をする存在なので儀礼を執り行う。 2.ベクトル合わせ屋 3.連絡屋。 社内外の人のつながりを円滑にする行動。 4.分析屋。 5.伝達屋。 6.宣伝屋。 7.変革屋。 8.障害やりくり屋...
マネジャーとは他者を通じて物事を成し遂げること。 マネージャーの役割。 1.挨拶屋。 組織を代表をする存在なので儀礼を執り行う。 2.ベクトル合わせ屋 3.連絡屋。 社内外の人のつながりを円滑にする行動。 4.分析屋。 5.伝達屋。 6.宣伝屋。 7.変革屋。 8.障害やりくり屋。 障害を解決するのではなく、やりくりする。 9.配分屋。 10.決定屋。 マネジャーになるための移行期間。ラーニング・スパイラル。 現実を知る。 現実を受け入れる。 経験を内省する。 自ら原理原則を作り、行動する。 こうして、徐々にマネジャーになる。 プレーヤーとマネジャーのバランスをうまく取りながら仕事を進める。プレーヤーに過剰な時間を当てているマネジャーは一般的なマネジャーよりも職場業績が低い。 かつてのような飲み会のようなコミュニケーションに頼らずに、メンバーを鼓舞することが必要。 マネジャーになり乗り越える課題 1.部下育成 あえて難しめの仕事を振り、進捗をマネジャーが管理すること。 フィードバックでは、部下本人に間違いを気づかせ、対処方法を選択肢の中から選ばせる手法もある。 2.目標咀嚼 会社の目標やベクトルを部下に分かりやすく伝える。 3.政治交渉 自分の上司との交渉、ボスマネジメントも必要。 4.多様な人材活用 現場観察が必要。 5.意思決定 グレーな世界を生き、反対勢力と対峙する。その中でマネジャーは判断する。 6.マインド維持 自分のマインドを維持するために、不真面目力とスルー力が必要。 7.プレマネバランス 部下に振り返りを求め、それを待つのがマネジャー。振り返りの核心は本質への気づき。それによる選択肢の拡大。 部下育成は点だけでなく、面で当たる。 目標の背景、何のために。を自分の言葉てわ部下に伝える。 短期、中期、長期に何を達成するかを考える。 繰り返し行うことが大切。 ボスマネジメント。ボスの個人的資質をよく知り、共にメリットが享受できる関係を築く。その上でボスを動かすような段取りを踏んだロジックを作る。 これは他部門とのやりとり、交渉でも同じ。 特にメリットを相互にもたらせる相手と組むこと。 普段から他部門との間に接点を作っておく。 そして錦の御旗。つまり会社のため。という意味づけも合わせて考える。 年上の部下に対しては、リスペクト、役割として接する。パワーバランスを利用する。 迅速な意思決定ができること。とはいつも考えていることと同義。 自信を持って決め切ること。その後、やりきることが大切。 マネジャーは孤独にならないように、耳を傾けてくれる他者の存在をメンテナンスする。 プレマネバランスを考える際には、自分の使っている時間をまず見直すこと。
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プレイヤーからマネージャーへの転換でポイントをいくつか。マネージ=なんとかするが根底にあるような7つの挑戦課題などおさらい的に自分をふりかえる機会になってよかった。何かあったらときのネットワークを平常時からメンテナンス(育むかな)だったり、成長のために他者を必要とするだったりが個...
プレイヤーからマネージャーへの転換でポイントをいくつか。マネージ=なんとかするが根底にあるような7つの挑戦課題などおさらい的に自分をふりかえる機会になってよかった。何かあったらときのネットワークを平常時からメンテナンス(育むかな)だったり、成長のために他者を必要とするだったりが個人的な刺さりどころ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
俺がやった方が早い病 にならないように、人を頼れるマインドセットとむしろ他人がやった方が面白くなる期待を持ちたい マネジャーの仕事の本質は、「他者によって物事が成し遂げられる状態」をつくることである。これは、自分で動くことが求められる実務担当者とは対照的だ。 プレマネバランス スケジュール帳に入っている予定項目をすべて書き出し、「自分がやりたいこと」「自分がやらなければならないこと」「自分がサポートするなら、他人に任せることができるもの」「自分のサポートなしでも、他人に任せることができるもの」の4つに分けてみるのもいいだろう。自分の時間の使い方を見直す機会になるはずだ。 「目標咀嚼」とは、会社が掲げた目標を部下たちにかみ砕いて説明し、部下たちの納得を得ることと、会社の戦略を部門の仕事に落とし込み、部下たちに割り振っていくことを指す。
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マネージャーが直面する課題について、わかりやすく解説してくれている。新米マネージャーが抱える漠然とした不安が、はっきりと目指すべき目標が変わりすっきりした気持ちで仕事に取り組めるようになると思う。この手の本の中では非常によかった。
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マネジャーになった際に直面するさまざまな課題について丁寧に解説されており、新任・ベテラン問わず必見の一冊ではないかと思います。 通常、企業内でマネジャーに昇格した際、このような指導を受けることはほとんどないと思われ、ほとんどの方が独学、あるいはかつての自分の上司を真似をしながら...
マネジャーになった際に直面するさまざまな課題について丁寧に解説されており、新任・ベテラン問わず必見の一冊ではないかと思います。 通常、企業内でマネジャーに昇格した際、このような指導を受けることはほとんどないと思われ、ほとんどの方が独学、あるいはかつての自分の上司を真似をしながら対処しているのが現状ではないかと思います(自分もそうでした…)。 でもそんな”我流”ではやはり限界があって、どこかで行き詰まるもの、それがやがて伸び悩みにつながる、あるいは実務上で問題を抱えてしまうという事態につながることもあるのではないかと思います。 本書はそんな問題を抱えるマネジャーに是非とも手にとってもらいたい。自分だけが悩んでいるわけではない、ということがわかるだけでも大きな励みになりますし、現実に発生しうる課題が見える化されている点は、未知なるものに対する不安を解消する助けにもなるはずです。 この本を読めば今すぐマネジメント能力が向上するという速効性はありませんが、そっと寄り添ってくれる一冊、長く付き合うことでじわじわと自身の血肉になる、そんな味わい深い一冊です。 ただ、原著自体が数年前のものということで、昨今の在宅勤務を加味したマネジメントスキルという点には言及がありません。部下とのコミュニケーションなど、コロナ禍ならではのアップデートが必要でしょうから、この点については著者にあらたな作品を期待したいところです。
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人材育成研究と膨大な聞き取り調査を基に、管理職の心を伝授。新任マネジャー必読!管理職入門の決定版だ。
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