そして、バトンは渡された の商品レビュー
梨花が無理すぎて読めなくなった。 子供に乞食させるのも勝手に選んできた再婚相手の家に置き去りにするのもありえないし、絶対ブラジルに手紙送ってないだろ。
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家族愛に溢れた小説だった。血が繋がっていてもいなくても、優子のことを大切に思っている親達に感動した。 水戸さんは本当の父親で、本当に優子のことを大切に思っていることが伝わった。 梨花さんは自分勝手なところはあるし、結婚することに躊躇がなく、はしたない女だと思っていたが、優子のことを手放したくないと、水戸さんの手紙を見せていなかったり、母親が亡くなる経験を2度も優子にさせたくないと姿を消したり、人間味あふれる優しい人だった。 森宮さんは言葉で表せないくらい良い人。所々で溢れる愚痴が面白く、餃子を毎日焼くところも好き。親になるという覚悟だけで、梨花さんに逃げられても表情に出さず、優子のために頑張る姿はかっこよかった。 森宮さんが言っていた「良い大学を出て、一流企業に入ったところがゴールで、この先は何もない」と言っていたところに自分も気をつけなきゃいけないと感じた。森宮さんは、優子を子供として迎え入れる事で、楽しい日々を送ることができたらしい。自分もそういう楽しみを見つけたい。あと、結婚して子供を授かるっていいなと感じた。
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父3人母2人の優子ちゃんの話、家族関係を理解するのに時間がかかると思ったが丁寧に1つずつ説明してくれるので分かりやすかった。 登場人物に現実味がなく共感することは少なかったが、食を囲むシーンが多く心が温まった。 優子ちゃんの淡々としているところが苦手だったけれど、それだけ一つの家...
父3人母2人の優子ちゃんの話、家族関係を理解するのに時間がかかると思ったが丁寧に1つずつ説明してくれるので分かりやすかった。 登場人物に現実味がなく共感することは少なかったが、食を囲むシーンが多く心が温まった。 優子ちゃんの淡々としているところが苦手だったけれど、それだけ一つの家族が終わり誰かと別れてきたんだと改めて思った。心が強くなる度淡々としていく。 中島みゆきの糸はやはり素晴らしい。
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愛が溢れてる。家族の形にきまりはないよね。相手を思う気持ちが大事。読んだ後、穏やかで幸せな気分が心にじわんと広がります。
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自分の苗字って何だっけ?と思ってしまうほど複雑な家庭環境の中でも明るく前向きな優子ちゃん。 血の繋がりがなかったからこそ、親たちは優子ちゃんに必死に愛情を注ぎ続けた。 その愛情のバトンが次々に新しい親に渡っていき、親の数だけ愛情のかたちは存在した。 いろんな愛情が優子ちゃんにはしっかりと伝わってとてもほっこりしました。
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優子は何回も苗字が変わった。 それだけでも凄いのに 友人と揉めても平気だし、でも逆に、血のつながらない父親と揉めるのは嫌。 不思議な子だ。 優子の高校時代から結婚して巣立っていくお話。 御涙頂戴ものではなく、淡々と幸せになっていくお話。
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いや~、困った! 本屋大賞受賞作のこの本、以前からちょっと気にはなっていた。評価が高いので、さぞ感動するのだろう。でも、「親が何度もかわってしまっている不遇な主人公の物語」と紹介文にあり、自分的にはあまり好きそうな話ではない。そうこうしているうちに、ブックオフで110円で売って...
いや~、困った! 本屋大賞受賞作のこの本、以前からちょっと気にはなっていた。評価が高いので、さぞ感動するのだろう。でも、「親が何度もかわってしまっている不遇な主人公の物語」と紹介文にあり、自分的にはあまり好きそうな話ではない。そうこうしているうちに、ブックオフで110円で売っていたのを見つけたので、「それでは」と先月連れ帰った次第。 そして、困った。読了したものの、全然感動しないのである。世間の皆さんは「良作」との評価をしているものの、自分にはあまりピンとこなかった。自分は「普通」じゃないのかも?でも、最後まである程度、スラスラ読めはした。だから、面白くなかった訳ではない。でも、主人公のことはよい子だなとは思うものの、感動はなかった(泣)。あら、これで終わっちゃった、という感じ。決して冷酷な人間ではないのに・・・。ブクログの★の評価数を参考に、ある程度選書をしていた身としては、実に困った。★の数は、参考にならないこともあるんだ。 今後の選書は、★の数とともに、やはり自分の好きなテーマで絞り込まなければダメなよう。 ここ数冊、あまり当たりの本に出会えてないなあ~。
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綿菓子のようにふわふわでほんのり甘い世界。これは現代小説のふりをした童話ですね。 甘さを引き立てるために塩(高校のイジメ)や胡椒(梨花さんが手紙を隠してた)を一振り。 「嘘くさ〜」「甘すぎ〜」などと思うのは己の心が汚れているからだ、と自戒しながら読みました。甘さを受け入れてし...
綿菓子のようにふわふわでほんのり甘い世界。これは現代小説のふりをした童話ですね。 甘さを引き立てるために塩(高校のイジメ)や胡椒(梨花さんが手紙を隠してた)を一振り。 「嘘くさ〜」「甘すぎ〜」などと思うのは己の心が汚れているからだ、と自戒しながら読みました。甘さを受け入れてしまえば、温かい気持ちになれないこともないです。 だけどさ、実親から様々な理由で離された子は、どんなにいい子にみえても傷を負っています。周りが本作くらいいい人ばかりだとしても、少なくとも思春期に屈折しないはずがないと強くいいたい。 (逆境を乗り越えて大人になったというならよくわかる) 養親の側だって、日々怒りと後悔の連続だけど、ほんのちょっと幸せもある、というのがリアルな実感。 「困った、全然不幸ではない?? 幸せ過ぎて困る?」 はぁ……何たるお花畑な冒頭でしょうか。 それでも優しさに胸を打たれて3.5
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あまりにも良い話でした。 血の繋がらない家族の愛情の物語だったけど、その愛情に触れる度に涙が止まりませんでした。 血の繋がらない恋人の連れ子を、こんなにも愛情深く育てられるだろうか、接することができるだろうか。自分には自信が無いけど、物語に出てくる梨花さん、泉々谷さん、森宮さん、...
あまりにも良い話でした。 血の繋がらない家族の愛情の物語だったけど、その愛情に触れる度に涙が止まりませんでした。 血の繋がらない恋人の連れ子を、こんなにも愛情深く育てられるだろうか、接することができるだろうか。自分には自信が無いけど、物語に出てくる梨花さん、泉々谷さん、森宮さん、みんな本当に良い人で、心が温まった。 「そう。自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだなって。親になるって、未来が二倍以上になることだよって」 このセリフが素敵でとても好きでした。 子供を育てるって大変なこともたくさんあると思うけど、それ以上に幸せなことなんだろうな。
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