そして、バトンは渡された の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今ある命 今ある人生が とても尊く美しいものだと感じられる、 そんな作品。 誰からも愛される主人公優子と それを支える優子への愛溢れる大人たち。 バトンが渡されるどの場面にも それぞれの大人のそれぞれの愛の形があり、 それでも共通しているのは優子への愛の深さ。 どんな形で紡がれたバトンも その裏には大人たちの愛があり、 優子の幸せを願わずにはいられなくなる。 子供を持つ前に 命を紡ぐってこうゆうこと。 と、読者に教えてくれるそんな作品。
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読みおわった後には、ジッッと心の奥が熱くなる1冊。 イッキ読みをおすすめするので3時間〜4時間しっかり確保して、じっくり読んでほしいです。 7回、それも17年という短いスパンで家族形態が変わったとしたら、あなたはあなたのままでいられるでしょうか? 本作の主人公は、そんな境遇の...
読みおわった後には、ジッッと心の奥が熱くなる1冊。 イッキ読みをおすすめするので3時間〜4時間しっかり確保して、じっくり読んでほしいです。 7回、それも17年という短いスパンで家族形態が変わったとしたら、あなたはあなたのままでいられるでしょうか? 本作の主人公は、そんな境遇の中でもたくましく生きていきます。そしてなにより、まったく不幸と思っていないのです。その背景には「深い愛」がありました。 変わりゆくものの中で、変わらないもの。そして自分のために生きるのが下手な人でも、誰かのためならば懸命になれる。不器用ながら生きていく「人間」という生き物の生命のリレー、家族のリレーを淡々と、しかし、明瞭に描いた感動の1冊となっています。 家族とは?愛とは?生きるとは? 読んで感じてください。
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この話とどう進んでいくのだろう、と読み進め、気がついた時には残り数ページになっていました。 いいかげんそうな梨花さんが、一番愛が深いと書きつつ、いや、皆んなだなあと思い直してしまう。 森宮さんも可愛いなあ!
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止まることなく読み続け、読み終わったときにはスッと涙が出てくるような心温まる内容。 私は幼少期を母の手一つで育ててもらったようなもので、でも母には十分すぎるほどに愛をもらってきたからこそ、内容が本当に響いた。 これから人生をどう歩むのかはまだ不確定だけれど、家族のことは何よりも大...
止まることなく読み続け、読み終わったときにはスッと涙が出てくるような心温まる内容。 私は幼少期を母の手一つで育ててもらったようなもので、でも母には十分すぎるほどに愛をもらってきたからこそ、内容が本当に響いた。 これから人生をどう歩むのかはまだ不確定だけれど、家族のことは何よりも大切に生きていこうと改めて思った。
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どんな境遇でも受け止める。優子も優子の親達もこの力がすごい。 もし、同じ出来事が起こったとしても優子の捉え方が悲観的であったら物語は悲壮感満ち溢れるものとなったと思う。 ありえない辛すぎる出来事が続いたとしても、心穏やかに読み進めることができた。
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母親が2人、父親が3人。苗字が何度も変わっているが、変わらない「優子」という名前。その名前のように優しい女の子だった。そして、親になる人がまたみんな優しくて愛情深い。家族のバトンを自分も大事に、必死に、渡していきたい。
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めちゃ良くてすぐ読み終わりました。小説で初めてうるうるきた。 ただユーモアセンスの部分があまり合わなかった。
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子供のことや家族との関係で最近考えることが多くある中で、この本に出会いました。 本当は子供はいるだけで、元気に成長してくれるだけで幸せなのに、もっと多くのものを求めてしまっていたのかもしれません。 学校に行ってほしいとか、もう少し勉強してほしいとか、そういうことがにじみ出てるから...
子供のことや家族との関係で最近考えることが多くある中で、この本に出会いました。 本当は子供はいるだけで、元気に成長してくれるだけで幸せなのに、もっと多くのものを求めてしまっていたのかもしれません。 学校に行ってほしいとか、もう少し勉強してほしいとか、そういうことがにじみ出てるから、疎ましく思われているんだと。 「自分の明日と自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる。親になるって未来が2倍以上になること」と言うフレーズを何度も読み返し、今、自分はとんでもなく重要な責務があるのと、とても恵まれてるんだな、もう少し子どもに寄り添っていかないとな、といろいろ思ってしまいました。 みんな幸せになるストーリーで映画も観たいです。
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親のありがたみが分かるとても良い話。 主人公の優子はとても良い子だ。何度も家族が変わる悲壮感はまるでなく、「みんながいい親であろうとしてくれたように、私もやっぱりいい娘でいたい」と考える。そう考える優子はもちろん良い子だが、それぞれの親がとても良かった。 読みながら田村由美の「...
親のありがたみが分かるとても良い話。 主人公の優子はとても良い子だ。何度も家族が変わる悲壮感はまるでなく、「みんながいい親であろうとしてくれたように、私もやっぱりいい娘でいたい」と考える。そう考える優子はもちろん良い子だが、それぞれの親がとても良かった。 読みながら田村由美の「ミステリと言う勿れ」の一場面を思い出していた。整くんがメジャーリーガーを例に出して「アメリカは子供の出産に立ち会うのを権利と考えるが、日本では義務と捉える人が多い」と言う場面。まさに本作はその線でいうと、出てくる親はみんな優子の親になれる「権利」をめいっぱい楽しもうとしている。「明日が2つになって嬉しい」なんて素敵な発言をする親までいる。 そうか…、視点を変えて「子供の親になれる稀有な機会」とポジティブに考えるだけで、こんなに素晴らしい親になれるのだと目から鱗の思いだった。 政府のみなさん、形ばかりの少子化対策よりも、国民のマインドセットを変える教育や施策を実施するのが重要ではないですか?
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読み終わったあと上白石さんの後書きと同じように、泣きながらふうって一息吐いたけど、刺さりに刺さった作品。 久しぶりに感じた気持ちを逃したく無いと思って、2日間で読破しました、、。 ◾️ただただ幸せな話 名字が4回も変わって最後は血のつがなってない親と同居してるってストーリーを知...
読み終わったあと上白石さんの後書きと同じように、泣きながらふうって一息吐いたけど、刺さりに刺さった作品。 久しぶりに感じた気持ちを逃したく無いと思って、2日間で読破しました、、。 ◾️ただただ幸せな話 名字が4回も変わって最後は血のつがなってない親と同居してるってストーリーを知った時、主人公はたぶん色々悩むことがあって、しんどい人生歩んできたんかなと思いながら読み始めた。 だからこそ”困った。全然不幸では無いのだ。”で本作が始まった時、めちゃくちゃ拍子抜けしたのを覚えてる笑 こういう話って嫌なことがあったけど、擦れずに育ちました。みたいな系統かと思ってたら、ただただ歴代の親から愛されて、その親の良いところを吸収していった様子が描かれていた。 ◾️物語の進み方 上述の通り、話は優子の子供の頃からどうして親が変わったのか、その親とどういうエピソードがあるのかで進んでいく。 この物語の進み方も斬新で、非常に読み手に興味を持たせて次に次にとつながっていった。 この作品読む前に読んだイノセントデイズが話としては逆で、出会ってきた人のこの行動によって、運命が悪い方に変わったって話を読んでたから、それもあって本当に心温まる良作でした。 最後に作品を読んで心にな残っている言葉を備忘のために残します。 “母親になって明日が二つになった。自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が。”
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