生と死を分ける数学 の商品レビュー
[雑に要約] 実験や調査結果に基づいて数字で示された定量的なデータは、一見信頼性が高く見えます。しかしそのデータは、データを用いている人物の都合の良いように編集されているかもしれません。示された数字を鵜呑みにするのではなく、数字が導き出された過程を理解することで、適切な判断を下し...
[雑に要約] 実験や調査結果に基づいて数字で示された定量的なデータは、一見信頼性が高く見えます。しかしそのデータは、データを用いている人物の都合の良いように編集されているかもしれません。示された数字を鵜呑みにするのではなく、数字が導き出された過程を理解することで、適切な判断を下して行動できます。 [感想] 最近数学的リテラシーの重要性を感じて読みました。身の回りの出来事に隠れて存在する数学の有り難みを理解できました。難解な数式は出ないため文系人間にも取っ掛かりやすかったです。ただ文章だけだと上手く飲み込めない部分もあり、途中で引っ掛かることもありました。しかしながら数学との距離を縮められた感覚はあります。ページを跨ぐトピックでは、前のページと同じ図を載せてくれている配慮が地味に嬉しかったです。
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The Maths of Life and Death: Why Maths Is (Almost) Everything http://www.soshisha.com/book_wadai/books/2470.html
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数学が社会がいかに関わっているかを、さまざまな視点から説明している。数学に依存する社会で様々な数値まみれの情報に曝されることが多い中で、数理的な視点で説明していて数式はあまり登場しないが、当方の前提知識がないためか内容は難しく感じしました。
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もうちょい読めるかと思ったけど、思ったより頭に入ってこなかった… 例としての具体性は高いのだが、数値を恣意的に騙らせるというメソッドについて学ぶには感覚的には紙面が分厚い。
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数字は盛りやすく、その真偽を確かめている時間はたいていの人にはない。言いたいことはわかるのだが、その計算過程をじっくり読まねばならず、いささか疲れた。こんな本を読もうと思った自分でもそうなのだから、たいていの人は数字を疑わないだろうな。
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数理生物学者である著者が、日常生活のあらゆることに数学が関係していることを様々な事例を引き合いにわかりやすく解説した良書。特に第7章は、現在世界中を苦しめている“感染症”を照準にしていて非常に参考になる。日々様々な数字に接して参考にしているが、改めて考えてみると、その数字がなにを...
数理生物学者である著者が、日常生活のあらゆることに数学が関係していることを様々な事例を引き合いにわかりやすく解説した良書。特に第7章は、現在世界中を苦しめている“感染症”を照準にしていて非常に参考になる。日々様々な数字に接して参考にしているが、改めて考えてみると、その数字がなにを意味しているのかよくわかっていないことに気づく。数学的な思考は苦手だが、わからないまま鵜呑みにすることの危険性にも触れられていて、なるほどと思った。
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理系的な概念はなじみが薄かったり、学校を出ると忘れてしまうもののようで、身の回りの物理現象を解説したり、科学的知識が生活にどのように応用されているのかを書いた一般書が増えてきているように感じる。その手の本では数式が苦手な人でも分かるようにアナロジーによって説明をしているが、この本...
理系的な概念はなじみが薄かったり、学校を出ると忘れてしまうもののようで、身の回りの物理現象を解説したり、科学的知識が生活にどのように応用されているのかを書いた一般書が増えてきているように感じる。その手の本では数式が苦手な人でも分かるようにアナロジーによって説明をしているが、この本でも図や表が多くある一方で数式はほとんどないので、とっつきやすいと思う。 内容について、指数関数的変化(原子核反応や放射線年代測定)や記数法・単位換算(メートル法とヤードポンド法)などはこの本でなくても耳にする機会があると思う。この本が差別化されているのは、偽陽性・偽陰性の概念や数理的な病理モデルの説明に紙面の多くを割いており、新型コロナウィルスの拡大前に書かれている(言語版の出版は2019年)にもかかわらず、本の内容に現実が大きく関係しているところにある。それだけでなく、メディア上で使われる統計値の解釈や、ネットショッピングのお勧めなどに関係する最適化問題などにも詳しく書かれている。ニュースでよく耳にしても、文字情報として解釈しなおすと腑に落ちるところが多くある。個人的には、P=NP問題について書いてあるところが一番の収穫だった。
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