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じんかん の商品レビュー

4.3

176件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

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  3. 3つ

    23

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2024/07/14

めちゃくちゃ面白い

夢中で読みました。

筆力に、何度も何度もうならされました。
こんなにも引きつけられたのは、
久しぶりです。

本当にお勧めします。

歴史好きでなくても。。。

人と、人との結びつき(じんかん)のお話しです。

いせ

2024/08/18

読了後、10分ほど涙。止まらない。いい歳して身体が震えるくらいに。なぜ涙が溢れるのか、よく分からないけど止まらない。嗚咽するくらい。鼻血が出て驚いて治まるまで続く。久兵衛のじんかんの想いに触れたからなのか。読んだことがその証になる一冊。

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2024/08/06

大河ドラマの脚本のような、ドラマティックで、物語色の強い歴史小説。あの織田信長が、名もなき(苗字なき?)小姓に淡々と語り聞かせる、というスタイルも斬新で面白かった。歴史に明るくなく、松永久秀という名に覚えがない身としても、「なぜ生きるのか」を問い続ける哲学者然とした彼の姿勢に共感...

大河ドラマの脚本のような、ドラマティックで、物語色の強い歴史小説。あの織田信長が、名もなき(苗字なき?)小姓に淡々と語り聞かせる、というスタイルも斬新で面白かった。歴史に明るくなく、松永久秀という名に覚えがない身としても、「なぜ生きるのか」を問い続ける哲学者然とした彼の姿勢に共感を抱く。当時の考え方にしてはやや繊細な、どちらかというと現代の我々に「問いかける」要素が強すぎる気がしなくもないが…でも、あくまで歴史エンタメとして楽しめた。 人間力と観察眼に優れ、会う人皆に聡いと評価される松永の心に、名を残すことなく死んでいった盗賊団が、命の恩人として宿り続けているのが印象的だ。晩年、その夢を引き継ごうとした若い将軍が、儚く病死したのには胸が痛んだ。人は何のために生きているのだろう???今の日本では漠然と浮かんでくる疑問だが、室町時代、命を命とみなす前に散らす戦乱の世で、そんな疑問の答えを生涯追い続ける人間がどれだけいるだろう?

Posted byブクログ

2024/08/03

人間。 一個の人を表す時、「にんげん」と読み、 人と人との関わりや世の中を意味する時、「じんかん」と読む。 戦国時代の三大悪人と呼ばれた漢「松中久秀」の生き様を、これまでとは全く違う視点で描き出す。 いつの時代もそうなのだが、歴史や評価は、勝者や世間にとって都合の良い解釈が記録さ...

人間。 一個の人を表す時、「にんげん」と読み、 人と人との関わりや世の中を意味する時、「じんかん」と読む。 戦国時代の三大悪人と呼ばれた漢「松中久秀」の生き様を、これまでとは全く違う視点で描き出す。 いつの時代もそうなのだが、歴史や評価は、勝者や世間にとって都合の良い解釈が記録されていき、敗者の理念や都合は抹殺される。 民の為に生き、世の中を変えようとした漢達が、一方で変わりたくない、今さえ良ければ良い、自分だけ良ければ良いなど、人々の様々な思いの中で翻弄される。 自らの理念を貫き通した漢は悪人と呼ばれながらも時代に爪痕を残した。 設定が面白くてあっという間に読了。

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2024/07/30

松永九兵衛久秀がどのようにして大名に成り上がったのかの物語。 天下の大悪人のイメージとは異なり、主家の三好家に一途に尽くした様が描かれている。 信長が久秀を度々許したことも納得出来る筋書き。 奈良の民が知らせてくれたその人が日夏だったとは気づかなかった。

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2024/07/13

松永久秀が平蜘蛛とともに爆死するまでの話。 明確な史実は判別できるとしても、フィクションの部分がどこまでなのか胸膨らませながら読みました! まず顔面が良い男であることが史実っぽいのですが、少々以外でしたww『麒麟がくる』のイメージかなww 茶の湯、、、千利休よりも古い茶人なん...

松永久秀が平蜘蛛とともに爆死するまでの話。 明確な史実は判別できるとしても、フィクションの部分がどこまでなのか胸膨らませながら読みました! まず顔面が良い男であることが史実っぽいのですが、少々以外でしたww『麒麟がくる』のイメージかなww 茶の湯、、、千利休よりも古い茶人なんよね、、この人物は、、 「和漢この境を紛らかす」村田珠光の言葉 “唐物と和物の境を取り払うこと。(中略)唐物は外からの考え、和物は己の考えの比喩とも取れる。詰まりは他者の考えを吸収し、そこに己の考えを混ぜ合わせて新たなものを生み出す” 第三章の終わり、高野新五郎から平蜘蛛を貰い受けたシーンどきどきしたなぁ 第四章は三好元長の最後で幕を閉じました 一向一揆の恐ろしさよ…(余談ですが、『村上海賊の娘』(和田竜)でも似たような感情に慄いた記憶ありです) 堺の商人たち(今作では“民”)が自ら治める様子は三好元長が先導したことだったのか、、、 松永久秀がその堺、松永久秀の街、となるルーツを知った 後半は松永久秀の三悪、主君殺し、将軍殺し、東大寺大仏殿の焼き討ち、の真相を… 将軍殺しからの流れで甚助が最期を迎えたのは泣けた… 松永久秀の堺に対する、三好主君に対する想いが胸にきた 信長上洛の裏で堺ではこんな局地戦が起こっていたんだ それにしても後半の総次郎が頼もしすぎるのだが、九兵衛との初対面のシーンを思い出すと懐かしくなる 東大寺の件はいろいろ思うところがあるなぁ 三好義継よ、、、若い、未熟で、唆されて、とはいえ久秀の思いを無にしやがって〜とついつい思わずにはいられない、、、 義継の自害で隠居か、、、 クライマックスの平蜘蛛との自害に、今までとは違った背景を持って立ち会うことができた気分です

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2024/07/10

松永久秀。将軍・足利義輝の暗殺、主君の三好長慶とその子の弑逆(しぎゃく)、東大寺大仏殿の焼き討ちという『三悪』をやっちまった悪名高い人物ですが、そんな風に言われているけど全く誤解なんだよ、と信長の口から久秀の人生を語らせている小説です。 少年時代から三好元長が死ぬ前半までは抜群...

松永久秀。将軍・足利義輝の暗殺、主君の三好長慶とその子の弑逆(しぎゃく)、東大寺大仏殿の焼き討ちという『三悪』をやっちまった悪名高い人物ですが、そんな風に言われているけど全く誤解なんだよ、と信長の口から久秀の人生を語らせている小説です。 少年時代から三好元長が死ぬ前半までは抜群に面白かったのですが、戦国武将として夢を達成するまでもがきづづける後半は失速してしまい、なかなか読み終わらなかったです... 「人はなぜ生まれ、なぜ死ぬのか。」久兵衛久秀が生きた人の命が簡単に切り捨てられる時代。いや、今も世界には尊い命が無慈悲に奪われる状況はあるな。いつの時代でも人間は生涯その問いを考え続けていかなければならない、ということかも。

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2024/07/03

松永久秀とはいかなる人物なのか。 何度も言うが歴史に疎い当方だが、今村の作品はサクサクと読める。ある番組で「現代語に寄せて書いている」と語っていたからそのせいもあるかもしれないが。 歴史の渦の中で呵々と笑いながら己の流儀を貫き、己が道を進んだ人物。 ここに描かれている人物像を鵜呑...

松永久秀とはいかなる人物なのか。 何度も言うが歴史に疎い当方だが、今村の作品はサクサクと読める。ある番組で「現代語に寄せて書いている」と語っていたからそのせいもあるかもしれないが。 歴史の渦の中で呵々と笑いながら己の流儀を貫き、己が道を進んだ人物。 ここに描かれている人物像を鵜呑みにはできないが、今村流歴史小説として楽しめた。

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2024/07/02

これは、読み応えありの大当たりの小説でした。 松永弾正・・・戦国一の悪人イメージでしたが、この小説を読んでイメージ一新、なんて恰好良くて、漢だぜ!って感じです。 一番好きなキャラは、弟です。 とにかく、おもしろいエンターテイメント歴史小説です。 大河ドラマでじっくり映像を見てみ...

これは、読み応えありの大当たりの小説でした。 松永弾正・・・戦国一の悪人イメージでしたが、この小説を読んでイメージ一新、なんて恰好良くて、漢だぜ!って感じです。 一番好きなキャラは、弟です。 とにかく、おもしろいエンターテイメント歴史小説です。 大河ドラマでじっくり映像を見てみたい。そんな気にさせる物語でした。

Posted byブクログ

2024/06/20

歩兵狩りをしていた貧しい幼少時から一国の大名にまでになった松永久秀の物語。 大河ドラマで見た松永久秀は、大悪人、裏切り者、荒くれ者そんなイメージでしたが、仲間や民を思い、人を大切にする?真逆のお話で調子抜け

Posted byブクログ