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さざなみのよる の商品レビュー

3.8

94件のお客様レビュー

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2021/03/26

あとがきを読んで、ハッとさせられた。 「人間は死んだら終わりじゃないと言いたい」って生きててそう思うことは難しい気もする。 でもこの本がそうだなぁって教えてくれました。遠くまで見る目を持つ気持ち大事にしようと思ったな。 要所要所にナスミがいるもんだ。

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2021/03/03

テレビの脚本家の方の本なんですね。 これより前の「富士ファミリー」がちょっと前のお正月ドラマになったとか。 近しい人を亡くした家族、友人、同僚たちはこれからも変化を受け入れながら生きていかなくてはならないし、抗いたくても抗えない。 そんな人たちのお話が主かな。 作者のあとがきに...

テレビの脚本家の方の本なんですね。 これより前の「富士ファミリー」がちょっと前のお正月ドラマになったとか。 近しい人を亡くした家族、友人、同僚たちはこれからも変化を受け入れながら生きていかなくてはならないし、抗いたくても抗えない。 そんな人たちのお話が主かな。 作者のあとがきにあった?生きている人より死んだ人の方が圧倒的に多い。彼らからたくさんの知恵をもらっている。とある。「この世」を生き抜いた死者たち。確かにそうだと思う。

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2021/02/07

43際の若さで亡くなった女性が残した思い出や言葉が、残された人達にどう影響するかを描いた話。この作者の作品は2作目で、重いテーマをほんわかと描く作風なのが分かった。個人的には毒気が無さすぎるというか、心に引っ掛かる部分がなく、心に残りにくいかもしれないと思った。

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2021/01/31

富士山の間近でマーケットストア「富士ファミリー」を営む、小国家三姉妹の次女・ナスミ。一度は家出をし東京へ、のちに結婚し帰ってきた彼女は、病気のため43歳で息をひきとるが、その言葉と存在は、家族や友人、そして彼女を知らない次世代の子どもたちにまで広がっていく。宿り、去って、やがてま...

富士山の間近でマーケットストア「富士ファミリー」を営む、小国家三姉妹の次女・ナスミ。一度は家出をし東京へ、のちに結婚し帰ってきた彼女は、病気のため43歳で息をひきとるが、その言葉と存在は、家族や友人、そして彼女を知らない次世代の子どもたちにまで広がっていく。宿り、去って、やがてまたやって来る、命のまばゆいきらめきを描いた感動と祝福の物語。

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2021/01/26

ある日、43歳のナスミが癌で死ぬ。 その死に接して、ナスミと共に生きてきた家族や友人、人生の一場面ですれ違うように関わっただけの人たち、それぞれの胸にそれぞれの思いが沸き起こる。 それは個別のものであるようで個別のものではなく、ナスミという存在によってつながりあっているもの。 ゆ...

ある日、43歳のナスミが癌で死ぬ。 その死に接して、ナスミと共に生きてきた家族や友人、人生の一場面ですれ違うように関わっただけの人たち、それぞれの胸にそれぞれの思いが沸き起こる。 それは個別のものであるようで個別のものではなく、ナスミという存在によってつながりあっているもの。 ゆるやかに、そして強く。 死が周囲にもたらすものは悲しみだけでない、ということ。 悲しみにもいろいろな色合いがある、ということ。 涙は思いがけないタイミングで流れるのだ、ということ。 作者はよくわかっているなあと感じる。 ナスミの人となりをそれぞれの思い出の中で浮かび上がらせる、という構成も秀逸。 読みやすいのに、深い、そんな小説でした。

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2021/01/11

「やどる」 今この身体に命がやどりその人生を終えた時また次の身体にやどる。生まれ変わりとからそう言う大袈裟なモノでは無くて。 今は悲しみの真ん中でもそう思えば未来が楽しみになります。

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2021/01/09

若くして亡くなったナスミ、彼女の周りの人たちが彼女にまつわるエピソードを語りながら、70年弱の時間が進む。人と人がつながり、思い合い、影響しあい、多くの人の人生がそこにあることは当然なのだけれど、それを小説にしていただいた。そっか、「ぽちゃんと池の波紋が広がるみたいに」死んでから...

若くして亡くなったナスミ、彼女の周りの人たちが彼女にまつわるエピソードを語りながら、70年弱の時間が進む。人と人がつながり、思い合い、影響しあい、多くの人の人生がそこにあることは当然なのだけれど、それを小説にしていただいた。そっか、「ぽちゃんと池の波紋が広がるみたいに」死んでからも広がっていくんだね。 特にナスミの夫の日出男が、ナスミの死後も家族として暮らし、日出男が再婚した愛子、その子どもの光が皆にしゅくふくされているのがありがたい。 ナスミと日出男の出会いはドラマである富士ファミリーで描かれているのかな?

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2021/01/09

ナスミの言葉に救われたり、助けられたり、元気をもらったり希望を持てたり…等…等… 過去の人も現在の人も未来の人も色々な形で関わった人たちがいる。 そこまでの言葉をかけたことがあっただろうか? そこまでの言葉を受け取ったことがあっただろうか? 慕われた微かな記憶、そうかと腑に落ち...

ナスミの言葉に救われたり、助けられたり、元気をもらったり希望を持てたり…等…等… 過去の人も現在の人も未来の人も色々な形で関わった人たちがいる。 そこまでの言葉をかけたことがあっただろうか? そこまでの言葉を受け取ったことがあっただろうか? 慕われた微かな記憶、そうかと腑に落ちた覚え、ぼんやりとした心からのやり取りをした思い出。語れるほどの物はないけれど、そんな場面もいくつかはあったと感じてほっとしている自分がいる。

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2021/01/04

この世から人がいなくなる。『死』とはそういうものだと思っていたが、この本を読んで少し考えが変わった。亡くなった方と共に生きていくものなのだ。もちろん、亡くなるということは実体に会えなくなるし話せなくなるから悲しいことではあるが。大切な人が亡くなった時、自分はこのように思えるだろう...

この世から人がいなくなる。『死』とはそういうものだと思っていたが、この本を読んで少し考えが変わった。亡くなった方と共に生きていくものなのだ。もちろん、亡くなるということは実体に会えなくなるし話せなくなるから悲しいことではあるが。大切な人が亡くなった時、自分はこのように思えるだろうか。今を大切にしよう。

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2020/12/20

不思議な魅了がある作品でした。 章毎で主人公が異なるが、共通の主人公と繋がっていて、かつ感動的な内容。 他の作品も読みたくなりました。

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