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教室に並んだ背表紙 の商品レビュー

3.9

142件のお客様レビュー

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2024/01/06

中学校が舞台の図書室物語。レビューを拝見しても実に多くの方が同じような思いや経験をしている事が窺える。それだけここで語られる家庭や学校生活、カーストやいじめ、将来への不安や恋愛事情などが日常であり、誰もが経験しうることであるのだ。その只中にいる人にも、なんとか乗り越え大人になり回...

中学校が舞台の図書室物語。レビューを拝見しても実に多くの方が同じような思いや経験をしている事が窺える。それだけここで語られる家庭や学校生活、カーストやいじめ、将来への不安や恋愛事情などが日常であり、誰もが経験しうることであるのだ。その只中にいる人にも、なんとか乗り越え大人になり回想する人にもそっと寄り添う本であろうと思う。 流す涙のネガティブなイメージからの変化。「優しい気持ちで流す涙で、…」 気づき。「誰も助けてくれないのは、助けてって声をあげなかったからだって。…」 なにもない、ただ好きなものがあるだけ。「いくつになっても、好きを始めることはできるもの。人間は、人に出会って…」 私の琴線に触れたフレーズである。読者一人ひとりに寄り添い、語りかけてくれるフレーズがあるでしょう。 言葉は生きていると感じます。現代小説ですから『若者言葉!?』(こう書く時点で私は古いのだが…)が使用されるのもわからないわけではないが(私なりに理解して読むも本意はあやしい)、数年後、その言葉は使われなくなりきっと「?」となるのかなと思ったりもしました。

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2023/12/28

読書を始めてよかったって思うような心温かくなる物語でした。 自分の中学生時代を思い出して懐かしい気持ちになったり読書の世界にのめり込む前の自分はこの子と同じ気持ちだったなと思ったり。 本を読んでいる時、読んだところの内容が頭に入らないと次に進められないから何回も同じ行を読んだりし...

読書を始めてよかったって思うような心温かくなる物語でした。 自分の中学生時代を思い出して懐かしい気持ちになったり読書の世界にのめり込む前の自分はこの子と同じ気持ちだったなと思ったり。 本を読んでいる時、読んだところの内容が頭に入らないと次に進められないから何回も同じ行を読んだりして(笑) 授業の課題として選択された本を読むように言われても、かまえてしまって良い読書感想文を書かなきゃ!ってプレッシャー感じるよねって共感したり。 しおり先生の言う言葉めっちゃ分かるってなってうんうん頷いていた。 自分が小学6年だった頃にこの本と出会いたかったな。 【印象に残った・心に刺さったことば】 大人になっても、やっぱりたくさん泣いちゃうことに変わりはないんだけれど…。けれどね、嬉しかったり、感動したりして、涙を流すことも増えてくるの。優しい気持ちに包まれて、胸が温かくなって、じんじん心が揺れ動いて…。そうして流す涙は、とても優しい温度をしているんだよ 読書のスピードは、遅い方だった。気に入った文章を口の中で転がしながら何度も読み返してしまうからなのだろう。好きな歌を口ずさむみたいに、心に入り込んできた文章を眼でなぞっていくのは、思いのほか心地いいから。

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2023/11/02

『おすすめ教えてノート』図書館とかでも取り入れられればいいなぁ。 星野さんたちのその後がどうなってるのか…先生たちはどう対応するのか、その先を見てみたくなる。 しおり先生のように、寄り添いながら生徒たちの心の支えや居場所となれるって、これからの時代とても重要になりそうだ。

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2023/10/17

教室に並んだ背表紙/相沢沙呼 最初の図書委員会の子が主人公の話を読んだ時、なんか私っぽいなと思った。その分共感できるところが多く、上手に生きたいのに生きられないもどかしさを感じる。私のいるところにしおり先生みたいな人がいて欲しかったな。先生の正体にびっくり 思わず感泣 #読了 1...

教室に並んだ背表紙/相沢沙呼 最初の図書委員会の子が主人公の話を読んだ時、なんか私っぽいなと思った。その分共感できるところが多く、上手に生きたいのに生きられないもどかしさを感じる。私のいるところにしおり先生みたいな人がいて欲しかったな。先生の正体にびっくり 思わず感泣 #読了 10/15

Posted byブクログ

2023/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近お世話になっている“図書館”を舞台にした作品だったので読んでみることに。 ミステリー要素?があると思っていなかったので、しおり先生の正体が分かったときはビックリ。ちょっと違和感あったよな~っと読み返す… 読んでいて心が辛くなる部分も多くあったが、しおり先生の優しく寄り添いつつ、しっかり守ってあげて中学生達が前進していく様子が良かった。しおり先生のようになりたい。 そして、やっぱり読書良いなと思える本でした。『おすすめおしえてノート』素敵だな。

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2023/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学生時代の楽しかったことも、辛かったことも思い出した。それぞれの生きづらさを抱える少女たちに辛い気持ちになったりもしたけど、希望を持てる話でよかった。 しおり先生の正体〜泣かせてくる〜( ; ; )

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2023/09/27

いや、間に合って良かった。 この仕事していて、知らない所で全てが手遅れになってしまうのは本当につらい。 だから、多少ルールを外れていようと、ここにいて何かその子の気持ちが和らぐならそれも良いと思う。 でも、そのルール違反がまた別の誰かを傷つけちゃうのは困るのだけどね。 「学校司書...

いや、間に合って良かった。 この仕事していて、知らない所で全てが手遅れになってしまうのは本当につらい。 だから、多少ルールを外れていようと、ここにいて何かその子の気持ちが和らぐならそれも良いと思う。 でも、そのルール違反がまた別の誰かを傷つけちゃうのは困るのだけどね。 「学校司書だから関係ないのです!」 それは大きな武器。それは半分真実で半分嘘なんだけどさ。 でも、そういう存在がいたっていいじゃん。 そう思う。 それを実現するには、裏で色々走り回らないといけないんだけどね。 しかし物語好きなんだなあ。

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2023/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学生の脆さを抱えながらも、それに屈せず 前向きに生きる力にたくさんの元気をもらった!! そして最後に明かされるしおり先生の正体に、 心が温かくなった! クラスで居心地の悪さを感じ、図書室に通うあお。そんなある日、クラスの中心人物であった三崎がなぜか図書室に来るようになる。なぜ三崎は図書室に来るようになったのか、その真意とはー(その背に指を伸ばして)。 自分の将来に自信が持てず悩む真汐凛奈の目の前に現れたのは、図書館司書の塚本詩織先生だった。そこで身元不明の手紙を凜奈が図書館に見つけたことをきっかけに、先生は凜奈にとある賭けを持ちかける(しおりを滲ませて、めくる先)。 読書感想文の課題が出されたものの、普段読書をしないあかねは苦境に立たされていた。そんななかクラスメイト間宮の感想文を偶然ゲットし、それをマネようとするが、本の題名が記載されておらず。そこであかねは図書室にいき、しおり先生に課題図書の相談をするとー(やさしいわたしの綴りかた)。 二次元に恋していたはずの間宮と萌香だったが、萌香は三次元に恋人をつくり、間宮を置いていってしまう。間宮は自分が現実逃避をしているのかと苦悩するようになり、それをしおり先生に相談する。するとしおり先生は意外な言葉を間宮にかけるー(花布の咲くころ)。 田中涙子と書いて、田中ティアラ。彼女は自分の名前が嫌いだった。そんな彼女は放課後の空き教室で手のデッサンをするのが好きで、そこに倉田がネイル液を持って登場し、そのデッサンに色を付け始める。あるとき、誤ってネイルを付けて登校したティアラは教師から怒られ、好きな漫画も取り上げられてしまう。そんなティアラを救ったのは、倉田の意外な秘密だったー(煌めきのしずくをかぶせる)。 三崎はクラスの中心人物のはずだった。星野からいじめられている萌香を庇うまでは…。そこから三崎はいじめの標的になり、昼食をトイレや図書室で食べることを試みる。しかしそれも星野にばれて、彼女がたどり着いたのは、屋上へ続く踊り場だった。そこで昼食をとっていると、しおり先生が登場し、三崎に図書室で本を読むように勧める。そこから三崎に起きた出会いとはー(教室に並んだ背表紙)。 全部好きな話だった!! 中学生は1番脆くて、大変な時期だと思うが、絶対に1人ではないことを知っていてほしい。 私もしおり先生のように、彼らを救える立場の人間でありたいと強く思った。

Posted byブクログ

2023/09/14

中学校の図書室が舞台となり、その図書室と司書のしおり先生に救われた高校生のお話が6篇。 この直前に読んでいた大崎梢「27000冊ガーデン」とごっちゃになりそうだけど、あちらは謎を解く話でしたが、こちらは、中学生の悩みが、主テーマな感じでした。 本に関わる小説ってやっぱり好きだなと...

中学校の図書室が舞台となり、その図書室と司書のしおり先生に救われた高校生のお話が6篇。 この直前に読んでいた大崎梢「27000冊ガーデン」とごっちゃになりそうだけど、あちらは謎を解く話でしたが、こちらは、中学生の悩みが、主テーマな感じでした。 本に関わる小説ってやっぱり好きだなと思いました。

Posted byブクログ

2023/09/11

ほんの少しのひび割れが、大きな崩壊へとつながっていく。しかしそこにあるのは悪意ではなく、自分を守ろうと必死に生きる、一人ひとりの息づかいだった。中学生だった自分に、語ってあげたい物語。

Posted byブクログ