1,800円以上の注文で送料無料

おもかげ の商品レビュー

3.8

150件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2025/04/09

定年退職、自らの送別会の帰りに意識を失い 病院に運ばれる主人公。 彷徨う意識の中で、主人公は色々な人と時間を共にし、近しい人たちの話し声を聞く。 わたし的には、あまりしっくりくる物語ではなかったです。 自分の生い立ちの悩める部分、苦しかった部分を許すための自分が願ったストーリーを...

定年退職、自らの送別会の帰りに意識を失い 病院に運ばれる主人公。 彷徨う意識の中で、主人公は色々な人と時間を共にし、近しい人たちの話し声を聞く。 わたし的には、あまりしっくりくる物語ではなかったです。 自分の生い立ちの悩める部分、苦しかった部分を許すための自分が願ったストーリーを見ていたのか?真実がそうなのか? どちらにしても、イマイチでした

Posted byブクログ

2025/04/05

孤児の主人公。定年を迎えた日に倒れ生死を彷徨う間の物語。過去のトラウマが紐解かれていく不思議な体験。生まれは関係ない、生き様だ❣️と感じれる。

Posted byブクログ

2025/03/23

著者の歴史物と違いストーリーが分かりにくく戸惑った、段々馴れてきたが。65歳で突然斃れるとこんな風なのか。終盤に出生と赤子で捨てられる秘密が明かされ、母親の面影のような記憶、首にまいた風呂敷、を意識下で回顧するシーンが印象的だった。私の母親の死に重なった。

Posted byブクログ

2025/03/09

人は皆、最適な選択を探しながら生きているのだと改めて感じた。他人からは「何も考えていない」「やる気がない」「悪だ」と罵られることがあったとしても、その人なりに最善を尽くし、時には自分だけでなく他人の幸せも考えている。それこそが本当の意味での最適な選択なのだと、この作品を通じて強く...

人は皆、最適な選択を探しながら生きているのだと改めて感じた。他人からは「何も考えていない」「やる気がない」「悪だ」と罵られることがあったとしても、その人なりに最善を尽くし、時には自分だけでなく他人の幸せも考えている。それこそが本当の意味での最適な選択なのだと、この作品を通じて強く実感した。 他者の視点からは理解できない選択でも、その人の人生においては意味があり、誰もが懸命に生きている。そう思うと、軽々しく他人を批判することの無意味さが浮き彫りになる。むしろ、この物語は、そんな自分自身の偏った考え方を見つめ直し、改めるきっかけを与えてくれた。 読後、他者の生き方を尊重しようという気持ちが強くなった。誰しもが背負う「おもかげ」の深さに想いを馳せながら、これからの人との関わり方を考え直したくなる、そんな読書体験だった。

Posted byブクログ

2025/01/21

メトロなのか、以前読んだ雰囲気が似てる。これも自分の親を思う気持ちが現実になって出会いが生まれた。自分の一方的な想いではなくて相手の想いも書かれていて、心に染みる。武骨なイメージが大好きで、色々読んだなあ、プリズンホテルなんか何回読んでも楽しいし何回でも読めるし読みたい

Posted byブクログ

2025/01/06

本の帯に「涙なくして読めない!」と書かれていたが本当にラストは泣けた。 私は仕事柄、人の生き死に関わっている。 その仕事の中で何度も感じたことは「人生の最後は呆気なく終わっていく」だった。 亡くなっていく人の人生を知らず、死に立ち会った時に心が震えることもなく、ただ淡々と送...

本の帯に「涙なくして読めない!」と書かれていたが本当にラストは泣けた。 私は仕事柄、人の生き死に関わっている。 その仕事の中で何度も感じたことは「人生の最後は呆気なく終わっていく」だった。 亡くなっていく人の人生を知らず、死に立ち会った時に心が震えることもなく、ただ淡々と送り出していく。 冷たい心だなぁと思いながら、 仕事だからしょうがないと思いながら。 ただ本書を読んで泣けて良かった。 命にはそれぞれの人生があって、歴史がある。 亡くなる人を知らないなりにも「よく生きたよ!」って送り出していきたい。 そうできるように私の心を育てていきたい。 とてもいい本でした。

Posted byブクログ

2024/12/12

久しぶりに浅田次郎さんの作品を読んだ 様々な登場人物から、危篤状態の主人公との思い出や今の思いが語られる 設定や感情が昭和世代向けのように感じ、なじめなかったけれど 途中、浅田さんらしい、ジーンとさせる展開もあった

Posted byブクログ

2024/12/04

最後に正一が会っていた女性達が誰なのかわかった時、そう言うことか!と一気に物語が繋がる感覚と暖かい気持ちになった。

Posted byブクログ

2024/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

定年退職の送別会の日に地下鉄で倒れ病院に運ばれた初老の男性の生い立ちを遡っていくお話。 生と死の狭間で出会う、80歳60歳35歳程の謎の魅力的な女性の正体に驚き、温かい気持ちになる。 捨てられたのではなく愛されて生かされたことがわかったことで、これまでの人生が不幸ではなかったと証明されたような気持ちになった。 忘れざる人々のおもかげをかかえて帰って行く姿に幸せしか見えない。

Posted byブクログ

2024/11/16

孤独の中で育ち、温かな家庭を築き、定年の日の帰りに地下鉄で倒れた男。 切なすぎる愛と奇跡の物語。 エリート会社員として定年まで勤め上げた竹脇は、送別会の帰りに地下鉄で倒れ意識を失う。家族や友が次々に見舞いに訪れる中、竹脇の心は外へとさまよい出し、忘れていたさまざまな記憶が呼び起...

孤独の中で育ち、温かな家庭を築き、定年の日の帰りに地下鉄で倒れた男。 切なすぎる愛と奇跡の物語。 エリート会社員として定年まで勤め上げた竹脇は、送別会の帰りに地下鉄で倒れ意識を失う。家族や友が次々に見舞いに訪れる中、竹脇の心は外へとさまよい出し、忘れていたさまざまな記憶が呼び起こされる。孤独な幼少期、幼くして亡くした息子、そして……。 読んでいてとても不思議な気持ちになる内容でした ファンタジーっぽいからかな? 自分が竹脇になったような気がして フワフワした気持ちになりながら読んでいた 途中までちょっと内容がよくわからなかったけど… 子供の頃は不幸だったかもしれないけれど 大人になってからの竹脇は 仕事をして結婚をし子供を育てるという希望通り人生を生きてこられて とても幸せだったんじゃないのかなぁと感じました 全くの他人の娘婿さんに こんなに思われて素敵なことだと思います 人生の最期はこんな風に感じているのかなぁ〜

Posted byブクログ