1,800円以上の注文で送料無料

だまされ屋さん の商品レビュー

3.3

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2021/03/27

書評見て図書館予約した。 新聞連載なんですね。 読売取ってても、途中で読まなくなっただろうな。 登場人物がややこしいし、 ニックネーム(?)余計ややこしいし。 家族ってホント厄介だけど、ここまで辛辣な言葉投げつけ合うのだろうか? 他人の介入を得て。 ごめんなさい。 ≪ 言葉って...

書評見て図書館予約した。 新聞連載なんですね。 読売取ってても、途中で読まなくなっただろうな。 登場人物がややこしいし、 ニックネーム(?)余計ややこしいし。 家族ってホント厄介だけど、ここまで辛辣な言葉投げつけ合うのだろうか? 他人の介入を得て。 ごめんなさい。 ≪ 言葉って やさしく包む 凶器にも ≫

Posted byブクログ

2021/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中で挫折しそうになりながらも、だまされ屋さんとは何なのかが気になり、なんとか読了。 分裂した家族が、他者によって再構成されていく話。再生というよりは再構築といった感じ。 優志に関する話はよかった。 誰かを理解しようとするあまり、その人に同化しすぎてしまい、支配し傷つけてしまう。男性性に傷つけられてきたのに、女側からみた自分は男であるために自分を処罰することになり、苦しさを訴えることができないあたりとか。 ハリーとかミサトンとか、あだ名に若干の気持ち悪さを感じてしまう。

Posted byブクログ

2021/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全員、自分は間違ってないと思い、主張し易い人には強く当たってる家族達を、赤の他人が介入する事でお互いの考えに心を寄せ合うお話。イファとかハリーとかそういう呼び方するから、物語が頭に入りにくいし、月美がお金を肩代わりしたり子供の面倒を見てくれた義母にあんなに暴言はくのも、巴や優志の態度も梨花も、みんな好きになれなくて、なんとか読み切った。もっと明るいお話なのかと思った。

Posted byブクログ

2021/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この家族、ヤッシとかハリーとか呼び方だけはFRIENDLYだけど、会話が怖いよ。夫が気に入らない妻はどうしてそこまで義母を責めるの?家まで売ったのだから感謝すべきでは?作家はよくここまで細かい口喧嘩を再現できたな?夫の物言い、妻の返し、高度に考え込みすぎてついてけない、想像の世界とは思えない。ネチネチネチネチ議論してるけどこんな理屈っぽい人が揃う?全部同じ人が喋ってるみたい。ヤッシは女たちに自分の性的嗜好をここまで話さなくてはいけないの?「今まで話せなかったことを話そうとしただけで拍手したい」なんて言うやつも出てきたが、全てを話す必要ないよね?全てを理解したいなんておこがましいことなんだな、例え夫でも内に秘めた変態性は外に出さない限り無理に引っ張り出さない方が良いんじゃない?と思う。納得できるだけの徹底的な口喧嘩はしないけど、少しづつ相手も自分も変わっていくのを感じるんじゃないのかな?読売夕刊連載だったのに2度びっくり。全く記憶にない。一度も読まなかったのか?挿絵はどんなだっただろう?

Posted byブクログ

2021/03/11

面白かった。 星野さんって、もっとセンシティブというか、壊れやすい小説を書く人だというイメージだったので、良い意味で裏切られた。 もちろん、この本もセンシティブじゃないとは言い切れないけれど、個々のセンシティブなストーリーを、だまされ屋さんという大きなストーリーが包含しているの...

面白かった。 星野さんって、もっとセンシティブというか、壊れやすい小説を書く人だというイメージだったので、良い意味で裏切られた。 もちろん、この本もセンシティブじゃないとは言い切れないけれど、個々のセンシティブなストーリーを、だまされ屋さんという大きなストーリーが包含しているので、個人的にとても嫌味なく読めました。

Posted byブクログ

2021/03/10

さして親しくない知人家族の不平不満をひたすら聞かされているようで、読んでいてしんどかった。 登場人物が多いうえ、名前の読み方も個性的だったりサブネームがあったりで途中で挫折しそうになりながら、なんとか読み終えた。 色々な意味で詰め込みすぎた感があり、その割にはなにも心に残らな...

さして親しくない知人家族の不平不満をひたすら聞かされているようで、読んでいてしんどかった。 登場人物が多いうえ、名前の読み方も個性的だったりサブネームがあったりで途中で挫折しそうになりながら、なんとか読み終えた。 色々な意味で詰め込みすぎた感があり、その割にはなにも心に残らなかった。

Posted byブクログ

2021/03/04

分かり合えない断絶状態にある家族が とある人物の介入によって都合よく 理解しあえるようになる物語。 誰しもがこの家族の中の誰かの 胸中に思い当たる部分があるかとは思うが 読んでいてあまりにもしんどい… こんな“めんどくさい人たち”は 相手にしたくないなと思ってしまう。 個々人...

分かり合えない断絶状態にある家族が とある人物の介入によって都合よく 理解しあえるようになる物語。 誰しもがこの家族の中の誰かの 胸中に思い当たる部分があるかとは思うが 読んでいてあまりにもしんどい… こんな“めんどくさい人たち”は 相手にしたくないなと思ってしまう。 個々人にいろんなテーマを盛り込みすぎて 全体として逆に印象が残らないキャラクターに なってしまっている感が強い。

Posted byブクログ

2021/02/24

“「かわいそうなことをした」と言われたことはあるけど、「でもね、仕方なかったのよ」とすぐに正当化の言葉がついてくる。必ずそうなんだ。あの「仕方なかった」という言葉を聞くと、自分はこの世にいない気になる。ただひたすら親の連帯責任を負うだけの存在として生まれたような気になる。意思を持...

“「かわいそうなことをした」と言われたことはあるけど、「でもね、仕方なかったのよ」とすぐに正当化の言葉がついてくる。必ずそうなんだ。あの「仕方なかった」という言葉を聞くと、自分はこの世にいない気になる。ただひたすら親の連帯責任を負うだけの存在として生まれたような気になる。意思を持ってはいけないんだ。でも処分だけは受けるんだ。”(p.283) “話を真摯に聞いてもらうことというのは、要するに、自分がここにまだ存在して生きていることを第三者に確認してもらう作業。誰にも言葉を聞いてもらえない自分は、この世界に存在していないに等しい。”(p.157)

Posted byブクログ

2021/02/20

誰にでも、それぞれに縛られる呪いの大抵は家族が関係して、連鎖するのだろう。呪いに麻痺して順応すべきとするのが社会かもしれない。『だまされ屋さん』では、奇妙な他人が介して麻酔が切れ、呪いを解こうとする過程の摩擦熱が熱かった。固定した考え方の転換が促される。 読みやすいけど難しい...

誰にでも、それぞれに縛られる呪いの大抵は家族が関係して、連鎖するのだろう。呪いに麻痺して順応すべきとするのが社会かもしれない。『だまされ屋さん』では、奇妙な他人が介して麻酔が切れ、呪いを解こうとする過程の摩擦熱が熱かった。固定した考え方の転換が促される。 読みやすいけど難しい。苦しさと開放感があった。 また読み返したい。

Posted byブクログ

2021/02/13

もうなんて言うんでしょう・・・ いろんなことそれこそ昔からの積み重ねで、子供たちから一線を引かれてしまった秋代70歳代。 そんな秋代のもとに長女の交際相手だという男が現れる。 いつまでたっても紹介してくれないから一人で合いに来ました。いずれ家族になるんだから、とかなんとか調子のい...

もうなんて言うんでしょう・・・ いろんなことそれこそ昔からの積み重ねで、子供たちから一線を引かれてしまった秋代70歳代。 そんな秋代のもとに長女の交際相手だという男が現れる。 いつまでたっても紹介してくれないから一人で合いに来ました。いずれ家族になるんだから、とかなんとか調子のいいことを言ってたびたびやってくる。 そんな怪しげな男、突っぱねるべきなのに子供たちから相手にしてもらえない秋代は寂しさからつい相手をしてしまう。 それから、長男、その妻、次男、その妻そして長女の立場で、子供の頃からの思い出とともに今の状態になるまでの顛末が語られる。 「三人の子供が異常な性格をしているとは思えない。欠点もあるけれど長所もたくさんあってその混ざり合い具合は、そんなに人並みに外れているとは思えない」と思い返している秋代は、いわゆる毒母というのではないが、ちょっと無神経な言動をしてしまうところがある。 顛末を読む限りはちょっと双方問題ありなんじゃないかと思ってしまう。 妻たちもだんだん夫のその本性に気づき始めるが子供を抱えて身動きが取れない。 我慢できずに家を出た妻たちは、夫の妹の家に行く。 女同士、思いのたけをぶちまける、ぶちまける。 これが妻同士なら、愚痴、悪口で終わって進展はないと思うが、妹、つまり小姑が入っているので、幼い頃からの環境や、生い立ちや、家族の様子を聞きながら、初めて聞く話に、あきれたり怒ったり、心を痛めたりと、しているうちにもつれて絡まった毛糸玉の糸口が見つかり、するするとほどけるように、彼女たちの気持ちは知らず知らずほぐれていく。 そこに当の夫や母親までが呼び出されまたもや話し合い。 今までのわだかまりでお互いぎこちないながらも、だんだん誤解は解けて、ハッピーエンドとなるかと思いきや、なんだ?最後のこの展開は? この場に秋代に付きまとっていた男が現れ、妹の家に同居していた女(他人)ともつながっていた。 他人の家に入り込み食住を提供してもらっているという。 それも無理やりではなく、その家族に迎え入れてもらって。 今回の顛末には彼らの影響がなかったとは言えないが、彼らのこの行動には賛同できない。だましあいとか、そう言うのでもない。 異様とすら思える。 ちょっと私にない異ジャンルでありました。

Posted byブクログ