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さらば、神よ の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2024/08/17

先生から読めと手に取らされた本。7月の半ばから読み始めて、とりあえず読み終わった。途中、わけわからないところとか、私が意味をわかっていないために筆者がすべったみたいになって苦笑いするしかない部分もあった。が、なんとか読了。 多くの日本人は信仰を持たないと思うが(全てがそうではない...

先生から読めと手に取らされた本。7月の半ばから読み始めて、とりあえず読み終わった。途中、わけわからないところとか、私が意味をわかっていないために筆者がすべったみたいになって苦笑いするしかない部分もあった。が、なんとか読了。 多くの日本人は信仰を持たないと思うが(全てがそうではないが、少なくとも私はそうだった)、 この本の筆者リチャードドーキンスは自ら無神論者を選択したということで、私たち(主語が大きくて申し訳ない)はなぜ無神論者でい続けてもなんの不安をもたないのか、という疑問が晴れた気がする。 ???となっても、おそらく筆者にとっては辻褄のあう主張なんだろうなあと思う。私はまだ理解できる土俵には立っていないようだ…(理解できるようになりたい泣) ちゃんと聖書を読んだことはないが、聖書は良心的なことよりも憎しみ、嫉妬、憎悪等が書かれている割合のほうが高いらしい。この世界にはなんかプログラムが働いているように、全てが繋がっている感じがするが、それも神が意図してつくったのではなく進化論に基づく。 この進化論は単純なことなのに、何千年も人に発見されなかった。ということで、科学はときに人類の「当たり前」を翻すことがある。そのため、「当たり前」から「なわけ!!」的なことに目を向ける勇気が、宗教に翻弄されないで科学を発展させるために必要なことだという。

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2024/06/30

「利己的な遺伝子」で著名なドーキンス本。 「神は妄想である」の青年向けアップデート版といった位置付けなのですらすら復習的に読めた。 一神教の元祖であるユダヤ教のヤハウェ(英語で言うとbeing のような意味だと何かの本で読んだ)も元を質せば、カナンの一部族の超ローカルな神様とし...

「利己的な遺伝子」で著名なドーキンス本。 「神は妄想である」の青年向けアップデート版といった位置付けなのですらすら復習的に読めた。 一神教の元祖であるユダヤ教のヤハウェ(英語で言うとbeing のような意味だと何かの本で読んだ)も元を質せば、カナンの一部族の超ローカルな神様としての「嵐の神」に過ぎず、性格が大変嫉妬深く、他者に対して攻撃的な教えだったから、淘汰圧に耐えて生き残ったに過ぎず、決して教えが善であったり普遍的だったりするためではない、という主張がこれでもかと繰り返される。 ドーキンスの、科学の可能性への絶対的な信頼感には、現代人ならば基本的には共感できる筈だと思うのだが、アメリカ人を始め、神を信じる人の方がいまだに多数派なのが実に不思議だ。

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2023/09/23

宗教や神は人間ホモサピエンスが生き残るために造った知恵のひとつだよねって私も思う。そんな古い脳の奥の方にあるだろう遺伝子に操られるままだから世界中で争いが絶えないのでは。 そんなことをつらつら考えながら、分かりやすい文章に助けられ色々と納得いたしました。

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2023/04/23

原題はOutgrowing God. 神を卒業する、といった意味。 人間はずっと、理由が不明なものの多くを、神さまのしたこと、と考えてきた。 でも科学は、生命進化、宇宙のあり方など、多くの謎を合理的に説明してきた。道徳性の起源すら。そして聖書などに従うよりも、理性、良心に従う方が...

原題はOutgrowing God. 神を卒業する、といった意味。 人間はずっと、理由が不明なものの多くを、神さまのしたこと、と考えてきた。 でも科学は、生命進化、宇宙のあり方など、多くの謎を合理的に説明してきた。道徳性の起源すら。そして聖書などに従うよりも、理性、良心に従う方がよっぽど道徳的だ。 ドーキンスが15歳まで神を信じていたのは驚き。でもその経験があればこそ、無神論の啓蒙活動に熱心なのかも。 議論は説得的で用意周到で、論理的に反論するのは難しいだろう。 折しも日本では宗教二世の問題が表面化してきた。アメリカでのキリスト教原理主義による社会の分裂ほどではないが、やはり宗教ってわりと有害じゃね?と思う。 無神論者が増えているのは良い知らせだが、人口で考えると、イスラム教とかユダヤ教とかキリスト教カトリックの方が、より多くの子どもを産み、増やす傾向がある。よってなかなか信者は減らない。日本とか北欧とか、非宗教的で繁栄している社会がもっと増えれば良いな、と思う。

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2022/10/25

同著者による積極的無神論本「神は妄想である」の少年少女向けバージョンです。 かといって、高校生くらいでこんなの読んじゃったらひねくれちゃう気もするよなぁ。 「神は妄想である」と主張内容は同一ですが、やや感情論的な側面が強く出てしまっている感もありです。 本のレベルとしては「神は...

同著者による積極的無神論本「神は妄想である」の少年少女向けバージョンです。 かといって、高校生くらいでこんなの読んじゃったらひねくれちゃう気もするよなぁ。 「神は妄想である」と主張内容は同一ですが、やや感情論的な側面が強く出てしまっている感もありです。 本のレベルとしては「神は妄想である」が上でしょうか。

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2022/12/30

明解に神は存在しないと言い切る訳では無いが、ギリギリまでその存在証明について、怪しさを〝匂わす“示唆的な内容。前半は、聖書における矛盾、神の人間性、欺瞞に対する指摘、後半は生き物のデザイン、人間の幻想に対する進化論的側面を切り口にする。 面白いと感じたのは、私自身が聖書を隈なく...

明解に神は存在しないと言い切る訳では無いが、ギリギリまでその存在証明について、怪しさを〝匂わす“示唆的な内容。前半は、聖書における矛盾、神の人間性、欺瞞に対する指摘、後半は生き物のデザイン、人間の幻想に対する進化論的側面を切り口にする。 面白いと感じたのは、私自身が聖書を隈なく読んだ人間では無いからというのもあるだろう。神が暴虐な振る舞いをした事など、どこかで読んでいたかも知れないが、読んでいたとしてもすっかり無関心で放念していた。例えば、トマスによるイエスの幼児物語。イエスはいたずら好きの子供で、自分の魔法の力を堂々と見せ、小川の泥から12 羽の生きたスズメを作り出したり、腹を立てて別の子供を殺したり。更に、文句をつけた両親を失明させた。 他にも、創世記第二十二章では、父親アブラハムと息子のイサク、神への愛を試され、縛り付けた息子をあわやナイフで殺そうとするシーンをドーキンスは虐待と嘆く。 あるいは、金の子牛を奉った事で、神は怒り、これを崇めなかったレビ族に他部族を出来るだけ殺すように命じた上、疫病を流行らせた。その時モーセが預かった十戒に書いてあったのは「汝殺すなかれ」。 迷信的習慣が宗教的信仰を生み出すきっかけになった。偶然がパターン認識され、必然として信仰となる。それを世代を超え親が子に伝えるほどに伝言ゲーム効果よって脚色され増幅されていく。 話として面白いと思う反面、宗教家の反感が想像され、今の日本ではこれくらい明確な否定論でも受け入れられる気もするが、しかし、他人の心理体験に基づく信仰の上書きは容易では無い。それこそ、迷信的習慣だが、本質は、何故生きるのか、何故生きているのかに答えが無い事だろう。答えは無いのだが、答えが欲しいという需給ギャップを補完するものとして、宗教がある。

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2022/05/19

神、宗教に対して、科学、進化論の優位を説く。世界にはキリスト教原理主義やイスラム原理主義等の聖書が事実だとか、コーランは事実だとか信じる人たちがいる。どんなに理性的な説得をしてもその人たちには頭から聞こうと言う意思がないであろう。ドーキンス教授の理性的な話も、馬の耳に念仏となろう...

神、宗教に対して、科学、進化論の優位を説く。世界にはキリスト教原理主義やイスラム原理主義等の聖書が事実だとか、コーランは事実だとか信じる人たちがいる。どんなに理性的な説得をしてもその人たちには頭から聞こうと言う意思がないであろう。ドーキンス教授の理性的な話も、馬の耳に念仏となろう。でも、少しでも疑問を持っている人にはこの本はいい役目をするのではないだろうか。そう願いたい。

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2022/01/24

神話は歴史でも事実でもない(価値は違うところにある)。宗教の矛盾を説く。むしろ第1部では、世界中の色んな宗教、特に過去一世を風靡したけれど今は廃れてしまった新興宗教なんかを教えて貰った。このまま宗教話で終わっちゃうんじゃないかとドキドキするくらい(笑)…冗談だろ! 真面目な話、...

神話は歴史でも事実でもない(価値は違うところにある)。宗教の矛盾を説く。むしろ第1部では、世界中の色んな宗教、特に過去一世を風靡したけれど今は廃れてしまった新興宗教なんかを教えて貰った。このまま宗教話で終わっちゃうんじゃないかとドキドキするくらい(笑)…冗談だろ! 真面目な話、こういう本が生まれるくらい、日常生活で「神の存在/不在」を意識している人達が、世界の多くを占めているのか?なら、我が国・日本が、国際社会の中で、幾ら金を積んでもなにかと軽んじられる理由は、こういうところにあるのかも。

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2021/04/15

「利己的な遺伝子」の著者リチャード・ドーキンス氏の宗教決別本。 訳者によれば、氏の「神は妄想である」のヤングアダルト版とも言える本だそうだ。つまり入門編。わかりやすく宗教の矛盾を説く。 目を見ひらかされる部分も多くあり、宗教について考えたいと思っている人には良書だと思う。 「...

「利己的な遺伝子」の著者リチャード・ドーキンス氏の宗教決別本。 訳者によれば、氏の「神は妄想である」のヤングアダルト版とも言える本だそうだ。つまり入門編。わかりやすく宗教の矛盾を説く。 目を見ひらかされる部分も多くあり、宗教について考えたいと思っている人には良書だと思う。 「神はとてもたくさん!」 「聖書はグッド・ブックなのか」 「善良であるために神は必要か?」 「きっとデザイナーがいるはず?」 「私たちは信心深くなるように進化したのか? 親切になるように進化したのか?」 各章のタイトルの抜き書きだが、タイトルだけで挑戦的で興味深い書ということが十分伝わる。 もう一度噛み締めて読みたいが、返却期限が来てしまったので図書館に返す。

Posted byブクログ

2021/04/15

『神は妄想である―宗教との決別』『盲目の時計職人』とWる 『誰も教えてくれない聖書の読み方』同様の聖書批判が理路整然としている 「シュレディンガーさん あなたの猫ちゃんに良い知らせと悪い知らせが有ります」

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