サイバーグレートゲーム の商品レビュー
人類とウィルスの第二次世界戦争 ワクチンをめぐるサイバー攻撃 大規模なサイバー攻撃被害 ほとんどのサイバー攻撃は武力攻撃ではない サイバー攻撃は地政学的リスクを反映する サイバーグレートゲーム サイバーセキュリティにおける予期と特定: 第五の作戦領域 サイバースペースのグローバル...
人類とウィルスの第二次世界戦争 ワクチンをめぐるサイバー攻撃 大規模なサイバー攻撃被害 ほとんどのサイバー攻撃は武力攻撃ではない サイバー攻撃は地政学的リスクを反映する サイバーグレートゲーム サイバーセキュリティにおける予期と特定: 第五の作戦領域 サイバースペースのグローバル・ガバナンス 統合される作戦領域: クロスドメイン(領域横断)攻撃 ハイブリッド戦争の到来 リアルと融合した「ハイブリッド戦争」への対応 宇宙で進むサイバー防衛 サイバーセキュリティにAIを使う期待と不安 サイバー攻撃にミサイルで対抗 選挙介入とフェイク・ニュース: 虚実入り混じる暴露の時代 ロシアでサイバーセキュリティが議論されない理由 プーチンが語る「デジタル・フリーダム」 阻止されたロシアによる選挙介入 サイバー介入は国家を動かすか サプライチェーン・リスク: ハックされた世界秩序 ファーウェイ問題の深淵 狙い撃ちされる中国の地政学的台頭 サイバーインテリジェンス: 機密情報の扱いに信用を インテリジェンス機関をもてあましたトランプ大統領 ファイブ・アイズのサイバーインテリジェンス サイバー外交: インド工科大学で開いたインドでAIの呪いは起きるのか ルーマニアに見るサイバーセキュリティの地政学と地経学 サイバー防衛: サイバー攻撃への抑止理論はまだ見つからない サイバー攻撃能力の研究を 狙われる日本
Posted by
サイバー安保の大家である土屋教授が、サバティカルを活用してサイバー安全保障に関する最新動向をまとめたもの。 カバレッジとしては、アトリビューションからアンティシペーション、フェイクニュース、サプライチェーンリスク、AI、インテリジェンス、外交、防衛、日本へのインプリケーションと...
サイバー安保の大家である土屋教授が、サバティカルを活用してサイバー安全保障に関する最新動向をまとめたもの。 カバレッジとしては、アトリビューションからアンティシペーション、フェイクニュース、サプライチェーンリスク、AI、インテリジェンス、外交、防衛、日本へのインプリケーションと幅広い。 その一方で、展開している議論がややまとまりに欠け、次から次へと議論が飛んでいくきらいがあり、幅広い一方で、底が浅い感じもあった。 とはいえ、日進月歩のサイバー分野なので、新しい動向を1日2日の分量で大掴みに理解できる程度にまとめているという点で、良い読書であった。
Posted by
『#サイバーグレートゲーム』 ほぼ日書評 Day389 良書。 サイバー攻撃…といってイメージするものは何だろう? コンピュータ上にあるデータ漏洩を狙ったもの、あるいはそのデータを人質に取った(使えなくさせる)ランサムウェア、米国選挙戦で話題になったデマやフェイクニュースの...
『#サイバーグレートゲーム』 ほぼ日書評 Day389 良書。 サイバー攻撃…といってイメージするものは何だろう? コンピュータ上にあるデータ漏洩を狙ったもの、あるいはそのデータを人質に取った(使えなくさせる)ランサムウェア、米国選挙戦で話題になったデマやフェイクニュースの流布。 その形式は実にさまざまであり、かつ、コンピュータ上で行われる攻撃は物理的な空間とは無縁になるため、いつ、どこでも行い得る印象を受けるが、実際には旧来の地政学的な対立軸に沿って、かつ実態的(あるいはポリティカル)な攻撃と組み合わせて行われることが多いという。 対策としてまず考えるべきは、Anticipation(予期)とAttribution(特定)。 予期については、アクティブディフェンス、予め攻撃者のネットワークやシステムに潜入し、サイバー攻撃を予期した段階で防御的攻撃に出る。前方防衛(defend forward)という表現が用いられることもある。 特定については、サイバー攻撃を仕掛ける側のサーバーの設置場所や、デマ等を書き込んだ人物を洗い出すが、中国、北朝鮮、ロシアといった、よく名の上がる国々は当然、その事実を認めることはない一方、米国はISに対する攻撃を公言するケースも出ている。 欧米では、サイバー攻撃により、GPS航行が不能になることも想定し、天体による航法教育も15年ぶりに復活させた。 トランプ前大統領がTwitterでメッセージを流していたのは有名だが、androidトランプとiPhoneトランプは別人だったというのは初めて知った。androidが「本物」らしい。 嬉しいことに、サイバーによる日本(の選挙)への介入は、さほど行われていないらしい。 それはそうだろう。サイバーを使うまでもなく、TVのワイドショーが、十分その役を担っている。 後半はAIによる世界の変革予測。インドでは、あまりに人工単価が低く、自動運転が実用化されてもROIに見合わない上、交通ルールを全く無視した行き当たりばったりの運転がなされるため、これに対応するアルゴリズムの開発は至難の業といったエピソードも語られる。 https://amzn.to/3gdpIjo
Posted by
【サイバースペースの問題は、現実の地理と政治の影響を受けるようになっている。どこかに浮かぶバーチャルな存在をイメージするとサイバーセキュリティの本質を見失うことになりかねない】(文中より引用) ボーダーレスなはずのサイバー世界に、国際政治や地政学がいかなる影響を与えているかを調...
【サイバースペースの問題は、現実の地理と政治の影響を受けるようになっている。どこかに浮かぶバーチャルな存在をイメージするとサイバーセキュリティの本質を見失うことになりかねない】(文中より引用) ボーダーレスなはずのサイバー世界に、国際政治や地政学がいかなる影響を与えているかを調査・考察した作品。著者は、慶應大学大学院政策・メディア研究科兼総合政策学部教授を務める土屋大洋。 サイバーと国際政治の関係性の変遷を描いており、マクロな視点からサイバーセキュリティなどについて学ぶことができます。テクノロジー系のニュースを目にする際に参考となる補助線を引いてくれるような一冊かと。 平易な言葉で書かれている点も☆5つ
Posted by
- 1