才能をひらく編集工学 の商品レビュー
ロジカルシンキングやアイデア思考、哲学など発想法をまさに工学にして再利用できるようにした本。松岡正剛の本は私の勉強不足で理解しにくかったが、こちらはわかりやすい。 ビジネスパーソン一般に向けているが、編集とした段階で文章などのコンテンツ関連のものをイメージさせられるので、サブタ...
ロジカルシンキングやアイデア思考、哲学など発想法をまさに工学にして再利用できるようにした本。松岡正剛の本は私の勉強不足で理解しにくかったが、こちらはわかりやすい。 ビジネスパーソン一般に向けているが、編集とした段階で文章などのコンテンツ関連のものをイメージさせられるので、サブタイトルは才能をひらくだが、メインタイトルをなんたら思考法などした方が良かったかもしれないと感じた。
Posted by
聞きなれない 編集工学の本 抽象的な部分が多くて、イメージがつかみにくかった ・「編集」とは、情報のあらゆる営みのことを示す ・編集工学とは、「編集」の仕組みを明らかにして、人々と社会の力として応用していこうとする方法論の体系 と定義しています。 第2章がキモで、10のアプロ...
聞きなれない 編集工学の本 抽象的な部分が多くて、イメージがつかみにくかった ・「編集」とは、情報のあらゆる営みのことを示す ・編集工学とは、「編集」の仕組みを明らかにして、人々と社会の力として応用していこうとする方法論の体系 と定義しています。 第2章がキモで、10のアプローチを提唱し、その方法論として、10のメソッドを第3章で対比しながら展開しています。10のメソッドを工学と称しているように思いました 第5章でのまとめとして、 編集が生まれる 遊びから生まれる、対話から生まれる、不足から生まれる 結論:編集とは 照合である、連想である、冒険である。 冒険とは、自ら殻を破りに行くこと 気になったのは、 ・片付かなければ、小さくタスクを分けてみる、その分けた、かたまりを、チャンクといっています ・アナロジー 水流と電流の関係 ①似ているものを、②借りてきて、③当てはめる ・アブダクション:仮説的推論、仮説形成をつかって推論を行う ・出来のいい仮説 ①もっともらしさ、②検証可能、③単純性、④思考の経済性 ・ものを掘り下げる時には、原型に立ち戻る。原型は3つ ・①ステレオタイプ(典型)、②プロトタイプ(類型)、③アーキタイプ(原型) ・日本古来の表現様式 器物陳思:物に寄せて思いを陳べる、正述心緒:正に心の動きの端緒を詠む ・物語をつくる5つの要素 ①ワールドモデル、②ストーリ、③シーン、④キャラクタ、⑤ナレータ ・神話の英雄伝説のおきまり ①分離・旅立ち ⇒ ②通過儀礼 ⇒ ③帰還 目次は、以下 編集的自由の会得のために 松岡正剛 はじめに 第1章 編集工学とは 第2章 世界と自分を結びなおす アプローチ01 わけるとわかる、わかるとかわる 「文節化」が仕事を前進させる アプローチ02 くらべる、あわせる、ずらす イノベーションを起動する「関係発見力」 アプローチ03 乗り換え、持ち替え、着替え 固定観念から脱する「飛び移り」の技法 アプローチ04 似たもの探し 柔らかな戦略思考「アナロジカル・シンキング」 アプローチ05 「あてずっぽう」のすすめ ゆきづまりを突破する「アブダクション」 アプローチ06 文脈に導かれる いい塩梅を捉える「アフォーダンス」 アプローチ07 原型をたどる 前提ごと問い直す「そもそも思考」 アプローチ08 「らしさ」に着目する 見えないものを「価値」に変える アプローチ09 伏せて、開ける 創造性を引き出す「余白」のマネジメント アプローチ10 物語を与える 心を動かす「ナラティブ・アプローチ」 第3章 才能をひらく「編集思考」10のメソッド メソッド01 思考にクセに気付く アテンションとフィルター メソッド02 情報の周辺を照らす 連想ネットワーク メソッド03 見方をガラリと変える 情報の「地と図」 メソッド04 たとえ話で突破する アナロジカル・コミュニケーション メソッド05 新たな切り口で分類する 軸の持ち込み メソッド06 組み合わせて意味を作る三点思考の型 メソッド07 原型から価値を見出す アーキタイプ連想 メソッド08 優れたモデルを借りてくる 見立ての技法 メソッド09 好奇心を触発する 開け伏せ具合 メソッド10 物語の型を使う ヒーローズ・ジャーニー 第4章 編集工学研究所の仕事 事例01 本来から将来を描く「ルーツ・エディティング」プロジェクト 事例02 書籍を通じて科学の魅力を届ける「科学道100冊」事業 事例03 編集術を学ぶネットの学校「イシス編集学校」 第5章 世界はつながっている あとがき
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
才能とは、引き出す側と引き出される側の相互作用の中にあらわれてくるもの スキーマ「情報を処理するために使われる知識の基本的なまとまり」+フレーム「ある概念を理解するために必要となるような背景にある知識構造」 BPTモデル=基点となるAの知識(Base)が理解の対象となる(Target)の理解が転用されることを写像(Mapping)と言い、さらにBaseとTargetの間を動くプロフィール(Profile)とし、この3点を動かす方法
Posted by
物事の捉え方のメソッドとその練習の方法が書かれている。 どのように思考するかを眺めて、選び取る力が付けば、きっとよりよくものごとを考えられるようになると思う。
Posted by
ものごとの捉え方や考える方法の手がかりを10のメソッドに詰め込んだ欲張りな本。 アナロジーやアブダクション、アフォーダンス、などなど知っておいて損はないものばかりなので、編集だけでなく考える力、発想する力をつけたい人は読んでみたらいいかも。
Posted by
3A アナロジー…類推・連想。関係発見の原動力 アブダクション…推論・あてずっぽう。思い切った仮説にジャンプする アフォーダンス…環境が動物に与え提供している意味や価値。世界と自分の関係を柔らかく捉え直す
Posted by
松岡正剛氏が打ち立てた「編集工学」を一度フラットに分解し、まさに工学と言えるような、編集という構築していく作業工程ををわかりやすく解説した良書。
Posted by
編集力を養いたいと思い読んだ。すべての物はすでにあるので、どのように編集するかが自分の視点の独創性になる。1回の耳読だと咀嚼できず、演習を一つ一つやって身につけようと思う。
Posted by
面白そうだなと編集工学に興味を持ったので学校を調べてみたけれど高い!値段を考えると本はすごいと思いました。
Posted by
・プライベートで私有される知覚と違って、アフォーダンスは公共アクセス可能な開かれたもの ・情報の不足を補おうとして意味がつくられる、中期記憶の段階でアナロジー的に意味つくられる
Posted by
- 1
- 2