冬の朝、そっと担任を突き落とす の商品レビュー
登場人物の抱える秘密とか闇とか、それぞれが持つ個性を見ていくのは楽しかったかな。ただ、ラストの部分がちょっとわからなかった。私の理解不足なのかなと思って、5回ぐらい読み返したのだけれど、やっぱりわからなかったな。 ずっとモヤモヤしているのは嫌なので、考察でも、分かる人でも、教え...
登場人物の抱える秘密とか闇とか、それぞれが持つ個性を見ていくのは楽しかったかな。ただ、ラストの部分がちょっとわからなかった。私の理解不足なのかなと思って、5回ぐらい読み返したのだけれど、やっぱりわからなかったな。 ずっとモヤモヤしているのは嫌なので、考察でも、分かる人でも、教えてください!
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良かったと思うけど、最後はよく分からない難しい終わり方だった。私の理解力が無いせいなのか…… ただ、読みやすかったし各章面白いところはあった。
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プロローグとエピローグも含めて7つの章それぞれ主人公が異なり、また主人公が語り部になっています。トータルとして語られるのは生徒との淫行が疑われて自殺した担任教師の死の真相。 この本は前作の主人公田嶋春の前日譚でもあります。知らなくても読めますが、知っているとより楽しいです。
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あー、田嶋春か!凄い子だ。何の疑問もなくずばり言われると皆こうなっちゃうんだ。堀まりあもタージによって変われるのだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中西さんの言動から「田嶋春にはなりたくない」っぽいなぁと思ったら、本人登場でビックリ。高校生ということは、前作の前日譚ということで良いのかな? 個人的には前作にあまり思い入れが無かったので、そこはプラスの印象にもプラスの印象にもならず。気になった点があるとすれば、空気読めないところがキャラ的に中西さんとカブってる気がして、なんで最初からタージにその役割をやらせなかったのかな、という点。何かしら意図があると思うのですが、7つの大罪モチーフを成立させるための数合わせとしか思えず…… その点も含めて本作にはわからない点が多すぎて、スッキリしない読了感が気持ち悪くて仕方ないです。特に大槻先生的に予定外だったというエピローグのラスト4ページは、一体何を意味してるのかサッパリ分からなくて、ひたすら辛い。 他にも翼って何の隠喩なの?とか、中西さんからタージに譲られた自転車(クローナン)って何か意味あるの?とか、チエは三送会終わったら何するつもりなの?とか、モヤモヤしたまま投げっぱなしにされた感が強すぎます。 事の真相が明らかになっていく流れや、学校生活を円滑に送るため作り上げられた各生徒たちの仮初の姿が暴かれていく様は良かったので、私みたいな読解力・理解力が低い人でも分かるような内容にしてもらえたら楽しめたのかもと思ったりしました。
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自分が高校生の時のほほんとしすぎていただけかもしれないが、実際の高校生がこんなに戦略めいた生き方をしているとは思えず特に高校生活の描写が若干リアリティに欠けると感じた。ミキのその後の話や穴井先生のご遺族の話など気になる点が残されたまま終わったため結末に少し物足りなさを感じた。
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校舎の窓から飛び降りた担任教師。原因は、生徒との恋愛が発覚したことによるもの。果たして、それだけが原因なのか?クラスメートの証言から見えてくる真相。高校生達の贖罪が、一歩一歩成長させていきます。 全5章+αからなる青春ミステリーで、各章ごとに一人のクラスメートにスポットを当てま...
校舎の窓から飛び降りた担任教師。原因は、生徒との恋愛が発覚したことによるもの。果たして、それだけが原因なのか?クラスメートの証言から見えてくる真相。高校生達の贖罪が、一歩一歩成長させていきます。 全5章+αからなる青春ミステリーで、各章ごとに一人のクラスメートにスポットを当てます。その人視点で独白するかのように語っていき、段々と自殺事件の全体像が見えていきます。最初から核心に迫っていく訳ではないので、個人的に前半部分は、蛇足っぽい感覚がありました。 中盤になると、「命」や「罪」に対する事が高校生ならではの解釈で語られるのですが、グイグイ引き込まれました。真っ正面から事実と向き合い攻めてくる転校生、それに引き込まれるクラスメートの人たちなど、未成年の主張が、共感するところもあれば、ムカつくところもあり、一風変わった青春ミステリーで、面白かったです。 高校生達の「正義」といいましょうか、自分自身を正当化する志が垣間見れて、大人から見ればそれは、未熟な部分が多くあります。でも同時に大人になると、欠けていく部分でもあるので、読む人によっては色々な感想を持つのかなと思いました。どうしても大人になると、他と調和していかなければならなくなるので、読んでいてイラッとした気持ちにはなりましたが、忘れかけていた情熱を呼び覚ました感覚にもなりました。 段々とわかってくる担任教師の自殺の真相。後半になるにつれて、気持ちとしては胸糞悪い気分でした。高校生達の憎悪や嫉妬が渦巻いていて、陰湿な雰囲気を醸しています。 担任教師があまりにも不憫だなとも思いました。 最後の合唱シーンは、一見感動を誘う場面ですが、裏側を知ってしまうと、ある意味恐怖に似た感覚があり、素直に楽しめない自分がいました。 高校生達が、今後どのように大人への階段を上がっていくのか。贖罪とどう向き合っていくのか。きちんと向き合った大人になってほしいと切に思いました。
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