うちの猫は俳句が大好き の商品レビュー

森真紀(著者)

2022/02/03

毛利氏（高齢者）、柳家一平師匠（超高齢者）、トム・カッテロ氏（学生）による座談会という設定の対話体小説。毛利氏は面倒くさい猫バカだし、一平師匠は家出中の奥様を日々探しているし、トムさんは不法侵入不法占拠中とツッコミどころ満載で、独特の面白さがあった。戯れ句、もじり句というものを知らなかったが、原句（松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶など）以外の句はすべて著者の創作と思われ、それに一番感嘆した。