聖女か悪女 の商品レビュー

真梨幸子(著者)

2022/02/20

いろいろな人間関係が錯綜していて、その全ては把握しきれなかったけれど、その部分も含めて全く読み飽きなかったです。
読み進める度に情報量が多すぎて頭が追いつかないのですが、面白すぎて読むのを中断できませんでした。

先が全然予想できなくて、とても引き込まれるミステリーでした。最後に全容がわかると、全員おっかない。。
何も知らずに巻き込まれて行くと思うとゾッとします。

読み初めから衝撃的でしたが、ラストには全く違った衝撃がありました。巧妙なミステリーで狂気さはあまり目立ちませんでしたが、考えてみるとヤバいことばかり起こっています。面白い。
もう一度読み直して整理したい！

2021/12/06

葉山の別荘で結婚パーティーの最中、カリスマブロガー珠里亜が倒れ昏睡状態に。心理カウンセラーの紀和は、死んだ息子を陥れた珠里亜に復讐を果たすべく、彼女の身辺を調べ始める。そんな折、高級マンションで8体の惨殺死体が発見される。

今回は面白かった。
相変わらず視点も人間関係も交錯しているが、わりとわかりやすかった。
(図書館)

2021/11/09

気づいたらサクサク読み進めてた。
なかなかの残酷な描写、思い切りのいい作品だった。

登場人物全員好きになれないけど
だからこそ、逆に清々しい結末だったと思う。

ノンフィクションの事件や社会と闇を彷彿とさせ、読み終わった後も、想像力を掻き立てられる。

2021/10/01

さすがの執筆力だと思うけど、気持ち悪く読むのが辛かった。だんだん理解もできないくらい消耗したのでも今後は少しこの著者から離れようと思う。

2021/09/18

読みたかった真梨さんの作風で嬉しかった。
自分は黒幕だと思っていたけど、実は利用されてました、のマトリョーシカ構造の見せ方が上手く言えないんだけどすごかった。

キャラA「実は私が黒幕でした」
私「なんだって！？」
キャラA「（説得力のある説明）」
私「なるほど〜」
キャラB 「実は私が黒幕でした。Aは駒です」
私「なんだって！？」
キャラB「（説得力のある説明）」
私「なるほど〜」
…
…
（以下繰返し）

みたいな感じで、ひっくり返すたびに納得させてくれたのが良かった。面白かったです。

2021/09/14

内容がグロくて…久々にグロい系読んだから、
後味がスッキリしない感じー。
あぁー、怖かったけど、ドンドン読み進めちゃったー。

カリスマブロガーの月村珠里亜が、脳梗塞で
倒れてしまう。
カウンセラーの麻乃紀和は、死んだ息子を陥れた珠里亜に
復讐するために、いろいろと身辺を調べる。

登場人物がいろいろいまして、一人称が
いろんな人に変わるので、「？」ってときもあったけど、
最後にいろいろと伏線回収してったって感じー。

うん、怖かったー。

2021/09/14

登場人物が多くて、始めは誰が誰と理解するのに読み返していたが、読み進めるにつれそんな必要はないくらい引き込まれた。残虐な描写が多いのに知りたい欲求の方が上回ってページを捲る手が止まらなかった。

2021/09/13

エリート息子を陥れたカリスマブロガーに復讐を目論む母親を主軸に、出てくるのは怪しい宗教や芸能界の闇をバックにした人を喰いものにする悪人ばかり。
一時期騒がれた“上級国民”のワードが頭をかすめる。下々が預かり知らぬ上流のタブーな世界…権力を持った人間は権力を持ったまた別の業界の人間と繋がり、上昇志向の強い末端の小者たちを駒のように操って邪魔者を排除して私服を肥やしてくんだなぁ。
一庶民なので、一生縁のない世界として割り切ってセレブの裏側を覗き見る下世話な感覚で読了。
笑顔で鬼畜、セレブのパーティーおっかねぇ。

2021/08/29

登場人物の華々しさがさすが真梨幸子さん、という感じ。
実際にはあり得ないだろう、という内内容だからサクサク読める。

2021/08/22

小学生軟禁事件に、濡れ衣による自殺事件に、8人の惨殺死体に、里親の不正疑惑に、女優のスキャンダルに…。いろんな要素の謎が絡まりあって、誰に感情移入していいかわからないうちに振り回されて、物語の終演を迎えていた。
みんなそれぞれ主役なわけで、なるほど納得聖女でもあり悪女でもある。この場合の聖女は真の意味とはかけ離れるが。