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どうしてわたしはあの子じゃないの の商品レビュー

3.7

137件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    3

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2021/02/05

30歳になった天にミナから中学生の時にお互いに書いた手紙を開けようと連絡が来る.視点を変えて蘇る中学時代のあれこれを思い出す天とミナと藤生の再生の物語.

Posted byブクログ

2021/02/04

*中学の同級生だった男女3人。憧れ、嫉妬、後悔…伝えられなかった言葉は、卒業前に書いた手紙に込められた。30歳の今、あの日の手紙を読むことになって―。今最注目の著者がただ一人のあなたへ贈る感動の物語* うわー・・・!! と何度頭を掻きむしりながら読んだことか。 かつて自分も、五...

*中学の同級生だった男女3人。憧れ、嫉妬、後悔…伝えられなかった言葉は、卒業前に書いた手紙に込められた。30歳の今、あの日の手紙を読むことになって―。今最注目の著者がただ一人のあなたへ贈る感動の物語* うわー・・・!! と何度頭を掻きむしりながら読んだことか。 かつて自分も、五十嵐で、天で、藤生で、ミナだったことを赤裸々に思い出す。 ここではないどこか、私ではない誰か。いつも何かが足りないと思い、焦って、羨んで、持っていないものばかりに気を取られて。 若さ、と言ってしまえばそれまでだけど、人はいつどこでそれらに折り合いをつけるんだろう。つけられるようになるんだろう。もうすっかり忘れてしまっていたな、この小説を読むまでは。 こんなにも、むず痒い痛みと懐かしさに悶絶しながら読ませてくれる本はそうそうない。それくらい、生々しくリアルな物語でした。装丁も題名も秀逸。何度も何度も読み返したくなる1冊。

Posted byブクログ

2021/02/04

表紙に惹かれて購入。 まだ途中までしか読んでいないが、文体が口語的というか…、ライトすぎて好みではなかった。 内容はきっと面白いのだろうけど、主人公の口調(小説の文体)が引っかかってしまって楽しめない。 ライトな小説も読み漁ってきたけど、どうしても本作はダメだった。 そういえば...

表紙に惹かれて購入。 まだ途中までしか読んでいないが、文体が口語的というか…、ライトすぎて好みではなかった。 内容はきっと面白いのだろうけど、主人公の口調(小説の文体)が引っかかってしまって楽しめない。 ライトな小説も読み漁ってきたけど、どうしても本作はダメだった。 そういえば「ビオレタ」も同じ理由で読むのをやめてしまったことを思い出した。 きっと私には寺地はるなさんの文体が合わないのだろう。

Posted byブクログ

2021/01/31

❇️読了❇️1/31 [とうしてわたしはあの子じゃないの]  寺池 はるな 成長小説。 誰もが産まれて一度は考えたことがあるタイトルではないでしょうか。 家庭環境・友人関係・貧富など理由はそれぞれですか「他人の芝生は良く見える」という事なのかな。 中学の同級生3人(男子、女子×2...

❇️読了❇️1/31 [とうしてわたしはあの子じゃないの]  寺池 はるな 成長小説。 誰もが産まれて一度は考えたことがあるタイトルではないでしょうか。 家庭環境・友人関係・貧富など理由はそれぞれですか「他人の芝生は良く見える」という事なのかな。 中学の同級生3人(男子、女子×2)が卒業の時に書いた相手宛の手紙を20歳にお互い読むとしていたが、30歳になり読むことに。それぞれ何を書いていたのか?3人に絡む一人の大人・五十嵐。 2003年と2019年に分けてそれぞれのパートを章立てにしている読みやすい作品。 中学生も大人も悩みの根元は同じ。 中学生にしろ大人にしろ、「芝生」は良く見える。いくつになっても。

Posted byブクログ

2021/01/17

人を羨み自分の置かれた境遇を嘆く。外見や才能、生まれ育ちなど、その対象は様々だ。誰にだって一度は経験がありそうな気持ちをタイトルにした本書は、タイトルだけですでに半分以上成功したようなものだ。描かれているのは30代になった女2人と男1人の中学時代の同級生が、20歳になったら渡すは...

人を羨み自分の置かれた境遇を嘆く。外見や才能、生まれ育ちなど、その対象は様々だ。誰にだって一度は経験がありそうな気持ちをタイトルにした本書は、タイトルだけですでに半分以上成功したようなものだ。描かれているのは30代になった女2人と男1人の中学時代の同級生が、20歳になったら渡すはずだったお互いに宛てて書いた手紙を渡すために再会するというだけの話だが、過去に遡りそれぞれの視点でこの奇妙な三角関係と、彼らを取り巻く諸々を浮き彫りにしていく。“天は二物を与えず”なんて大嘘だし、なんの苦労もせず豊かな生活を享受している人はいる。怒りや嫉妬で自分を見失わずに淡々と生きられればいい……のだが、なかなか難しい。

Posted byブクログ

2021/01/23
  • ネタバレ

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恋愛小説かと思って手にとったら、心に刺さることばかりの苦目の青春小説だった。 ここじゃないどこかに行ったって、わたしはわたしのまま。 嫌なところを置いていくことなんかできなくて、むしろ向き合うことばかり。 ずるくてもいい、 あまり好きではない自分でもいい、なんて 大人になると、当時の自分を受け止めてあげられるような隙間が少しずつできてくる気がする。 その隙間はどこからできたものなのか。 きっと今の自分も未来の自分が受け止めてくれるようになるだろう。 内側のことは他人の目には見えないし、わたしたちの目はいつだって、見たいものだけを見たいように見る。 わたしが他の誰かになれないように、他の誰かもまたわたしにはなれない。それが良いことなのかはわからないけれど。

Posted byブクログ

2021/01/10

3冊目の寺地はるなさん。中学生の同級生だった天、ミナ、藤生の3人。30歳となって当時お互いにあてて書いた手紙を読むことになり…。 私も子どもの頃からずっと自分で自分が嫌いで、明るい子やはっきり意見の言える子、素直な子、気の利く子、さばさばした子…などなど、周りの子たちをうらやま...

3冊目の寺地はるなさん。中学生の同級生だった天、ミナ、藤生の3人。30歳となって当時お互いにあてて書いた手紙を読むことになり…。 私も子どもの頃からずっと自分で自分が嫌いで、明るい子やはっきり意見の言える子、素直な子、気の利く子、さばさばした子…などなど、周りの子たちをうらやましがったり妬んだり、自分を卑下したりしてました。 でも私もさすがにもういい大人なので、その辺はそれなりに乗りこえ済みで、読んでいてグサグサと刺さりながらも、うんうん、とうなずきつつ、読めました。 私は私。私以外の誰にもなれないし、私にもきっと私にしかないよいところがある…はず。自分のことを好きになれなくとも、そのままの自分を受け入れられたら、きっと生きるのが少しは楽になるよね。ひらきなおりも大事だなぁと思う。 「もうわたし、わたしでいいや」(256頁) 「わたしが他の誰かになれないように、他の誰かもまたわたしにはなれない」(277頁)

Posted byブクログ

2021/01/05

タイトルの「どうしてわたしはあの子じゃないの」と同じことを私は人生の中で何回も思ってきた。自分じゃない誰かになりたい、輝いているあの子になりたい、ここじゃないどこかに行きたい…そう思ってきた。 この作品を読んで私だけがそう思ってるわけではない、誰もが誰かを羨ましく思い自分ではない...

タイトルの「どうしてわたしはあの子じゃないの」と同じことを私は人生の中で何回も思ってきた。自分じゃない誰かになりたい、輝いているあの子になりたい、ここじゃないどこかに行きたい…そう思ってきた。 この作品を読んで私だけがそう思ってるわけではない、誰もが誰かを羨ましく思い自分ではない誰かになりたいと望んでいるかもしれないことがわかった気がする。 私もいつか、私のままでいいと思える日がくるのかなと思えた。

Posted byブクログ

2021/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物たちの思っていることが読み進めていくうちに、どんどん自分の考えと重なっていくようなときがある。主人公がわたしはわたしでよいと思い始めるところの表現の仕方がとても穏やかな感じですきだなあと感じる。

Posted byブクログ

2020/12/31

隣の芝生は青い。 周囲の人が羨ましい、自分を卑下してしまう… そんな気持ちは、多感でむずかしい10代でも、大人になっても、抱いてしまう。 寺地さんの作品は、そんな気持ちをどこかに吹き飛ばし、「あなたはあなたのままで大丈夫」と優しく支えてくれる。 今回は今までの作品に比べて、重い...

隣の芝生は青い。 周囲の人が羨ましい、自分を卑下してしまう… そんな気持ちは、多感でむずかしい10代でも、大人になっても、抱いてしまう。 寺地さんの作品は、そんな気持ちをどこかに吹き飛ばし、「あなたはあなたのままで大丈夫」と優しく支えてくれる。 今回は今までの作品に比べて、重い感じがしたぶん、主人公の天がなぜ吹っ切ることができたのか、少し慌ただしく終わってしまった感じがした。 じっくりどっしりしたかったかも。

Posted byブクログ