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やばいデジタル の商品レビュー

3.9

17件のお客様レビュー

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2021/02/14

前半は「戦争広告代理店」の続編ともいうような内容 あの頃はおもにテレビ戦略だったけど、今の主戦場はSNSなどのソーシャルメディアだとわかる 経済的にも政治的にもどんな人間にどんな情報をどう与えればいいかを探索し続ける、いわば「動機付け」によって人間をしつけていく過程ではと思ったり...

前半は「戦争広告代理店」の続編ともいうような内容 あの頃はおもにテレビ戦略だったけど、今の主戦場はSNSなどのソーシャルメディアだとわかる 経済的にも政治的にもどんな人間にどんな情報をどう与えればいいかを探索し続ける、いわば「動機付け」によって人間をしつけていく過程ではと思ったりする 現代的といわれるSNS、ゲーム、広告、陰謀論などは、それ自体はリアルでの実益をもたらさないが、動機に直接働きかけ大きな力をふるっている そして台湾の例をみても、SNSに既存のテレビや新聞が引っ張られているのがよくわかる いかにフェイクや世論が作られるかは、アルゴリズムとそれをだます人間のだましあいの様相を呈している 後半はデジタルツインについて 検索履歴から個人情報を推定していく作業は出来過ぎた刑事ものをみるよう アマゾンのレコメンドくらいのものかと思っていたけど、香港の例をみると国家権力が個人データを監視する危険をはっきり感じた ある日気付いたら世界中が善き人のソナタみたいな世界になっている、その瀬戸際にいるのかもしれない

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2021/02/06

デジタル上の私と、リアルの私。 検索履歴や位置情報などのデジタル上の情報から、 リアルな私は暴かれる。 ※性別、年収、名前、住所、趣味など プライバシーと情報の売買。 情報を売買すること、個人情報を元にした広告は、 今が全盛期で、今後は縮小していくのかなと思いました。 それ...

デジタル上の私と、リアルの私。 検索履歴や位置情報などのデジタル上の情報から、 リアルな私は暴かれる。 ※性別、年収、名前、住所、趣味など プライバシーと情報の売買。 情報を売買すること、個人情報を元にした広告は、 今が全盛期で、今後は縮小していくのかなと思いました。 それはプライバシーの方がより重要になるように思うからです。 AppleとFacebookの関係性の変化に 注目していきたいです。

Posted byブクログ

2021/01/14

現在のデジタル化がどこまで進んでいて、いまやプライバシーが丸裸な状態になっていること、そして若者世代はプライバシーがなくなっている状況を受け入れていること。どちらもショッキングな内容だった。

Posted byブクログ

2021/01/03

デジタル世界が今後もどんどん進んでいくだろう。 便利になるが問題点もあらわになっていく。 GDPRがどのような影響をもたらすかだ。

Posted byブクログ

2021/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2020年の一年間で人類は50,000,000,000,000GBのデジタルデータを生み出す  ≒YouTube HD動画の57億年分 フェイクが真実へ  インフォデック=情報爆発 SNSユーザー38億人  怒りは好きの3倍拡散、フェイクは真実の20倍速く拡散  ディープフェイク=AIによる動画作成 デジタルにプライバシー無し デジタルツイン  1週間の位置情報で人物像は把握できる 住居→家族構成年収  Google photo:年齢、検索履歴:病歴、趣味、エゴサーチ:本名  未来を予測  明らかにできなかったこと:性格 デジタル断ち  

Posted byブクログ

2020/12/06

「デジタル空間に残したデータから自らのプライバシーがあらわになったことに不安を感じつつも、便利さを手放すことはできない」(あとがきより) これが本書を読み終わった時の正直な感想だった。 NHK取材班が番組作成にあたって取材した様々な人のエピソードや出来事が記載されているが、印象的...

「デジタル空間に残したデータから自らのプライバシーがあらわになったことに不安を感じつつも、便利さを手放すことはできない」(あとがきより) これが本書を読み終わった時の正直な感想だった。 NHK取材班が番組作成にあたって取材した様々な人のエピソードや出来事が記載されているが、印象的だったのは、①デジタル断ちをして当局の捜査の手を逃れる香港の若者たち②自殺に関する検索をした結果、自殺関連の記事が次々に表示されることになり、本当に自殺してしまったイギリスの14歳の女の子③高齢者の代わりに意思決定を行うデジタルツインの開発が進んでいること、の3つ。特に①と③については、読みながら伊藤計劃の『ハーモニー』のことがしきりに思い出された。 デジタルは便利だ。デジタルは人間の脳の機能の一部を外部化したものだから、その機能の低下を補ってくれる。それは、分かる。賛成できる。 でも、それって「幸福」なの? 便利は便利だ。幸福の増大に寄与することもある。それは、確かだ。たとえば、液体の常温ミルクが日本でも認可されたこと。それは、子育てしながら社会参加したいお母さんたちの幸福の増大に一役かっただろう。 でも、それが「幸福」そのものってことはないだろう。 常温ミルクの例で言えば、それは資源の消費を確実に加速させるだろうし、どこでも気兼ねなく母乳が飲ませられるんなら、そっちの方が荷物が少なくなって楽になる。 便利は、時に「幸福」を増大の増大に役立つ。でも、それとは裏腹に進行してしまう何かが必ずある。 だから、無知と無関心は、極力、避けたい。このアプリだってデジタルなのだし、こうして打ち込むデータも善かれ悪しかれ、どっかの企業が触手を伸ばして利用することから完全に自由ではないだろう。ただ、知っててそうなるのと、知らないでそうなるのとでは、おそらく、この後が違ってくる。少なくとも、自分の子どもと話し合う素地は、自分の中に作れる。 きっと、農耕が始まった頃にも、こういう二律背反はあったんだろう。地力や水質の低下を招いてでも、人間は定常的に得られるカロリーを選んできた。プライバシーの流出やAIによる人間性の侵害を呑んででも、おそらく、現代人はデジタル利用に突っ走るだろう。何せ、私たちの脳は石器時代から少しも進化していないのだから。自制なんて、少数のエリートにしか許されていない、貴重品なのに決まっている。 だから、考える。可能な限り、考えることにする。疑うことにする。 それって、ホントに「幸福」なことなの? 便利や快感は、幸福と単線で繋げられるようなシロモノじゃない。

Posted byブクログ

2020/12/02

最近いろんなところで話題になっている、ネット上でのフェイクニュースやフェイク動画に関して解説した一冊。フェイク動画を実際に作っているエンジニアや、海外でフェイクビジネスを行っているという「フェイク王」の取材も収録されており面白い。中でも、ある人の9年分のグーグルの利用履歴を解析し...

最近いろんなところで話題になっている、ネット上でのフェイクニュースやフェイク動画に関して解説した一冊。フェイク動画を実際に作っているエンジニアや、海外でフェイクビジネスを行っているという「フェイク王」の取材も収録されており面白い。中でも、ある人の9年分のグーグルの利用履歴を解析して、その人の職業・年収・恋愛の有無などを丸裸にした実験が興味深かった(間違った解析結果もあったがほぼほぼその人の情報と一致していた)。

Posted byブクログ