跡を消す の商品レビュー
特殊清掃。 死んでしまった方の家の掃除をするお仕事。 職業について知ってはいたのですが、想像以上に酷い状態の家も対応されるのだなと。 警察関連で亡くなった方の清掃の部があって遺体を運んだ後に多少の清掃を行なっているのかなと勝手に思ってました... 特に最後のお家の話は描写は控えつ...
特殊清掃。 死んでしまった方の家の掃除をするお仕事。 職業について知ってはいたのですが、想像以上に酷い状態の家も対応されるのだなと。 警察関連で亡くなった方の清掃の部があって遺体を運んだ後に多少の清掃を行なっているのかなと勝手に思ってました... 特に最後のお家の話は描写は控えつつも、かなりグロテスクな状態だったのではないかと読み取ることができました。 こういった職で働いてくださる方々に本当に頭が上がらないです。 物語の中で私が一番好きな人物は望月さん。 暗い会社内でも明るく、気を利かせながらも気を利かせている感じを決して出さないムードメーカー的な存在。 中盤、あまりにも悲しすぎて泣きながら読んでしまいました。まるでドラマを観ているような情景文に引き込まれました。ラストとても良かったです。
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死というものについて深く考えるきっかけになった作品。読む前は死を全ての終わりとして一括りに考えていたが、そうではないと気づくことができた。全体的に重い話だが読んで良かったと思える。
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大変仕事があるなぁと思いました。(大変じゃない仕事はないけど) いろんな事情で亡くなった方の最後のお掃除 心を込めて丁寧に扱ってくれると嬉しいですよね
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思わぬ拾い物。と言ったら失礼かもしれないが、読み進むにつれて心温まり、主人公の航を応援しその成長に感動する自分がいた。 ひょんなことから特殊清掃専門の会社で働くことになった航だが、最初はその凄惨な現場にたじろぐ。その現場はまさにスプラッター。しかし経験を積むうちに、他人の死を通...
思わぬ拾い物。と言ったら失礼かもしれないが、読み進むにつれて心温まり、主人公の航を応援しその成長に感動する自分がいた。 ひょんなことから特殊清掃専門の会社で働くことになった航だが、最初はその凄惨な現場にたじろぐ。その現場はまさにスプラッター。しかし経験を積むうちに、他人の死を通して自分に近しい人に本当に向き合い、人と関わる事ができる様になる。まさに成長小説。 この特殊な状況を作品に取り込む事を思いついた時点で、作者は宝の山を引き当てたかもしれない。 まだまだ、この先どう展開するのかと分からなかったり、過去が気になる人物もいるので、是非続編を期待したい。
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特殊清掃という仕事があることは、なんとなく知っていた。最初のうちは主人公と同様、その惨状に吐き気をもよおし、読むのがしんどかった。 もしかしたら自分もこんな業者さんにお世話になることもあるのかしら、できたら死んでからまで迷惑かけたくないなと考えたり。 彼らの仕事は死の跡を消す...
特殊清掃という仕事があることは、なんとなく知っていた。最初のうちは主人公と同様、その惨状に吐き気をもよおし、読むのがしんどかった。 もしかしたら自分もこんな業者さんにお世話になることもあるのかしら、できたら死んでからまで迷惑かけたくないなと考えたり。 彼らの仕事は死の跡を消すこと。まるで何もなかったかのように綺麗に磨き上げる。 遺品整理しかり個人の痕跡を消すことは悲しく辛いことのように思えたけれど、死をテーマにして、どのように生きるかを考えさせられた。
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特殊清掃…亡くなった跡を消す仕事。 人が亡くなったら腐ってくるということはんかっていたが、腐敗液になるということや、死後に残された部屋がどうなるもんなのかはあまり想像したこともなかった。 知らない世界を覗いたような感覚と、その仕事をしている人たちの話もよかった。 個人的には楓ち...
特殊清掃…亡くなった跡を消す仕事。 人が亡くなったら腐ってくるということはんかっていたが、腐敗液になるということや、死後に残された部屋がどうなるもんなのかはあまり想像したこともなかった。 知らない世界を覗いたような感覚と、その仕事をしている人たちの話もよかった。 個人的には楓ちゃんとの恋花とか、友人A武田の就活のその後とかをスピンオフで読んでみたいと思った。
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特殊清掃専門っていう仕事知らなかった でも ないと困る職種だなぁと 自分がもし急に倒れたりして… 仕事が休みで… 連休だったら?夏だったら? その時猫たちは? とか死について色々考えさせられた
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特殊清掃。 自殺のほか、孤独死などで汚れた部屋や現場を片付けることを専門とする仕事だ。 東北から上京したものの、将来への展望も持てないままフリーターとして生活していた青年が、特殊清掃の仕事を通して成長していくさまを描いたヒューマンドラマ。 第7回ポプラ社小説新人賞受賞作...
特殊清掃。 自殺のほか、孤独死などで汚れた部屋や現場を片付けることを専門とする仕事だ。 東北から上京したものの、将来への展望も持てないままフリーターとして生活していた青年が、特殊清掃の仕事を通して成長していくさまを描いたヒューマンドラマ。 第7回ポプラ社小説新人賞受賞作。 ◇ 喪服姿の浅井航は疲れていた。故郷で孤独死した祖母の葬儀に参列し、東京に帰ってきたばかりだ。遅くに東京駅に着いた航は祖母を偲んで献杯すべく、以前から気になっていた小料理屋に入った。 カウンター奥にいた喪服姿の先客に声をかけられ一緒に飲むことになった航だが、その先客こそ、特殊清掃専門会社デッドモーニング社長の笹川啓介だった。 5章とエピローグからなる。 * * * * * 特殊清掃や遺品整理と書かれた広告や看板を時々目にするので、そういう仕事があるというのは知っていました。 でも、これまでは地味な仕事だぐらいにしか認識していませんでした。たとえ自殺や孤独死があったとしても、警察や鑑識がある程度片付けるものだと思っていたからです。 だから、この仕事がここまで悲惨を極めると知って驚きました。 死体はないにしても、その痕跡ははっきり残っているはずです。何より腐臭がキツい。それが外に漏れないように戸も窓も閉め切っての作業。真夏であってもです。 残骸の感触もきっと怖気を振るうものでしょう。死体が溶け粘液化したものが床に溜まっている。それを拭き取る。おまけに大発生したハエやウジの残りがまだ蠢いていたりする。 自分ならとても耐えられません。こんな現場でも平気なのは赤堀涼子ぐらいでしょう。航はよく踏みとどまれたものだと思います。 先の見えない行き当たりばったりな生活をしていた航。波に従って揺らめくクラゲのように適当に生きるのが理想だと嘯いていたけれど、内心ではそんな自分を不本意に感じていたのだと思います。いい加減に生きることは自分を粗末に扱っているのと同じだからです。電子手帳の読み上げ機能に背中を押してもらうしかない寂寥感。 我々は普段、生きているということを意識していません。だから「生」についても深く考えることはありません。 けれど、さまざまな「死」と向き合うことで「生」を自分なりにきちんと考えられるようになることに、航は気づいたのでしょう。 新生・浅井航を描く終盤。清掃会社社長の笹川の人生観を変えさせ、楓さんといい雰囲気になっていきそうな変わりようは出来すぎに思うけれど、「生」を見つめ、自身の生き方を模索し始めた航の姿にはエールを贈りたくなりました。 そして、航が電子手帳を必要としなくなったエピローグが実に印象的でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
俺が飛び込んだのは、 わけありの死に方をした人達の部屋を片付ける会社だった―― 選考委員の満場一致で選ばれた、 第7回ポプラ社小説新人賞受賞作! 良い内容だった・・・悲しい死報われない死・・・それを取り巻く人たちが少しずついい人で救われた。バイト君は少々生意気だけど(笑)
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特殊清掃専門会社のお話。 わけありの死に方をした時に呼ばれるのは、救命士や消防士だということを聞いたことがあったのだけれど、その後のことはあまり考えたことがなかった。 医療従事者とはまた違う意味でメンタルが強くないと務まらないだろうなと思う。 望月さんの言葉が心に残った。 〝誰...
特殊清掃専門会社のお話。 わけありの死に方をした時に呼ばれるのは、救命士や消防士だということを聞いたことがあったのだけれど、その後のことはあまり考えたことがなかった。 医療従事者とはまた違う意味でメンタルが強くないと務まらないだろうなと思う。 望月さんの言葉が心に残った。 〝誰かが大切にしていることを、同じように大切にするって難しい〟 実体験でそう感じたことであったので、深いなと思う。
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