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フリー自伝 アシッド・フォー・チルドレン の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2024/06/08

フリーの音楽や文学への深い愛、アンソニーやヒレルとの友情、ODで死んでもおかしくないほどの激烈なドラッグ・トリップ体験、家族関係など幼少期のトラウマなどに関し、ここまで書く?というほど彼の内面が深く赤裸々に描かれている。 読みながらややチャールズ・ブコウスキーを想起させるなと思っ...

フリーの音楽や文学への深い愛、アンソニーやヒレルとの友情、ODで死んでもおかしくないほどの激烈なドラッグ・トリップ体験、家族関係など幼少期のトラウマなどに関し、ここまで書く?というほど彼の内面が深く赤裸々に描かれている。 読みながらややチャールズ・ブコウスキーを想起させるなと思っていたら、書籍内でもブコウスキー本人とのエピソードや彼の作品への言及があり得心。 継父ウォルターとのクリスマスのエピソードには思わず涙。 訳者の仕事がとても素晴らしく、繊細さとエネルギーが同居した美しい文体で、約五百ページものボリュームがあるが、一気に読ませる。めちゃくちゃ面白かったしとても良い読書体験だった。 巻末で第二弾が予告されており、発刊がとても楽しみ。

Posted byブクログ

2021/05/31

内容としては、レッチリ誕生前夜位までのフリーの生い立ちについてだが、6~7割位はドラッグでキまっている気がした。 しかし残りの何割かで、フリーの音楽に対する考え、ライブパフォーマンスの根幹についてわかった様な気がした。

Posted byブクログ

2021/02/28

Red Hot Chili Peppers(RHCP)のベーシストであるFleaの自伝であり、面白くない訳がない。私が唯一Fleaの演奏をライブで体験したのは、RadioheadのThom York率いるAtoms For Peaceの来日公演(私が見たのは2013年の大阪公演)...

Red Hot Chili Peppers(RHCP)のベーシストであるFleaの自伝であり、面白くない訳がない。私が唯一Fleaの演奏をライブで体験したのは、RadioheadのThom York率いるAtoms For Peaceの来日公演(私が見たのは2013年の大阪公演)であった。初めて見るFleaの演奏はベースという楽器によってもたらされる肉体性の最高峰ともいえるものだったし、彼がピアニカを演奏した場面も忘れられない。 さて、本書は自伝ではあるが、主に幼少期からRHCP結成前夜までのものとなっている。Fleaがトランペット奏者としての顔を持っているというのは知っていたが、本書を読むとFleaの原点としてモダンジャズが極めて重要であった、という点が面白かった。それは母親の再婚相手がモダンジャズのベーシストであったという点も関係しており、養父との愛憎入り混じる関係を彼自身が赤裸々に語っている。モダンジャズとの関係でいえば、Dizzy Gillespieのライブを見に行って楽屋に迷い込んでしまい、彼に頭を撫でられる、というエピソードなどは非常に微笑ましい。 また、副題のAcid For Childrenが示しているように、Fleaが青春時代を過ごした1970-80年代前半のロサンゼルスにおけるAcidのエピソードはハラハラとさせられる。Fleaは幸いにして生き延びたが、一つの注射針を使い回すことによるHIVの感染リスク、そして何よりもオーバードーズによる死。当然、Fleaが青春時代を過ごした仲間たちも、若くして非業の死を遂げた者が少なくない。そうした死者たちに対する愛をダイレクトに語る彼の姿も、極めて印象深い。 さて、本書はRHCP結成前夜までであるので、早く続きが読みたいと思ってしまう。

Posted byブクログ