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三体 Ⅱ(上) の商品レビュー

4.2

234件のお客様レビュー

  1. 5つ

    83

  2. 4つ

    92

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2023/05/20

基本的にはウェルズの『宇宙戦争』を引き継ぐ侵略テーマSF。三重太陽星系で数百万年間発達し、地球人類を超越する文明を持つエイリアンが、近隣にある単星系に移住しようと艦隊を送り出したが着くのは400年後… それに内通する三体協会=ETO首謀者は処分し通信記録は手に入れたが、残存ETO...

基本的にはウェルズの『宇宙戦争』を引き継ぐ侵略テーマSF。三重太陽星系で数百万年間発達し、地球人類を超越する文明を持つエイリアンが、近隣にある単星系に移住しようと艦隊を送り出したが着くのは400年後… それに内通する三体協会=ETO首謀者は処分し通信記録は手に入れたが、残存ETOは三体人と超光速で連絡を取り続けている。それを阻止しては侵略への手がかりがなくなる  三体人は慎重にも素粒子科学の発展を阻害したが、ETOと会話のうちに彼らには「嘘」「偽装」という概念がないという弱点が判明/manとant以上の戦力格差、蟻は生き残れるのか

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2022/11/30

第二編の上巻。 おお、そういうアイデアか、と思わされたのは事実。 取敢えず続きへ。 三体人世界はいいのだが、三体人の設定が、面白くないのかなとちょっと考える。

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2022/10/10

やっと面白くなってきた。 人類が、基礎科学の発展を阻害されている中、三体人たちに対してどのように抵抗していくのかが徐々に見えてくる。 下巻でどのような進展を見せるのかが楽しみになった。

Posted byブクログ

2022/10/06

三体からの艦隊が太陽系に到着するまでの400年間に対抗策を講じるために面壁者4名が選ばれそれおぞれの計画を遂行。智子による監視から逃れるために計画の本当の目的は面壁者の胸の内に秘されたまま。 400年に亘る壮大な計画を偉大な(?)個人に託す、というスペクタル映画の常套手段と同じい...

三体からの艦隊が太陽系に到着するまでの400年間に対抗策を講じるために面壁者4名が選ばれそれおぞれの計画を遂行。智子による監視から逃れるために計画の本当の目的は面壁者の胸の内に秘されたまま。 400年に亘る壮大な計画を偉大な(?)個人に託す、というスペクタル映画の常套手段と同じいかにもの設定で、話のスケールが大きい割には場面場面が小さい。だが、その必要性が上手く用意できているので文句を言わずに読み進める。

Posted byブクログ

2022/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作から少し間があいたし、どうかなあと思いましたが、あっという間にこの作品の世界にのめり込んでいきました。 地球に比べて圧倒的に科学力が上の三体世界。 三体人は11次元の陽子である智子(ソフォン)という原子より小さいスーパーコンピュータを大量に地球に送り込むことによって、地球人たち語る言葉、書いた文字などすべてを知ることができ、地球人たちの科学的進歩の芽をすべて摘み取った。 地球はこのまま三体人に乗っ取られてしまうのか。 過酷な惑星環境で、何度も何度も文明を全滅させられた三体人は、基本的に思考はすべてオープンである。 つまり裏表がなく、陰謀もなく、聞かれたことに対する答えはすべて真実。 これは、過酷な環境だからこそ、一人勝ちをするのではなく、力を合わせる方が長い目で見て生き残りやすいということ。 地球の場合、ある程度豊かだから、持てる者が一人占めするために陰謀をめぐらすってことなのでしょうか。 全てが三体人の前にオープンになっている状態の中で、三体人の裏をかくには、個人の思考が武器となる。 オープンになっている作戦、その裏をかく作戦、さらにその奥に隠された作戦と、ひとりの脳が考える複雑で多層的な作戦こそが三体人に勝利するための唯一の手段。 そのため、地球人は4人の面壁者を任命する。 対する三体人は、面壁者の作戦を見破り無効化するための破壁者を3人任命する。 唯一破壁者を持たない面壁者・羅輯(ルオ・ジー)は、三体人を地球に呼び寄せた葉文潔(イエ・ウェンジェ)の亡き娘の高校時代の同級生。 彼は葉文潔から「宇宙社会学を勉強しなさい」と言われる。 彼はいったいどうやって三体人たちと闘おうというのか。 他の登場人物たちもそれぞれに思惑があり、それが錯綜し、読んでいて楽しくてしょうがない。 まだ物語のなかばなので、この先どう話が広がっていくのかはわからないけれど、ちょっと偶然が過ぎるなあと思うところも含めて、とにかく先が気になる。 ただ、私の頭ではどうしても理解できないのが、三体人の認知の範囲。 地球人全ての会話、地球上全ての書かれた文章、全てを智子が分析するとして、それらの重要度などの判断はだれがどのように下すのか。 例えば葉文潔が羅輯に言った「宇宙社会学を勉強しなさい」という言葉の重要さを、話された瞬間に判断できたのか。 例えば名もない一人の人間が放った心にもない罵声は、三体人のところにも届いたのか。 小さな子どもの、意味もなさない喃語を三体人は理解するのか。 話された言葉、書かれた文字しか理解できず、脳内の思考はわからないとするならば、面壁者以前に、手品はどうなのか。 アイコンタクトの意味は分かるのか。 サッカーのノールックパスを予想することはできるのか。 などなど、いろいろ考えてみたけれど、三体人の限界がわからない。 あと、羅輯がこころに想い描いた理想の女性、理想の住処などが、要求すればすぐに用意されるっていうのは、一体どういうわけなのだろう。 羅輯の好みが誰かに熟知されているってこと? 理想の住処が国連に寄付された土地の中にすでにあったなんて、絶対誰かの何かの策謀だと思うのだけど。 それは勿論地球人ではないだろうから、平和主義者の三体人? それとも地球人たちが神と呼ぶ存在? そういえば、地球人たちが圧倒的に不利な状況の中で、人間と神との新しい関係などが出てこないのが、東アジアの小説だなあなんて思いました。 何はともあれ続きが楽しみ。(またしばらく予約待ちだが)

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2022/09/12

地球へ侵略艦隊を送り出した三体。それに対抗すべく作られた宇宙軍。そこで選ばれた四人の面壁者。それぞれの計画とは。葉文潔と言葉を交わした羅輯の呪文とは。 三体人を迎え撃つ地球人に勝機はあるのか? とりあえず上巻読んだ。前作よりエンタメ要素は少なめで入り込みにくいなぁ、と思いつつ、...

地球へ侵略艦隊を送り出した三体。それに対抗すべく作られた宇宙軍。そこで選ばれた四人の面壁者。それぞれの計画とは。葉文潔と言葉を交わした羅輯の呪文とは。 三体人を迎え撃つ地球人に勝機はあるのか? とりあえず上巻読んだ。前作よりエンタメ要素は少なめで入り込みにくいなぁ、と思いつつ、面壁計画が出てきたら引き込まれ、破壁人の登場で一気に面白くなる。 この戦いのキーマンと思われる羅輯がまぁまぁのクソで(笑)個人的にはもうちょい張援朝あたりをクローズアップして欲しかったり→ 1巻の汪淼が割と好きだったんで、今回は羅輯のターンがキツい(笑)でも、上巻ラストでだいぶん話が変わるので、下巻は楽しみ。 というか、冬眠システムが普通にあるの、面白い。SF感ある(そりゃそうだろ) 史強好きだなー。もう一度活躍してほしい。

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2022/09/11

"大頭蟻は、かつてここが故郷だった" で始まるプロローグは、なんだかのらなかったのですが、史強が登場してからは加速して読み進め、"荒涼たる砂漠だった" に行き着いたところで、冒頭につながり、おおっとと感嘆し、呪文ってどうなるのと思いながら、...

"大頭蟻は、かつてここが故郷だった" で始まるプロローグは、なんだかのらなかったのですが、史強が登場してからは加速して読み進め、"荒涼たる砂漠だった" に行き着いたところで、冒頭につながり、おおっとと感嘆し、呪文ってどうなるのと思いながら、上巻が終わり、すぐに下巻に移りました。

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2022/09/04

今回も物理用語などで苦戦したが、そこは飛ばし読んで問題ないと気づいたら気が楽に。前作よりエンタメな感じ。いろんな要素が盛りだくさん。日常の細かいことから逃避するのにSFは有効だと思う。

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2022/08/29

シリーズのクライマックス。三体決戦が激アツ。面壁者計画の思考の壮大さも目を引く。フェルミのパラドックスに暗黒森林論を提示したことが最大の功績だと思う。

Posted byブクログ

2022/08/30

色んなSF映画を見てきたが、ここまで自分の想像しうる範囲を超える物語があったか。 以下、下巻の分も含んだ感想になります。 面壁者計画。 ソフォンによって人とのやり取りが三体に筒抜けの中で、選ばれし4人だけが、自分の中だけで全てを考えて完結させ、立ち向かう計画。 実際一人で全て...

色んなSF映画を見てきたが、ここまで自分の想像しうる範囲を超える物語があったか。 以下、下巻の分も含んだ感想になります。 面壁者計画。 ソフォンによって人とのやり取りが三体に筒抜けの中で、選ばれし4人だけが、自分の中だけで全てを考えて完結させ、立ち向かう計画。 実際一人で全てを出来るわけではないが、協力者に対して本当のことを言おうと三体に察されないように嘘をつこうと、本人以外は誰も知る余地がない。異常な孤独。さらに破壁者なんかもいて、よく出来た内容だ。 私たちのいる現実では未知の災害に対して、四者四様の対策案が見れるのは人間の想像の極地を4つも見ているかのようで面白い。 蚊群計画、水星に水素爆弾 これらは物理的に破壊する強力な武器。 一風変わった発想として、精神印象。脳に作用させる事で、考えるより先に脳が結果を出してしまう。これによって宇宙統制群を作る案。これは恐ろしいですが、倫理も絡んで見応えですね。 最後に主人公ルオジー。ほんと最後の最後まで頼りない腑抜けなおっさんでしかないのに、どんでん返しがすごすぎる。宇宙社会学を学びなさいとだけ言われた彼が辿り着く結論。 パラドックスは考えると気持ち悪くなってくるが、たしかにタイトルである暗黒森林は腑に落ちる。 さあ三体人とご対面というときが、どのように描かれるのかめちゃくちゃ気になったが、本当にシンプルが最強と言わしめんばかりに、人間の技術の結晶があっという間に消しとばされてドン底まで人類が危機に陥る。 思うと話すがイコールである三体人など、想像が広がる作品。 宇宙社会学的な、宇宙で戦艦2つが殲滅し合うことになる結論はリアルなのかもしれない。

Posted byブクログ