対極 の商品レビュー
なかなかの荒削りで迫力は感じた。対極にある人物同士の対決や関係性も最後は曖昧になったし、命をかけて訴えたこともなんら進展しない。まあデビュー作ということで。
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暴れたいがために警察に入りSAT(特殊急襲部隊)を希望した中田。SIT(特殊犯捜査係)の係長でエリートの谷垣。ぶつかり合う二人。「厚生労働省解体」を宣告する謎のテロ集団と対峙する。 中田って…そんな型破りな、凶暴な警察官っているのかなあ。二人の特徴、対立が際立っててわかりやすいん...
暴れたいがために警察に入りSAT(特殊急襲部隊)を希望した中田。SIT(特殊犯捜査係)の係長でエリートの谷垣。ぶつかり合う二人。「厚生労働省解体」を宣告する謎のテロ集団と対峙する。 中田って…そんな型破りな、凶暴な警察官っているのかなあ。二人の特徴、対立が際立っててわかりやすいんだけどね、少々色濃すぎなような気がした。二人のこと以外では、「ドラッグ・ラグ」。日本で承認されずに苦しむ患者について。こちらの問題を当てたのは良かった。
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しょっぱなから余りに唐突な展開にのけぞった。警察内で対立する二人の人物を現したかったのかもしれないが、ストーリーに一貫性もリアリティもなく、のめり込めなかった。第2回警察小説大賞らしいが、これで大賞なら権威ないんだな、と思った。
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第二回警察小説大賞選考委員の相場英雄氏と長岡弘樹氏が驚嘆、という帯があったので、読んでみた。人物造形が極端すぎて(そいう意味では対極かな)現実味が無いのが残念。終わり方も何かよくわからない。また展開がギクシャクしているのも気になる。あまりにも説明口調っぽい部分が多くて、小説なのに...
第二回警察小説大賞選考委員の相場英雄氏と長岡弘樹氏が驚嘆、という帯があったので、読んでみた。人物造形が極端すぎて(そいう意味では対極かな)現実味が無いのが残念。終わり方も何かよくわからない。また展開がギクシャクしているのも気になる。あまりにも説明口調っぽい部分が多くて、小説なのに説明文を読んでいるような気になる。まあここら辺がまだ稚拙な部分か。
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こなれない会話、展開などいかにも新人。でもドラッグ・ラグへの怒りや熱い正義感には荒削りだからこそ共感できる。でも、もう少し人物造形一貫性ないと、こんな人いないヨーになってしまう。将来性込みで⭐️4つ。
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合法的に暴れるためにSATに志願した“悪童”中田、異例の抜擢を経てSIT係長になった “エリート”谷垣、立場も性格も信条もまるで異なる二人は、現場で衝突を繰り返しながらも、「厚生労働省解体」を宣告する謎のテロ集団と対峙する。圧倒的な熱量を発する、前代未聞のポリス×ピカレスク小説。...
合法的に暴れるためにSATに志願した“悪童”中田、異例の抜擢を経てSIT係長になった “エリート”谷垣、立場も性格も信条もまるで異なる二人は、現場で衝突を繰り返しながらも、「厚生労働省解体」を宣告する謎のテロ集団と対峙する。圧倒的な熱量を発する、前代未聞のポリス×ピカレスク小説。 第2回警察小説大賞受賞作。リアリティ皆無の割に、背景は妙にリアル。何だかちくはぐであった。
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警察小説大賞というものを初めて聞いたのですが、小学館が主催する警察小説分野での新人賞だそうです。受章を機にアニメや実写化など多方面な展開につなげるのが目的だそうです。 その第2回に受賞されたのが、この作品です。 特殊犯捜査係、通称SITの係長・谷垣と特殊急襲部隊、通称SATの制...
警察小説大賞というものを初めて聞いたのですが、小学館が主催する警察小説分野での新人賞だそうです。受章を機にアニメや実写化など多方面な展開につなげるのが目的だそうです。 その第2回に受賞されたのが、この作品です。 特殊犯捜査係、通称SITの係長・谷垣と特殊急襲部隊、通称SATの制圧班長・中田が、謎のテロ集団に立ち向かいます。 警察の中の特殊な部分を取り扱っており、その中でも中田の存在が衝撃的でした。犯罪者を容赦なく射殺したり、指揮官を殴ったりと警察官なの?と思うくらい暴れ馬です。一方、谷垣は真反対でエリートで、正当な方法で犯人を確保しようとします。この二人が、陰と陽かのように対立ばかりで、警察とは一風変わった雰囲気を醸し出していました。 帯では、最凶のアンチヒーローということで、中田を取り上げていますが、どっちかというと谷垣が主に進行しています。中田の視点も交互に登場しますが、印象として、捜査は谷垣が、美味しいところは中田が持っていくような感じがしました。 謎のテロ集団が人質をとって、ある目的を要求。それは厚生労働省の解体。その裏には、薬害が絡んでいます。 幸せだからこそ感じた言葉や経験したからこそ感じた言葉などそれぞれの立場から放つ言葉には、重みや深みがあり、小説の文章からでも滲み出るものがありました。 薬害について考えさせられることもありますが、なかなか素人としてはどうしようもない部分であり、歯痒いなと感じられました。 題名が「対極」ということで、二人をメインに描かれているのですが、段々と薬害の話題に重点を置いている印象がありました。その分、衝突する二人の決着があやふやだったため、結局どれを重視したかったのかなというのがありました。 アクションよりかは交渉術の方が多く、そこでの緊張感や空気感が惹きつけられました。
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