蝉かえる の商品レビュー
昆虫オタク探偵・魞沢泉が虫にまつわる事件を解決する連作短編集。どの作品も非常に地味ですが、伏線の張り方が秀逸で満足感があります。真相が美しい【蟬かえる】と真相が衝撃的な【サブサハラの蝿】がお気に入りです。
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2021/02/23 読了。 図書館から。 前巻より面白く読めた! キャラクターに愛着がもてるようになったかも。 前巻に出ていた登場人物がでていた「彼方の甲虫」が 今巻では好みでした。
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連作短編集。それぞれ昆虫がモチーフになっている。主人公の描写が設定上より若すぎててそこがイマイチ説得力を欠いていた。
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虫に関係する短編集。 帯で好きな作家さん方が推してたので手に取った。 ミステリとしてただ面白いだけではなく、事件の背景や動機が切なく描かれていたり登場人物達の人柄がちゃんと伝わってくるので物語としての深みがありとても良かった。切なさを感じる読後感も好き。未読のシリーズ1作目も読み...
虫に関係する短編集。 帯で好きな作家さん方が推してたので手に取った。 ミステリとしてただ面白いだけではなく、事件の背景や動機が切なく描かれていたり登場人物達の人柄がちゃんと伝わってくるので物語としての深みがありとても良かった。切なさを感じる読後感も好き。未読のシリーズ1作目も読みたい。 追っていきたい作家さんがまた増えた。
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シリーズ1作目未読。エリ沢泉のキャラクターが良い。始めの表題作「蝉かえる」は土着信仰的テイスト、ラストの「サブサハラの蠅」は今のコロナ禍に通づるような感染症に纏わる作品。それぞれカラーの違う作品の中に飄々としたエリ沢泉が溶け込み、それぞれに味わい深いものがあった。 また、あとがき...
シリーズ1作目未読。エリ沢泉のキャラクターが良い。始めの表題作「蝉かえる」は土着信仰的テイスト、ラストの「サブサハラの蠅」は今のコロナ禍に通づるような感染症に纏わる作品。それぞれカラーの違う作品の中に飄々としたエリ沢泉が溶け込み、それぞれに味わい深いものがあった。 また、あとがきの最後にある筆者の飾らない言葉に胸を打たれた。 櫻田智也さん、また好きな作家さんが増えました。
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短編の推理小説は起承転結の途中で、急いで結に行こうとして、ゆっくり楽しめない。なかなか難しいんだろうけど、説明調でくどすぎるかな。
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2021.2.6読了。図書館本。 昆虫好きの魞沢泉が解く5話のなぞ。 『蝉かえる』『コマチグモ』『彼方の甲虫』『ホタル計画』『サブサハラの蠅』
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昆虫大好きエリ沢青年が知識を活かして事件の真相を明かしていく短編集2作目。前作では立ち位置が物語の脇役っぽかったのが今回では真ん中に立っていて彼の人となりがより身近に。飄々としている様でそうでもない?蟻の穴を崩す様に小さな齟齬が指摘される事により明かされる真実はどれもなかなか苦め...
昆虫大好きエリ沢青年が知識を活かして事件の真相を明かしていく短編集2作目。前作では立ち位置が物語の脇役っぽかったのが今回では真ん中に立っていて彼の人となりがより身近に。飄々としている様でそうでもない?蟻の穴を崩す様に小さな齟齬が指摘される事により明かされる真実はどれもなかなか苦めだけど「何故」が丁寧に扱われていて優しい余韻が残るのが良い。地震で行方不明になった少女の幽霊?に出会った謎の表題作と交通事故と近くの団地での負傷事件の被害者の繋がり「コマチグモ」が謎的には好み。アフリカ睡眠病を起こす蝿を持ち帰った医師との会話劇「サブサハラの蝿」は仕掛けはすぐ想像はついたがそれまでの短編を読んだ上での話なので色々効いてくるのが上手い。安全にお薦め出来る。
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魞沢くんシリーズ2作目。次も読みたいと思える程面白かったです。 個人的にいちばん興味深く読めたのは、最終話のサブサハラの蠅でした。アフリカにある難病を巡る話でしたが、どうしてもコロナのことを考えてしまいます。世界中(というより主に北半球だろうか。)で流行するものと何が違うのか。考...
魞沢くんシリーズ2作目。次も読みたいと思える程面白かったです。 個人的にいちばん興味深く読めたのは、最終話のサブサハラの蠅でした。アフリカにある難病を巡る話でしたが、どうしてもコロナのことを考えてしまいます。世界中(というより主に北半球だろうか。)で流行するものと何が違うのか。考えることしかできないが、知ることが大事だとまずは思おう。
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昆虫好きの青年魞沢泉。 ブラウン神父、亜愛一郎ばりの、とぼけた感じの名探偵です。 単なる謎解きだけではなく、事件の真相は悲しみや愛おしさが感じられ、一味違ったミステリです。 今年度本格ミステリベスト10の第2位は当然の結果ですね。 前作も読んでみよう。
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