マスカレード・ナイト の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2023/12/03

ホテルマンと刑事のコンビシリーズ3作目。石ノ森章太郎先生の『ホテル』のような接客ぶりと裏の事情というそれだけでも面白いが更にミステリー要素がぶち込まれているので意外性のあるのが良い。
真犯人のサイコパスぶりは類型的ではあるが知能の高さは際立っていたように思える。

2023/10/22

思惑が思惑を呼び、複雑に絡み合う。

淡々と進むが、やはり他の作品同様に最後の50ページで展開は進んでいく。動機は全く予想もしなかったところから。

よく動機の解明がと言われるが、1人でも多くの多くの関係者が納得できる最善の策なのだろう。

2023/10/22

犯人が複数人でこれは分からないと思うのと
誰でも犯人になれる強引な設定だとも思った

女性の心を救うという言葉に隠した洗脳
妹を救えなかった警察への恨み
これらによって繰り返された殺人と

友人への積もった恨み、加えて裏切りによる殺人の以来

方向性の違う殺人への思いが、真意を見えづらくしている

新田さん含め警察のやり方は傲慢ながらも、そこまでフォロー出来る山岸さんにあっぱれ

コンシェルジュとしての審査も120点
魅せ方全てが気持ちよかった

2023/10/07

ホテルを舞台にしたミステリー小説。登場人物が多く話がサイドストーリーに煩雑さを感じた。終盤の展開は意外性かあり面白かった。犯人が1人ではなく複数の思惑が絡まりあっているのが読者に展開を予想させない秘訣なのだろう。

2023/10/04

シリーズを順番に読みました。
長いけれど、犯人や結末を早く知りたい気持ちを押し殺して我慢して、ハラハラしながら読み進めていくのはとても楽しかったです。
真犯人も意外で全て解き明かされた時はとてもスッキリした気持ちになりました。
頭の中では長澤まさみさんとキムタクの2人が動いていました(笑)
また映画も見直したいなと思う作品でした。

2023/09/24

　比較的期間の短い再読にも関わらず、真相を忘れていたのでまた新鮮な気持ちで楽しむ。尚美もコンシェルジュとして鮮やかに客からの無理難題を解決するが、今作初登場の氏原は尚美よりさらに経験を積んでおり、これぞプロのホテルマンといった風格。事件の構造への驚きはあったものの、動機がいまいち納得できない。それでも人気シリーズらしく、質の高いエンタメ作品に仕上がっているのは流石。
　尚美がコンシェルジュになり前作より無茶振りレベルが上がっているが、本当にこんな要求されたりするものだろうか。恐ろしく大変な仕事だ。

2023/09/10

マスカレード第三弾。
若い女性の変死体がマンションの自室で発見された。
その事件を追う警視庁のもとにホテル•コルテシア東京に犯人が現れるという密告状が届き、再び潜入捜査が始まった。
犯人像が全く見当が付いていない中で果たして犯人を逮捕できるのか。

ストーリーは最初から最後まで紛らわしい伏線だらけで楽しめました。
今回は新田刑事よりもコンシェルジュ山岸の活躍が非常に頼もしかったです。
一方で、解決編で犯人の真相が明らかになるのですが伏線を回収してもその真相には自分には辿り着けませんでした。
言われてみればそうかもと思うとこもある反面で、ちょっと納得いかない部分もあり、またいつかもう一度読み直したいなと思いました。

2023/09/07

大ヒット作マスカレードホテルの続編。マスカレードホテルはホテルマンと刑事の葛藤を描いてなかなか興味深い佳作だったが、二匹目のドジョウはいかにも苦しい(もっとも名脇役 能勢はいい味を出して、今回も大活躍)。ヒロインが毎回殺されかかるわけにもいかないだろうし、続々編「マスカレードゲーム」は読まないかもしれない。

2023/09/02

続きが気になって一気に読んでしまった。
少し複雑だったのでついて行くのに最後は必死だったけど、先はよめなかったので驚きが多かった。

2023/08/26

『マスカレード・ホテル』シリーズの第三弾。

ある意味、一番ちゃんとマスカレードだった。

東野圭吾さんの作品は読みやすくて素直に面白い。

帯にも書かれていた気がするけど、ホテルという非日常な空間でのワクワク感と、ミステリという非日常な出来事のドキドキ感と、すごく相性が良く、楽しく読ませていただいた。

ホテルマンは「無理」とは言わないとあるが、流石に色々やり過ぎな気はした。ホントにあそこまでする（しようとする）ホテルはあるのだろうか…？

余談だが、読後すぐに時間ができてしまったので、映像化された2本を観たけど、個人的には本のほうが好き、且つ映像化された1本目の方が好きだったので、本は面白かったけど、だんだん自分の中で勝手に尻すぼみになってしまった感があり、個人的に残念だったかな…。