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十津川警部 赤穂・忠臣蔵の殺意 の商品レビュー

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2020/12/20

〇不可解な心中事件に重なる殺人事件、愛のもつれを十津川が斬る 池袋署の小西警部から、 "私は、覚悟を決めて、寺坂吉右衛門になります。" という手紙を受け取った十津川。 心当たりとしては、十二月に起こった、歌舞伎役者・尾上竜之介と中央テレビアナウンサー・山本由...

〇不可解な心中事件に重なる殺人事件、愛のもつれを十津川が斬る 池袋署の小西警部から、 "私は、覚悟を決めて、寺坂吉右衛門になります。" という手紙を受け取った十津川。 心当たりとしては、十二月に起こった、歌舞伎役者・尾上竜之介と中央テレビアナウンサー・山本由美が心中した事件が、捜査本部では心中事件としたが、小西警部は何者かによる殺人なのでは、とずっと疑っていたようだった。 寺坂吉右衛門が行った足跡をたどり小西を追ってみると、週刊ジャパン記者・坂井と会おうとすると、播州赤穂に行っていると告げられ、十津川と亀井は坂井・小西を追うことに。すると、立ち寄った大石神社に小西の名前が書かれた絵馬が見つかる。その絵馬からは坂井の指紋も見つかり、赤穂に来ていることは濃厚となった。その後すぐ、日生(ひなせ)港で坂井の死体が見つかり・・・! この後から小西の消息を追いつつ、由美の実家へ行くも、追い返されてしまいそうになるが、由美が尾上を好きだったということは両親に話していないことがわかり、ますます心中事件への疑念を深め・・・・ ***** 不可解な事実の穴を追求するのが十津川の仕事だ。 ポイントは、尾上がなぜ歌舞伎のコンビを解消したのか、男が女役をやって当然の歌舞伎の世界では異例のことだった、そのことを起点に理論を展開していくと見えてくるものがある。 愛のもつれ、愛の形にはいろいろな形がある。 詳細な解説は十津川・亀井の調査の中で記載されてはいるものの、忠臣蔵、あるいは主要人物の行動歴が頭に入っているとより楽しめるに違いない。

Posted byブクログ