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海をあげる の商品レビュー

4.1

250件のお客様レビュー

  1. 5つ

    101

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    6

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2023/10/08

私の故郷、沖縄の若年妊婦や貧困層の女性問題についての本ということに興味を持ちアマゾンで購入した本。タイトルの意味は、沖縄のきれいな海を見てねっていうことでキレイにまとめているのかと思っていたら、最後に筆者の想いがそれと全く違うことが分かり胸が締め付けられる。 海をあげる…私も沖縄...

私の故郷、沖縄の若年妊婦や貧困層の女性問題についての本ということに興味を持ちアマゾンで購入した本。タイトルの意味は、沖縄のきれいな海を見てねっていうことでキレイにまとめているのかと思っていたら、最後に筆者の想いがそれと全く違うことが分かり胸が締め付けられる。 海をあげる…私も沖縄の海をこの本を読んだ人にあげる、、、と思いました。

Posted byブクログ

2023/10/07

予備知識なしに読みました 分かりやすく共感できて涙が出る章もあるし、 勉強不足の私には「そうなの…?」となる章もある 本当かよと思ってしまう100%すぎる賛同や、逆にちゃんと読んだのか疑わしい冷笑するような感想を見て、なるほど作者はこれに苦しんでいるのかと納得

Posted byブクログ

2023/10/08

ノンフィクション大賞を取った本で、著者は沖縄の未成年の少女たちの調査に携わってる方、というくらいの前情報だけで読んだけど、めちゃくちゃくらいました。ものすごいものを読ませていただいた。 まず最初の離婚の話で引き込まれて、それから娘さんにぶっかけうどんの作り方を教えてあげた時に伝...

ノンフィクション大賞を取った本で、著者は沖縄の未成年の少女たちの調査に携わってる方、というくらいの前情報だけで読んだけど、めちゃくちゃくらいました。ものすごいものを読ませていただいた。 まず最初の離婚の話で引き込まれて、それから娘さんにぶっかけうどんの作り方を教えてあげた時に伝えたかったという言葉に大泣きした。 なんて力強い言葉なんだろう。 基地問題など沖縄が抱える様々な問題と、それに対する怒りも、著者の暮らしを通して書かれていて、自分の中での解像度が上がった。 当たり前だけど、すべてのことは人の暮らしと生活に密接していることを、忘れずにいたい。

Posted byブクログ

2023/11/15

はじめの離婚に至るところは驚いた。 著者は研究者だから、これを書かなくてもいい。 でも、書いた。著者が沖縄で若年出産した女性の調査をしているのは、もちろんそこに理由や必要を感じているわけだけれど、自分の個人的な経験を学者としては書かなくてもいい。 しかし、これ(離婚だけでなく、妹...

はじめの離婚に至るところは驚いた。 著者は研究者だから、これを書かなくてもいい。 でも、書いた。著者が沖縄で若年出産した女性の調査をしているのは、もちろんそこに理由や必要を感じているわけだけれど、自分の個人的な経験を学者としては書かなくてもいい。 しかし、これ(離婚だけでなく、妹の死、祖父母のこと、娘との日々)を書いたからこそ、その研究や行動が、学者としての地位を確かなものにする、世の中を良くしていくといったことよりも、もっと深く大きな、魂にかかわることなのだということがよくわかる。この研究がうまく行かなかったら別のテーマにしよう、というようなものではない。 沖縄の基地問題、低賃金はよく知られたことだが、沖縄の血縁地縁が強いから、低年齢で結婚や出産をしても、幸せを感じて暮らしている人も多いのではないかと思っていたが、(米軍基地があっても、というのもある)それは本土に住む人間の希望、エゴに過ぎないのだなとわかる。 今の日本で学校に行けず、行かず、低賃金で、基地の轟音やレイプの恐怖に怯えながら暮らすことが、幸せをもたらすはずはない。 沖縄は低賃金でも幸せをな人々が暮らす島という幻想を、それ以外の土地の日本人は持ちたがる。しかし、現実にそこに暮らす人々の日常をどこまで知っているのか? それを突きつけられた気がする。 著者の深い優しさにも、打たれた。

Posted byブクログ

2023/10/02

はあ、すごいものを読んだ… 初めの章で娘さんへの愛情を感じ、胸が詰まった。 そしてインタビューがすごくお上手。 自然なように見えて、すごく計算されているような。 相手の思いを大切にしながら、でも聞くべきところはしっかりおさえてらっしゃる印象。 同じタイミングで暮しの手帖を読み...

はあ、すごいものを読んだ… 初めの章で娘さんへの愛情を感じ、胸が詰まった。 そしてインタビューがすごくお上手。 自然なように見えて、すごく計算されているような。 相手の思いを大切にしながら、でも聞くべきところはしっかりおさえてらっしゃる印象。 同じタイミングで暮しの手帖を読み、おにわの活動も知れて良かった。 上間さんの活動をもっと知りたいと思う。 沖縄の抱える問題もそうだし、自分の身近で起きている問題に対して、もっと自分ごと化しないといけないと思った。 仕方ないと諦めず、モヤモヤした気持ち、怒りの気持ちを他人を傷つけない形で表現できる人は強い。

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2023/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作『裸足で逃げる』がとてもよかったので読んだ。語りの集合。加害者は被害者でもあり、その被害を記すことへのためらいと折り合いのつかなさが胸にきた。わかりやすいストーリーに仕立てないということ……。海を受け取って、海を持って、生きていく。

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2023/09/18

自伝的ノンフィクションとでも言うのでしょうか。 自身の生い立ちと、それをルーツとした沖縄が抱 える基地問題を始めとした様々な社会問題が詳細 に綴られています。 例えば辺野古の土砂埋め立て問題について。 関東で言えば、富士五湖を埋め立てるよなものだ ろうか。それとも湘南海岸だ...

自伝的ノンフィクションとでも言うのでしょうか。 自身の生い立ちと、それをルーツとした沖縄が抱 える基地問題を始めとした様々な社会問題が詳細 に綴られています。 例えば辺野古の土砂埋め立て問題について。 関東で言えば、富士五湖を埋め立てるよなものだ ろうか。それとも湘南海岸だろうか。 それを想像して欲しい、と著者は訴えかけます。 沖縄の現実に圧倒される一冊です。

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2023/08/16

すぐに岸政彦さんや打越正幸さんを思い出した ただ文章の根底に常に著者の怒りを感じてしまい 苦手だ 社会運動というものが苦手、怒っている人が苦手だからだろうか 何を読まされているのかと思ってしまう

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2023/08/10

離婚して,東京から沖縄へ,再婚して風花ちゃんが生まれてなど個人的なことと,聞き取り調査した10代で母親になった風俗業界の女性たち,沖縄の基地に絡んでの米兵の強姦殺人の多さ,騒音,辺野古移転問題などを取り上げていて,無責任な日本人として恥ずかしく思わされた. 「私の絶望とたくしたそ...

離婚して,東京から沖縄へ,再婚して風花ちゃんが生まれてなど個人的なことと,聞き取り調査した10代で母親になった風俗業界の女性たち,沖縄の基地に絡んでの米兵の強姦殺人の多さ,騒音,辺野古移転問題などを取り上げていて,無責任な日本人として恥ずかしく思わされた. 「私の絶望とたくしたそういう意味での『海をあげる』」という言葉が心にずんと響いてきた.

Posted byブクログ

2023/08/09

とても静かに深く染み入る、海を頂いたような作品だった。当事者にはなれないし、中途半端に共感もできない。ましてや感想なんて軽々しく語れない。でも、出会えてよかった3.6

Posted byブクログ