不可逆少年 の商品レビュー
2022/01/19 読了。 図書館から。 考えさせられるというか…。 いろんな仕事があって、いろんな境遇の人がいて、 分かれ道は多岐に合っても戻る道は狭いって感じ…。 先天的な欠落の埋め方…他者と共感できないことが もたらす悲劇なのかなんなのか。 姉妹のラストのオチが、...
2022/01/19 読了。 図書館から。 考えさせられるというか…。 いろんな仕事があって、いろんな境遇の人がいて、 分かれ道は多岐に合っても戻る道は狭いって感じ…。 先天的な欠落の埋め方…他者と共感できないことが もたらす悲劇なのかなんなのか。 姉妹のラストのオチが、 あぁー…!って感じでした。
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少年犯罪に向き合う家庭裁判所調査官が主人公。狐面の13歳少女が、動画サイトで大人3人を公開処刑する事件が起きる。「やり直せるから少年なんだ」罪を免れて生きていく犯罪者にその言葉が相応しいとは思えない。
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色々と中途半端な気がした。伏線も回収しきれていない気がする。伏線の張り方が仰々しいだけに、色々と肩透かしを喰らう。物語の主軸もなんだかよく分からないけど、とりあえず少年はやり直せるんだよー!ってことがいいたいのか?これ前作とかがあるわけじゃないよね…?フォックス事件の取り扱いもセンセーショナルな割にはすんごいあっさりしているし、連作でないとすれば、力の入れどころがちょいちょいおかしい気がする。それと、サイコパスはもっとサイコパスに描かないと。途中から会話が噛み合っちゃって、正論に付き合っちゃうような神経してる人をサイコパス設定にしたらいかん。中途半端。
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狐の面を被った13歳の少女が引き起こした3人の男性を殺害し女子高生を毒殺しようとして、その様子を動画配信した殺人事件「フォックス事件」 事件の被害者の子供たちと生き延びた女子高生は同じ高校の同級生だった。彼らと事件に関わることで犯罪を犯した少年はやり直すことができるという信念が揺らぎ思い悩みながらも事件の真相を知っていく若き家庭裁判所調査官の話。 少年犯罪を中心に扱ったリーガルミステリーでめちゃんこ面白い!!一筋縄ではいかない内容でガッツリと物語にのめり込めて最後までミステリーを飽きずに楽しんで読めた。
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猟奇的殺人事件から始まる。 それを起こした者と、巻き込まれたもの達の多くが、少年と呼ばれる未成年者の男女。いわゆる「普通」とは違う事態にいる人物たちの心情、状況を、専門用語も織りまぜながら読みやすく描いている。 自分と向き合う。 これだけの事なのに、どうしてこんなに難しいんだろ...
猟奇的殺人事件から始まる。 それを起こした者と、巻き込まれたもの達の多くが、少年と呼ばれる未成年者の男女。いわゆる「普通」とは違う事態にいる人物たちの心情、状況を、専門用語も織りまぜながら読みやすく描いている。 自分と向き合う。 これだけの事なのに、どうしてこんなに難しいんだろう。 立場、年齢、生い立ち、諸々の事情が異なっても、どれも覚悟のいることだし、方法だって正解が分からない。 通じることは諦めないこと。手を伸ばすこと。 自分はこれまでそんなに抗ってきたことは無かった。全部諦めて、誰かの、何かのせいにして生きてきた。なのに登場人物の彼ら彼女らは本人たちなりに、必死に考え、各々の正しさをその時その時に紡いで進んでいた。 本の内容はどちらかと言えば凄惨なもので、明るい内容ではなかったし、御都合主義で完全解決!ってものでも無い。現実的だし、救いがある訳でもない。でも、差し出される救いはないが、未来に向かう祈りのようなものを感じた。 読後感は良かったように思う。
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面白かった。 主人公の「大丈夫。やり直せるから、少年なんだよ」という言葉には希望があるし、本作の締めくくりには相応しい。 が、現実社会でどうなのかは、本書を通じて相当高いハードルのケーススタディを経験した身としても定かではない。 この稠密な構成力や複雑な展開を最後まで引っ張...
面白かった。 主人公の「大丈夫。やり直せるから、少年なんだよ」という言葉には希望があるし、本作の締めくくりには相応しい。 が、現実社会でどうなのかは、本書を通じて相当高いハードルのケーススタディを経験した身としても定かではない。 この稠密な構成力や複雑な展開を最後まで引っ張る筆力は、とても本書がデビュー2作目とは思えない。
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これまでの著者の3作の内で一番好き。調査官の瀬良がいい意味でキャラが薄く、少年達が紡ぐ物語に出しゃばりすぎないのが良かった。 本書が投げかけるのは、「犯罪を犯した少年たちは、やり直すことができるのか」という答えの出ない難題。作中で命を落としたり踏み止まった少年たちを見ていて、やり...
これまでの著者の3作の内で一番好き。調査官の瀬良がいい意味でキャラが薄く、少年達が紡ぐ物語に出しゃばりすぎないのが良かった。 本書が投げかけるのは、「犯罪を犯した少年たちは、やり直すことができるのか」という答えの出ない難題。作中で命を落としたり踏み止まった少年たちを見ていて、やり直せることを信じてあげられる大人でありたいと思った。
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トリックのゴテゴテさは無いけれど、物語としての世界構築がしっかり。 複数人の視点が入り乱れ浅くなりがちながらもその中で心理を見せられるだけ見せてくれた。 前作に続き好みな作風。 晴れ雨✳︎に狐と早霧などまだ踏み入って感想かきたい。
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調査官真昼が狐面の少女が起こした連続殺人について深掘りしていくのかと思いきや…… 殺された被害者家族や被害者が同じ高校の同級生で、この事件をきっかけに歯車が狂い出すという流れ。 全体的にボヤけてしまったなーという印象。 狐面の少女について知りたくなる冒頭だったけど、深掘りされず、...
調査官真昼が狐面の少女が起こした連続殺人について深掘りしていくのかと思いきや…… 殺された被害者家族や被害者が同じ高校の同級生で、この事件をきっかけに歯車が狂い出すという流れ。 全体的にボヤけてしまったなーという印象。 狐面の少女について知りたくなる冒頭だったけど、深掘りされず、被害者家族側にフォーカスしたからかな? 狐面の少女の姉も被害者だが、登場した時の性格から勘がいい人はオチが読めるかも。
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予想を覆す真相が1枚も2枚も用意されており、次の真相を知りたくなって最後まで読み切ってしまった。また、文章構成も淡々と書いてあって、調査官やら神経犯罪学やらハードルの高そうな内容だったけど、具体的な事象に沿って説明している為、すんなりと入れた。 ただ、全体的にぼんやりとしてしまっているのは、話の中心となる主人公たる人物がいないからか。 もしくは犯人を決定づけるのを避けた為か。そもそも被害者と加害者が同じ学校で生活できるのか(物理的にも精神的にも) あまりにスラスラと読み進められてしまって、途中立ち止まって深い考察をする気さえ起きなかったのは、全体的に感情の起伏が浅いからか。 内容自体は面白かったので、次回作に期待。
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