羊の人類史 の商品レビュー
羊と人類は西暦なんかよりもはるかに長く付き合ってきた。ヨーロッパや中東では羊は文化そのとのとも言える。聖書や神話に多く出、主にイギリスの羊(布)のためのいきすぎた法律、羊を使った支配等、歴史的にも経歴的にもほかの家畜との違いは大きい。 大量生産の時代になり、先進国での羊は衣類以外...
羊と人類は西暦なんかよりもはるかに長く付き合ってきた。ヨーロッパや中東では羊は文化そのとのとも言える。聖書や神話に多く出、主にイギリスの羊(布)のためのいきすぎた法律、羊を使った支配等、歴史的にも経歴的にもほかの家畜との違いは大きい。 大量生産の時代になり、先進国での羊は衣類以外での立ち位置は他の家畜に譲っている中、今後羊という家畜がどう人類史に関わってくるか、多くの矛盾に対してどう変わっていくかが楽しみである。 本としては正直読み難く頭に入って来づらかった。翻訳はまぁさておき、史実に対して完全に順繰りではない感じである。
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羊が人類にどう関係してきたのかを解説する文化史の一冊。 パンチのきいた書名に惹かれて手に取りました。 ユーモア溢れる筆致で読み進められましたが、詳しく研究されているために固有名詞も多いので内容は非常に硬派です。 羊の存在についてから始まり、産業的価値の変遷、文化への影響等が綴られ...
羊が人類にどう関係してきたのかを解説する文化史の一冊。 パンチのきいた書名に惹かれて手に取りました。 ユーモア溢れる筆致で読み進められましたが、詳しく研究されているために固有名詞も多いので内容は非常に硬派です。 羊の存在についてから始まり、産業的価値の変遷、文化への影響等が綴られています。 身の回りの全ての物が人類を助けてくれているのですが、西洋文明においては羊毛が無かった場合に今のそれには成っていないと想像できました。 家畜化した人類の責任ということもありますが、今後の羊とのより良い共生について考えさせられました。
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羊がいかに人類に深く関わり、支えてきたのかをさまざまな視点で描いた本。家畜として揺るぎない地位を築いた羊。羊毛、羊乳(チーズ)、羊肉、糞、羊の腸など物資として役立っただけでなく、文化や戦争、病気、牧羊犬の改良にまで深く関与しているのに圧倒された。なかでもニットのあみ模様が戦争の伝...
羊がいかに人類に深く関わり、支えてきたのかをさまざまな視点で描いた本。家畜として揺るぎない地位を築いた羊。羊毛、羊乳(チーズ)、羊肉、糞、羊の腸など物資として役立っただけでなく、文化や戦争、病気、牧羊犬の改良にまで深く関与しているのに圧倒された。なかでもニットのあみ模様が戦争の伝達暗号に使用され、編み物をしているスパイがいたと言うエピソードには大変驚いた。ここまで人類に寄り添っている動物はいるだろうか。これからも羊は人類に必要とされ、つながりを持つのだろう。当たり前のことと思わず感謝しなければならない。2021年丑年に、よい本に出会えた。
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