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鳩護 の商品レビュー

3.3

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

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2022/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鳩護という突拍子もない内容であるが、なぜか面白い。 不思議な人がたくさん出てくる。 ストーリーが夢の中が多いのは気になるけど

Posted byブクログ

2021/08/26

104また突飛な題名やと思ったけど、連綿と続く歴史の中で繰り返されるさまざまな人生が、少しユーモラスに描かれていて、鳩護がどうこうより若くでも少し疲れている女性の立ち直りの物語だったと思う。

Posted byブクログ

2021/07/02

何故か白い鳩に選ばれてしまった椿。代々誰かに受け継がれてきた鳩護とはこれいかに。 めちゃ個性的な佳作を書いて来た河崎秋子さんの新作で、これまた独特なのですが毛色が違います。川上弘美的な異次元感が有ります。 ちょっと何言っているか分からないけれど、なんとなく耳を傾けてしまう変な独り...

何故か白い鳩に選ばれてしまった椿。代々誰かに受け継がれてきた鳩護とはこれいかに。 めちゃ個性的な佳作を書いて来た河崎秋子さんの新作で、これまた独特なのですが毛色が違います。川上弘美的な異次元感が有ります。 ちょっと何言っているか分からないけれど、なんとなく耳を傾けてしまう変な独り言みたいな本です。変な本です。嫌いではない。

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2021/03/01

河崎秋子さんの本? 似た名前の別人だったかなと二度見してしまったほど、これまでの著作と文体が違う。 独り暮らしのアラサーOLの主人公のベランダに突然やって来た白鳩。知らない男に突然「おまえは鳩護だ」と言われ、夢の中で鳩と人との関わりの歴史を遡っていく。 家畜としての鳩が、時代...

河崎秋子さんの本? 似た名前の別人だったかなと二度見してしまったほど、これまでの著作と文体が違う。 独り暮らしのアラサーOLの主人公のベランダに突然やって来た白鳩。知らない男に突然「おまえは鳩護だ」と言われ、夢の中で鳩と人との関わりの歴史を遡っていく。 家畜としての鳩が、時代の流れの中で必要とされなくなっていく。ああ、やはり河崎秋子さんだ。 抗えない機械化。人の都合で切り捨てられるもの。確かに、人と動物へ向ける眼差しは同じだ。 でも現代を舞台にしたら、このようになるのかな。 河崎秋子さんの新境地も楽しみだが、前作までの大地と動物の匂いでむせ返るような作品がとても好きだったから…

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2021/02/23

だいぶ意外なストーリーで、ちょっと戸惑いも。結局のところ、なにを訴えかけられるものだったのか、よくわからないままに読んでしまいました。 2021/1/20読了

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2021/01/20

sg なんか思ってたんとちゃうなぁといった感じ。 読むのをやめるほどつまらなくもないし、夢中になってページをめくりたくなるほど面白くもない。

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2021/01/12

最後までふわっと謎が謎のままで、なんだかそういうものなんじゃないか、という納得感が生まれた。よく分からないけれど面白かったような気がする。 2021/1/12

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2021/01/10

 1979年、北海道別海町生まれの河﨑秋子さん、「颶風の王」「肉弾」「土に贖う(あがなう)」、面白かったです。4作目は「鳩護(はともり)」、2020.10発行。アラサーのOL、小森椿が突然ベランダにやってきた白い鳩と一緒に暮らすことになり、夢か現かわからない不思議な体験をする物語...

 1979年、北海道別海町生まれの河﨑秋子さん、「颶風の王」「肉弾」「土に贖う(あがなう)」、面白かったです。4作目は「鳩護(はともり)」、2020.10発行。アラサーのOL、小森椿が突然ベランダにやってきた白い鳩と一緒に暮らすことになり、夢か現かわからない不思議な体験をする物語。福田という同僚の女性がとても嫌味な存在でした。鳩と人間の関りを論じたものと思いつつも、物語自体はよくわかりませんでした。

Posted byブクログ

2020/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『颶風の王』『肉弾』『土に贖う』と、たて続けに手応えのある小説を送り出してきた個性的な作家さん。北海道の羊飼いから、北海道在住の小説家へと生活を移した作者の第1作は、これまでと、ちょっと違ったテイストのお話。読み初めは面食らってしまったほど。本の紹介文がおどろおどろしいけど、大丈夫、それだけじゃないから、もっと幅があって面白いから!と言いたいです。一気に読んでしまった。 ちょっと猫背の普通のOL椿(27歳)と、会社の同僚。行きつけの店の常連といった、都会の話。それぞれの登場人物も個性があって、作者のこれまでと違うテイスト。とは言っても、やはり「河崎秋子」であることに変わりない。幣巻(ぬさまき)や、矢形(やかた)の持つ不気味さで、椿の日常が脅かされていく。 夢が重要なファクターになっているが、現実離れしたファンタジックな夢とはならない。泥の感触、血のべとりとした感じ、羽が毟られるさまなど、目に見えるよう・・・どころではない。私は自分の体に、感触として感じられた。これまでどおり、「河崎秋子」の表現なのだ。(特に田野倉の、狂気を思わせるシーン)このリアリティは独特で、私は他の小説から、似たような感じを覚えたたことはない。(私がおっかない小説をたくさん読んでないこともあるかもですが) 鳩が人にどう扱われてきたか、が椿の夢の中や、幣巻、矢形など鳩に関わってきた人物から語られるが、どれもリアルさが伝わってくる。食事している場面もなぜかゾッとする表現を感じてしまう。鳩の温かさ、黒い目で見つめられるときの可愛さも体温を感じるほどに伝わってくるのだが、同じように鳩を食らう場面や、引き裂かれる場面も同等の感触が伝わるのだ。 感情の起伏の扱い方も、作者の個性と思うのだが、独特の表現だ。「怒り」が重要な物語のクライマックスになっているが、爽快!椿がふと毒づくところも伏線に思えてくる。読後感は、これまでのどの本よりも心地よかった。最後のユーモアのセンスも嬉しい。 作者の独自の世界を表現しつつ、新しい境地に入っていく。次回作がますます楽しみ。 これまで書かれた羊飼い(元羊飼い)のエッセイも、ユーモアのセンスが素晴らしいので、もっとたくさん書いていただいて、早く本になるように願っています。

Posted byブクログ

2020/12/21

「颱風の王」に次ぐ河崎さんの作と有って、読むほどに異質の香りが高まった。題名からして「キュウゴ」と読ませる動物ものかと勝手に想像。まさか、ファンタジー系とは。しかも一人の女性の現実と妄想の世界、時間糸が縦に行き来するだけ、横の広がり(日常世界)はごく限られた勤務する出版会社とマン...

「颱風の王」に次ぐ河崎さんの作と有って、読むほどに異質の香りが高まった。題名からして「キュウゴ」と読ませる動物ものかと勝手に想像。まさか、ファンタジー系とは。しかも一人の女性の現実と妄想の世界、時間糸が縦に行き来するだけ、横の広がり(日常世界)はごく限られた勤務する出版会社とマンション、その周辺の世界。登場する幣巻、その師匠格の小川は「鳩護」という責務。同僚の福田への「心中愚痴」が毎度続くとうんざり・・口に出して言うタイプじゃない野は湿っぽい。当所思ったダークファンタジーへは行かずとも、何らかの暗喩かとも思ったけど、考えすぎ。単純に楽しむ本には思えない。

Posted byブクログ