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ブロークン・ブリテンに聞け の商品レビュー

3.9

49件のお客様レビュー

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2022/02/12

前々作の「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」は非常に良い本でした。ノンフィクションというよりはエッセイという趣きでした。 そして前作はUKの労働階級のおっさんたちの魅力的な生態が描かれてとても楽しい本でした。 本作は雑誌連載していたコラムです。その時々のUKの時事ネタなの...

前々作の「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」は非常に良い本でした。ノンフィクションというよりはエッセイという趣きでした。 そして前作はUKの労働階級のおっさんたちの魅力的な生態が描かれてとても楽しい本でした。 本作は雑誌連載していたコラムです。その時々のUKの時事ネタなので日本にいると分かり難い所もありますが、ニュースを思い返しながら読むと「そういえば」と思う所が有ります。 パブと言えばUKの象徴ですが、若い人たちは行かないらしいですね。観光でUKやアイルランドに行ったら、パブに絶対行きたいと思っていましたが、全世界的に酒というのは消費量下がっているんですね。こればかりは良くも悪くも世代の話ですから、変わっていって当たり前ですよね。 あと絵文字文化が世界中に広がったのが日本発だったんですね。アスキーアートはどうだったんでしょうね?

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2021/06/23

格差が大きくなって働いても安心して暮らせない世の中になってしまったイギリスの日常を描いた本。仕事がある時だけ働くギグウォーカーなる言葉ができているのを初めて知った。

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2021/06/17

今回も舌鋒鋭いコラムだった。エリザベス女王は安定感のある漬物石のようなキャラ(p88)と言っちゃってるけど、彼女が亡くなったらイギリスはもっと破滅的な国になっちゃいそうな気がする。

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2021/06/17

エッセイだけど、今回は割とシリアス調。もちろん語り口はフランク。日本政府もコロナ禍で大批判を浴びているが、UKはUKで…て感じでどこも事情は似たような。まあ、同じ人間だしなぁ。

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2021/06/13

イギリスで起きていることなのに、日本にも繋がっていて「これはこういうことだったのか」と気づかされた。それがとても心地よい。 どうしようもないことや、なんだかな...と思うことでも、それがどういうことなのか 、少しでもわかったような気がすると安心するからだろう。 自分のひとでな...

イギリスで起きていることなのに、日本にも繋がっていて「これはこういうことだったのか」と気づかされた。それがとても心地よい。 どうしようもないことや、なんだかな...と思うことでも、それがどういうことなのか 、少しでもわかったような気がすると安心するからだろう。 自分のひとでなしさを自覚しながら、奴隷根性に染まりすぎず、生きてゆこうと思う。

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2021/06/04

同時期にイギリスにいたので、うんうん。だよねー。と読めました。ブレイディみかこさん、やっぱ文章が面白い

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2021/05/28

 英国の話だよねぇって、時々思えなくなる。まだそこまでけざやかではないが、そうなっているよなあ、この国も。    英国「キーワーカー」、米国「エッセンシャルワーカー」というのは、勉強になった。その対極にあるのが、「ブルシット・ジョブ」なわけかと、この大部な本を手に取るのを迷ってい...

 英国の話だよねぇって、時々思えなくなる。まだそこまでけざやかではないが、そうなっているよなあ、この国も。    英国「キーワーカー」、米国「エッセンシャルワーカー」というのは、勉強になった。その対極にあるのが、「ブルシット・ジョブ」なわけかと、この大部な本を手に取るのを迷っていた背中を押してくれたような。    米国もそうだが、英国でも、二大政党というのは、最早それほどイデオロギーの違いではなく、現実との対応の融通無碍なあり方なのだと思える。  

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2021/05/03

筆者の憧れた英国が、緊縮政策・脱EUそしてコロナ渦の中で壊れていくさまを、引用を交えながら軽快に語って行く。右だ左だの論争の中で、労働者の自律が脅かされ、貧困層に希望が与えられないのは、世界共通に言えることなのではないだろうか。2020年8月のあとがきで終えた英国の『地べた』を綴...

筆者の憧れた英国が、緊縮政策・脱EUそしてコロナ渦の中で壊れていくさまを、引用を交えながら軽快に語って行く。右だ左だの論争の中で、労働者の自律が脅かされ、貧困層に希望が与えられないのは、世界共通に言えることなのではないだろうか。2020年8月のあとがきで終えた英国の『地べた』を綴ったエッセイ。行き着く先は『そのてを うえに』か『インフェルノ』か。

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2021/04/02

この2~3年のUKを理解するうえでの教科書的作品。現在に近づくにつれてブロークン度合いが強くなり、特に154頁の「後戻りができないほどの後退」などは直視したくなくなるような生々しさ。複数箇所で引用されているがケン・ローチ監督作「わたしは、ダニエル・ブレイク」を事前に(事後でもいい...

この2~3年のUKを理解するうえでの教科書的作品。現在に近づくにつれてブロークン度合いが強くなり、特に154頁の「後戻りができないほどの後退」などは直視したくなくなるような生々しさ。複数箇所で引用されているがケン・ローチ監督作「わたしは、ダニエル・ブレイク」を事前に(事後でもいいが)観ておくとより理解が深まるかも。日本の現状はここまで酷いとは思わない(思いたくない)が、他山の石として肝に銘じておいて損はない。明日は我が身。

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2021/04/06

ここ最近、英国で話題になっている事を、短い章に簡潔にまとめていて読みやすい。ちょっと乱暴にも聞こえる彼女やご主人のツッコミが個人的には大好きだ。 「ぼくはイエロー…」がブレディさんの子育てを軸に家族生活を通して見える英国、「ワイルドサイド…」は彼女と友人のパブやホームパーティで...

ここ最近、英国で話題になっている事を、短い章に簡潔にまとめていて読みやすい。ちょっと乱暴にも聞こえる彼女やご主人のツッコミが個人的には大好きだ。 「ぼくはイエロー…」がブレディさんの子育てを軸に家族生活を通して見える英国、「ワイルドサイド…」は彼女と友人のパブやホームパーティでのよもやま話から垣間見える見える英国に対し、こちらは英国に長く暮らす日本人が日々の生活の中で触れるメディアを通して見える英国時事。 こちらは結構しっかり構えて読まないと置いていかれることが多く、途中で一度挫折してしまった。

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