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ノベライズ 花束みたいな恋をした の商品レビュー

4.1

154件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2024/11/12

本書(映画だけど)を題材の一つとして、現在の世相や労働環境を解いた新書(なぜ働いていると本が読めなくなるのか・三宅香帆)を最近読み、それが面白すぎて、そこで扱われた本をいくつか読んでいます。 本書もその一つ。 ターゲット層が若すぎるので私には物語そのものは刺さりませんでしたが、...

本書(映画だけど)を題材の一つとして、現在の世相や労働環境を解いた新書(なぜ働いていると本が読めなくなるのか・三宅香帆)を最近読み、それが面白すぎて、そこで扱われた本をいくつか読んでいます。 本書もその一つ。 ターゲット層が若すぎるので私には物語そのものは刺さりませんでしたが、大学生から社会人にかけて長くお付き合いをしている男女には通る道のひとつかなあと思います。 ピッタリとハマる運命的に出会った二人が、時が経つにつれ少しづつすれ違っていく様が切なかったです。 理想を求めてしまったために、破局。 現実を求めてしまったために、破局。 どちらも正論だからこそ、別れるしか選択肢がなくなっていく現実。。 はじめに紹介した新書と読み合わせると、今の若者が対峙している労働環境と教育やマスコミ等が作る空気感が二人の別れにつながっていることまで理解できるので、少子化問題を考えるなら労働環境をなんとかしないといけないなあ、と考えさせられました。。 本や映画のレビューでも、若者の共感者多数。。こんな社会早く変えなきゃいけないと思います。

Posted byブクログ

2024/08/04

現状維持の難しさ、そして、人は少しずつでも変化することを教えてくれる小説。 ここまで価値観や趣味が合う人に会えるってとても幸せなことだと思います。 でも、人は必ずどこかでピークを迎えます。 迎えた先は、落ちていく・・・、 それは要するに、人は変化する生き物なのだなって思いました...

現状維持の難しさ、そして、人は少しずつでも変化することを教えてくれる小説。 ここまで価値観や趣味が合う人に会えるってとても幸せなことだと思います。 でも、人は必ずどこかでピークを迎えます。 迎えた先は、落ちていく・・・、 それは要するに、人は変化する生き物なのだなって思いました。 最後のシーンは最初のシーンを思い出して読むとかなり感動しました。 人間ってなかなか面倒な生き物だと思います。 なんか心が爽やかになるいい小説です。

Posted byブクログ

2024/07/26

映画の方がずっと気になっていて、つい最近映画を観て良かったので、それを小説風にしたという本作を購入。装丁がめちゃくちゃ素敵!! 同じタイミングで終電を逃したことがきっかけで出会ったふたり。 文学、音楽、お笑い、ファッション…趣味が合うふたりは、その日のうちに急接近。付き合い始...

映画の方がずっと気になっていて、つい最近映画を観て良かったので、それを小説風にしたという本作を購入。装丁がめちゃくちゃ素敵!! 同じタイミングで終電を逃したことがきっかけで出会ったふたり。 文学、音楽、お笑い、ファッション…趣味が合うふたりは、その日のうちに急接近。付き合い始めてからも楽しいことばかり!…のはずだった。 お互いが職に就き、少しずつすれ違い始める…。 「花はいつか枯れる。だけど枯れてしまっても、そこに美しい花が咲いていたことは忘れない。」 切なくて綺麗なラブストーリー。 内容は映画そのままで、映画の後すぐに本作を読んだこともあり、余韻に浸りながら文字を辿っていた。 所々出てくる麦くんの挿し絵がすごく良い◎ ノベライズなので読みやすいが、逆にさらっとしすぎているところもあるので、映画を観た後に読むのがおすすめ。

Posted byブクログ

2024/05/09

読まれるのを待っている本だった。かれこれ3年間、私の本棚にいた。 映画が出た当時、すっごく観たかったのだが、登場人物たちとあまりに同年代で、似たような悩みを抱えていたため、観る勇気が出なかった。 本屋で装丁のステキなこの本を見つけて、本だったら映画より触れやすさそう!と思って買っ...

読まれるのを待っている本だった。かれこれ3年間、私の本棚にいた。 映画が出た当時、すっごく観たかったのだが、登場人物たちとあまりに同年代で、似たような悩みを抱えていたため、観る勇気が出なかった。 本屋で装丁のステキなこの本を見つけて、本だったら映画より触れやすさそう!と思って買ったものの、結局チキンすぎて読む度胸もでなかった。 およそ3年の時を経て、今日目に留まり読了。 いやしんどいてぇ…。同年代がゆえ、麦の気持ちも絹の気持ちも、共感できる。 小さな認識のズレが、だんだん大きくなっていくような…。 それでもこの2人のラストは、素敵なものだと思う。 ゼルダ、持ってるけど途中で挫折してクリアしてないんだよな。続きやろうかな。

Posted byブクログ

2024/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この映画のゆっくり日常が流れてく雰囲気が好きだったから言い回しというか表現の仕方がちゃんとその雰囲気をかもしだしていて嬉しかった。 映画見た時もそうだったけどこれだけ相性が良くても上手くいかないなら誰ともうまくいかないんじゃないかってやっぱり思っちゃうな。 映画を見た当時は恋人がいなかったから純粋にそう思っていたけど、こんな話の相性合う人いるんだって思ってた人と別れた今読むと、どれだけ相性良くてもやっぱりずっとはないんだなって、絹ちゃんの「じゃあならいい」とか大共感だし前みたいにって思えば思うほど変わってしまった相手に気づいちゃって悲しくなって、絹ちゃんの気持ちが痛いほどわかった。

Posted byブクログ

2024/04/04

DEEPな趣味が合う麦と絹。互いの価値観を共有していたが、現実的な麦と、楽観的な絹との生活のズレが、2人を遠ざけていく。 結婚すれば、幸せな家族が作れたろうに、結ばれなかった事はとても悲しい。少しでも、相手を知ろうとする余裕があれば、違ったのかなとも思うけど、余裕がない時は、そん...

DEEPな趣味が合う麦と絹。互いの価値観を共有していたが、現実的な麦と、楽観的な絹との生活のズレが、2人を遠ざけていく。 結婚すれば、幸せな家族が作れたろうに、結ばれなかった事はとても悲しい。少しでも、相手を知ろうとする余裕があれば、違ったのかなとも思うけど、余裕がない時は、そんなことを考えるのも難しいんだろうなと切なくなった。

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2024/03/29

最後のファミレスのシーン、 周りの人を拒絶するかのように自分たちの二人の世界に入り込んでいた麦くんと絹ちゃんだったけど、そういう二人は他にも居て、彼らは大勢の中の一例にしかすぎなかったという現実を突きつけられた。 好きを共有しているだけでは、代わりは他にも沢山いてしまうから難しい...

最後のファミレスのシーン、 周りの人を拒絶するかのように自分たちの二人の世界に入り込んでいた麦くんと絹ちゃんだったけど、そういう二人は他にも居て、彼らは大勢の中の一例にしかすぎなかったという現実を突きつけられた。 好きを共有しているだけでは、代わりは他にも沢山いてしまうから難しいのかもなあー。

Posted byブクログ

2024/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2度目。 絹ちゃんと麦くんはどうして別れることになったのか。楽観的な絹ちゃんと現実的な麦くん。結構ディープな好みが合って付き合ってたけど、一緒に過ごすうちに根本的な考え方の違いやお互いの環境の違いで別れたのかなと思う。 絹ちゃんが圧迫面接受けた時に、麦くんはそんな面接官は今村夏子なんか読まないと行って、麦くんが会社の上司から毎日罵倒されていた時に、絹ちゃんはそんな上司は今村夏子を読まないと言っていた。麦くんがそれ行った時には思わなかったけど、絹ちゃんが行った時はちょっとムカついた笑 絹ちゃんが駅前のパン屋さんが潰れたことを麦くんに報告した時、別のパン屋さんに行けばいいやんと言う麦くん。そう言うことじゃ無いんだよ麦くんと思いつつも、自分が仕事で忙しい時にちょっとどうでも良いLINEきたらそういう返ししてしまうのも分かるかも。 自分自身はどちらかと現実主義で言うと麦くんよりかなと思った。

Posted byブクログ

2024/02/23

映画も良かったけど小説もよい! この2人は間違いなく生きてるし、自分でもある。 今は今村夏子さんの本が好きだけど、スマホゲームしかできなくなる期間もあったな… 「茄子の輝き」買いました。

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2024/02/04

共通の話題で盛り上がり、2人だけの世界に入り込んでしまって「この人しかいない!」みたいに思ってしまうその感情がよく分かる〜〜 まあ、実際はそんなことはないということに、後になってから気付くんだよね…… 花束みたいな恋ってどんな恋のことかしら?と考えた時、私の場合は、懐でそっ...

共通の話題で盛り上がり、2人だけの世界に入り込んでしまって「この人しかいない!」みたいに思ってしまうその感情がよく分かる〜〜 まあ、実際はそんなことはないということに、後になってから気付くんだよね…… 花束みたいな恋ってどんな恋のことかしら?と考えた時、私の場合は、懐でそっと温めて、ずっと手元に取っておきたくなるような、そんな思い出に残る恋のことなんじゃないかな、、と思いました。

Posted byブクログ