さざなみのよる の商品レビュー
人の死にまつわる話でありながら、笑いながら涙ががつたうような、そんな空気感。 人の童貞卒業をだし巻き玉子を食べながら待つナスミと、その彼女に関わる人たちを柔らかく包み込んでゆく。 笑子もチャーミング。 ダイヤ、あってもなくても覗いてそうだな。
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4.3かなぁ。 主人公?であるナスコが若くして死んでしまう所から始まるストーリー。 当たり前だけど、読み手である自分とこのナスコさんとの間に思い出(情報)なんて、ないのだから感情移入なんでできなかった。 でも、このナスコさんの周りの人の死後の世界。 つまり、ナスコさんが死ん...
4.3かなぁ。 主人公?であるナスコが若くして死んでしまう所から始まるストーリー。 当たり前だけど、読み手である自分とこのナスコさんとの間に思い出(情報)なんて、ないのだから感情移入なんでできなかった。 でも、このナスコさんの周りの人の死後の世界。 つまり、ナスコさんが死んだ後の『生きている周りの人』達の話の中から、ナスコさんのイメージが出来ていく。 この感覚知ってる。 父の葬式の時。 比較的、知っているつもりだった父の思い出だが、 葬式に集まった人達の思い出により、意外な一面やらしいと思う一面が出てきて、なんだか感動させられた。 この物語の主人公ナスコにも言えるが、人は本当に影響を与えあって生きているのだなぁと感じずにはいられない。人が死ぬ。昨日までは確実に存在していたはずの命が今日は無い。これが、影響を与えないはずがない。そして、物語の冒頭ではサラッとしてしまったナスコの死という現象は、生きているうちを含め、本当に多くの人に影響を与えたのだという事。自分の死んだ後に、これほどの影響はあるのだろうか?今のうちに、絆を増やしたいなと思う。 今は、まだ生きてるのだから。
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年始めに読めて良かったです。読了後、何気ない毎日でも大切にして生きていこうと思いました。あとがきも、片桐はいりさんの解説も良かったです。本文中、心に響いたフレーズもたくさんありました。P224→今をどうやって過ごすかということの方がはるかに重要なんじゃないだろうか。中略 私たちは...
年始めに読めて良かったです。読了後、何気ない毎日でも大切にして生きていこうと思いました。あとがきも、片桐はいりさんの解説も良かったです。本文中、心に響いたフレーズもたくさんありました。P224→今をどうやって過ごすかということの方がはるかに重要なんじゃないだろうか。中略 私たちは「まだいきてる」んだから。再読したい1冊になりました。
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3.7くらいかなって思った。 主人公?の小国ナスミを中心に、ナスミに関わった人たちが関わって感じたこと、死を経験して感じたことが色んな視点で書かれている。 色んな話がある中で特に会社の後輩だった加藤由香里の話が1番刺さった。 「私がもどれる場所でありたいの。誰かが、私にもど...
3.7くらいかなって思った。 主人公?の小国ナスミを中心に、ナスミに関わった人たちが関わって感じたこと、死を経験して感じたことが色んな視点で書かれている。 色んな話がある中で特に会社の後輩だった加藤由香里の話が1番刺さった。 「私がもどれる場所でありたいの。誰かが、私にもどりたいって思ってくれるような、そんな人になりたいの。」 この言葉が自分も正に思ってることだし刺さった。 お金に変えられないものを失ったらお金で変えられないもので返すしかない、ここだとお金に変えられないようなかけがえのない価値の仕事をする。 すごい響いた。 短編集のように話がいくつも分かれていてすごい読みやすかった。
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人生の後半戦、身近な家族を見送った 経験のある読者なら誰もが涙し共感できる。 読む世代によってそれぞれ感じるモノが 変わっていくんじゃないかな? 人生が登山なのか?下山なのか? なんども再読したい本。 死にゆく側と、見おくる側の どちらの気持ちも共感できる時、 必ずもう一度読み...
人生の後半戦、身近な家族を見送った 経験のある読者なら誰もが涙し共感できる。 読む世代によってそれぞれ感じるモノが 変わっていくんじゃないかな? 人生が登山なのか?下山なのか? なんども再読したい本。 死にゆく側と、見おくる側の どちらの気持ちも共感できる時、 必ずもう一度読みたい作品。
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私が死んだ時、この小説のナスミが死んだ時のように、周りの人に私との様々な思い出を思い出してもらえるだろうか?と読み終わって考えた。 ナスミはそこらへんにいそうな普通の人だけど、明るくて、流されて生きているようで自分の主張はしっかり持っていて、魅力的な女性だった。 私もナスミの...
私が死んだ時、この小説のナスミが死んだ時のように、周りの人に私との様々な思い出を思い出してもらえるだろうか?と読み終わって考えた。 ナスミはそこらへんにいそうな普通の人だけど、明るくて、流されて生きているようで自分の主張はしっかり持っていて、魅力的な女性だった。 私もナスミの明るさと自分の主張をしっかりと、でもきつい言い方とかでなくできる人になりたいなと思った。 身近な人との時間を今よりももっと大切にしようと思う本。 ただ、解説は冷めるので読まない方がいいかも。 片桐はいりさんが一人二役して読みづらいうえに、解説かこれ?と思った。
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文庫版での再読。以前読んだ時はさらっと流れてしまったことが、数年経って読み返してみると、しんしんと心に積もってくる感じがしました。その時その時で受け取り方が変わる作品は良い作品と木皿さんが以前何かで書かれていたけど、この作品もそうだと思います。文庫版のために新しく書かれた後書きに...
文庫版での再読。以前読んだ時はさらっと流れてしまったことが、数年経って読み返してみると、しんしんと心に積もってくる感じがしました。その時その時で受け取り方が変わる作品は良い作品と木皿さんが以前何かで書かれていたけど、この作品もそうだと思います。文庫版のために新しく書かれた後書きに『本を読んでくださった人たちが、空を見上げるような読書時間だったと思っていただけたのなら、私たちは幸せです。』とありましたが、読みながら不思議だったのが、以前も読んだことがあるのにふわふわしたものしか残ってなくて、今回もまた、読みながらもその時その時はちゃんと話を追っているのに、読んだそばからあっという間に忘れてしまうというか覚えていられないような不思議な感覚があり、?と考えていたのですが、この言葉ですごく合点がいきました。電車に乗って、窓の外に流れる風景を次々に眺めているような、瞬間瞬間そこに居るので自分では分からないけれど、温かい感触だけが残っている、そんな感覚があります。覚えていようと思っても覚えていられないというのが凄いです。多分、読み手も今に居るから、聞かれても思い出せないのだと思います。またいつか、この本を開く日が楽しみです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大好きな木皿さんの小説はやっぱり大好きな一冊になった。 なすみの 「そうか、自分はもうこの世界から降りてしまったのだと気づいたのだった」 っていう台詞が死ぬほど切なくてぐっときた。この世界から降りるということ。まだ降りずに生きること。 「自分にしかわからないものが、この世にはある」 「さびしいけれど、宝物だな、とも思った」 この世の寂しい悲しい切ない、生きている中での色んなもの全部ひっくるめて優しくて美しいと、輝かせてくれるのが木皿節だなと思う。さびしくて優しくて悲しくて安心する一冊。
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ナスミが死んだ。43歳だった。 ナスミの人生で関わりがあった人たちが、彼女の事を思い出す。 姉妹だったり叔母だったり、また高校時代の友人だったり、仕事で少しだけ一緒に働いた人だったり、ちょっと会話しただけの人だったり。 そうか、ちょっと関わっただけの人でも人生は彩られるんだ。 読...
ナスミが死んだ。43歳だった。 ナスミの人生で関わりがあった人たちが、彼女の事を思い出す。 姉妹だったり叔母だったり、また高校時代の友人だったり、仕事で少しだけ一緒に働いた人だったり、ちょっと会話しただけの人だったり。 そうか、ちょっと関わっただけの人でも人生は彩られるんだ。 読み進んでいくうちにじんわりとしてくる。
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ナスミにまつわる家族や友人、ナスミが死んだ後の未来の話。 ナスミの人生は幸せだったのか分からないけど、周りの人達をたくさん幸せにしてた。 なんて感想書けば分からない。とにかくいい作品でした。
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