鳥獣戯画を読む の商品レビュー
世の中には謎が存在する。謎があると人の関心を集める。絵画だとレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」が浮かんでくる。 日本にもそれに匹敵するくらい人々を魅了するものがある。それが「鳥獣戯画」だ。動物を擬人化して様々な場面を描いている。 日本美術史上、四大絵巻が存在す...
世の中には謎が存在する。謎があると人の関心を集める。絵画だとレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」が浮かんでくる。 日本にもそれに匹敵するくらい人々を魅了するものがある。それが「鳥獣戯画」だ。動物を擬人化して様々な場面を描いている。 日本美術史上、四大絵巻が存在する。12世紀末期に描かれたとされる作品ばかりだ。「源氏物語絵巻」(徳川美術館・五島美術館)、「信貴山縁起絵巻」(朝護孫子寺)、「伴大納言絵巻」(出光美術館)、「鳥獣戯画」(高山寺)だ。 この中でも「鳥獣戯画」は、色彩を伴わない白描画で描かれていて、詞書がない点で他の作品とは違うと指摘している。 上野の東京国立美術館で、「鳥獣戯画」の展覧会が始まった。ぜひ見に行きたいと思っているので、予習がわりに今回の本を図書館で借りて読んでみた。 学術書なので、様々な点から「鳥獣戯画」について取り上げている。単純に絵巻とちょっとした解説が読みたい人には荷が重い。 しかし、学問の世界における「鳥獣戯画」はどのような風に研究されているのか知るいい機会になった。 そう言えば、今日の夜の「日曜美術館」(Eテレ)で、鳥獣戯画展特集だ。楽しみだな。
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