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水を縫う の商品レビュー

4.3

358件のお客様レビュー

  1. 5つ

    139

  2. 4つ

    144

  3. 3つ

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2024/07/28

Instagramで、 見つけて、 図書館から、お借りしました。 もっと続きが、読みたかったなあ、 と、思いました。 令和3年の、高等学校の課題図書に、 選ばれた作品だそうです。 私が、高校生の頃は、 こんな感じの本や、考え方が、 あまり、無くて、 高校生の頃の私には、 ...

Instagramで、 見つけて、 図書館から、お借りしました。 もっと続きが、読みたかったなあ、 と、思いました。 令和3年の、高等学校の課題図書に、 選ばれた作品だそうです。 私が、高校生の頃は、 こんな感じの本や、考え方が、 あまり、無くて、 高校生の頃の私には、 きっと理解ができなかっただろうと思います。 考え方が、 歳を重ねて、 どんどん新しく更新されていっているようです。 数年後には、きっとまた新しく、 更新された自分に、なれていますように。 素敵な本との出会いに、感謝。

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2024/07/27

少しずれた考えを持つ登場人物たちに対する温かいまなざしを感じる小説。誰かの一言で解放されていく瞬間が描かれている。 おばあちゃんの章がとても好きだった。

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2024/07/27

失敗する権利 雨に濡れる自由 私の子育ての信念と一致。 年代として さつ子と近いけど、 信念が同じだったのは おばあちゃんの方。 何げない会話の中に 心に響く言葉が散りばめられていた。 図書館で借りてきた本には 2021年高等学校課題図書 とシールが。 これを読んで 高校...

失敗する権利 雨に濡れる自由 私の子育ての信念と一致。 年代として さつ子と近いけど、 信念が同じだったのは おばあちゃんの方。 何げない会話の中に 心に響く言葉が散りばめられていた。 図書館で借りてきた本には 2021年高等学校課題図書 とシールが。 これを読んで 高校生たちは どんな感想文を書くのだろう? 国語の先生、楽しいだろうなー。 この子、こんな感じ方するんだ! とか、文章のセンス、いいな!とか。 キヨみたいに、 刺繍してみたいと思ったけど、 私は雑巾一枚子供の為に縫ったことがない、さつ子のタイプ。 投げつけても痛くない小石を 子供に投げてしまうタチなので 私は投げないように小石をそっと捨てながら、子供への言葉を選ぶ 気の弱い母親なんだよなー、私。 子供は いろんな人に支えてもらうのが正解なのかな。子供なりにその中で自然と生き方や自分の価値観を見出していくものなのかな。 もっと多くの人たちに関わってもらいながら、子育てしたかったなあ。 キヨの周りの人、個性的だけどみんな優しくて、 キヨはそれをちゃんと理解してて、 姉のウエディングドレスに 素敵な刺繍を施していく。 いいな。 あー、自分の心も洗われたような読後感!

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2024/07/09

某中学校の入試で話題になった本。それがきっかけだったけど、久しぶりに読んでよかった!という出会いになった。 『プールサイドの犬』で何だか泣けた。「女だから」という抑圧はだいぶ無くなった世代ではあるけど、「良い母でいたい。いるべき」と得体のしれない何かから抑圧されていたのかも。とあ...

某中学校の入試で話題になった本。それがきっかけだったけど、久しぶりに読んでよかった!という出会いになった。 『プールサイドの犬』で何だか泣けた。「女だから」という抑圧はだいぶ無くなった世代ではあるけど、「良い母でいたい。いるべき」と得体のしれない何かから抑圧されていたのかも。とある別のきっかけでやりたいことはやる!と決めたばかりだったからか、この章は心に響いた。 あとは、清澄の母の先回りと、見守る祖母のやりとりについても、いろいろ考えてしまった。「好きなものは仕事に繋がらなくても、取っておきたい」という気持ちを大切にしないと、私も子どもが「好き」といった瞬間、どうにか何かに繋がるように動いてしまいがち。大切なことを、たくさんたくさんこの本からもらった気がする。再読したい本。

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2024/06/30

特別じゃないどこにでもある日常を、優しい言葉で綴ったお話しでした。 性別も年齢も嗜好も関係なく、自分が自分でいる事に背中を押してもらったような気がします。 黒田さんも是非幸せになって欲しい!

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2024/06/30

刺繍が好きな清澄が、姉の結婚式にドレスを作ることになり、姉の要望を受け入れながら試行錯誤する姿がとても心打たれました。 男の子だからとか、女の子だからとかではなく、好きな事に打ち込めるのはとても素晴らし事だと思います。 いろいろな人の視点で描かれていて、みんな不器用ながら周りの人...

刺繍が好きな清澄が、姉の結婚式にドレスを作ることになり、姉の要望を受け入れながら試行錯誤する姿がとても心打たれました。 男の子だからとか、女の子だからとかではなく、好きな事に打ち込めるのはとても素晴らし事だと思います。 いろいろな人の視点で描かれていて、みんな不器用ながら周りの人の事を想っていることが伝わり、とても素晴らしい作品でした。

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2024/06/29

良かった。 目に見えるほどはっきりしたものじゃないけれど、自分を縛る、誰かや社会の圧力はたしかにあって、それを絶妙に描いていた。 主人公や姉、母、祖母、それぞれ葛藤を抱えながら、ままならなさに沈んだりするけれど、それでもゆっくり一歩進む姿に共感と勇気をもらえた。 ☆3.8 ...

良かった。 目に見えるほどはっきりしたものじゃないけれど、自分を縛る、誰かや社会の圧力はたしかにあって、それを絶妙に描いていた。 主人公や姉、母、祖母、それぞれ葛藤を抱えながら、ままならなさに沈んだりするけれど、それでもゆっくり一歩進む姿に共感と勇気をもらえた。 ☆3.8

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2024/06/23

人生で出会えて良かった 一冊に入る小説。 清澄は刺繍が好きな男子高校生。 学校では好きなものを隠し、好きではないものを好きなフリをしていた。 お母さんからも、あえて悪目立ちするようなことは やめなさいと言われている。 お母さんの口癖はやめときなさい。 そんなお母さんも、お母さん...

人生で出会えて良かった 一冊に入る小説。 清澄は刺繍が好きな男子高校生。 学校では好きなものを隠し、好きではないものを好きなフリをしていた。 お母さんからも、あえて悪目立ちするようなことは やめなさいと言われている。 お母さんの口癖はやめときなさい。 そんなお母さんも、お母さんだったら 子どもに手間をかけることが 愛情だという社会の価値観に苦しんでいる。 姉はある事件とある人に言われた言葉をきっかけに「かわいい」を封印して生きている。 祖母もまた夫からの 女性とは、こうあるべきという価値観で 抑圧され、それに反論するすべ無く70代まで 生きてきた人。 それぞれが、誰かの決めつけや価値観の押し付けで 生きぐるしさを感じ、 トラウマを抱えている。清澄が 姉の結婚式のドレスを作る奮闘記の中で それぞれが 自分にかけた心の鍵を見つけていく。 インナーチャイルドを癒す それは、誰かを責めるでもない、誰がが 悪いわけでない。辛かったこと、喉につっかえたものを飲み込んだこと、それに向き合って許すことなんだと思った。 寺地はるなさんの作品は 2作目。水を縫う は心が震えて泣きます。 悲しいこと悔しいこと 色々あるけど、 川は流れていれば淀まない。  流れる水のように 生きていこう。

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2024/06/18

『線は、僕を描く』と前半の雰囲気が似ていて、若者が自分の生き方を見出していく物語。 失敗する権利というフレーズが、印象的。 偏差値至上主義で、あまり何も考えずに生きていた自分が、いまさら凡庸に思える。

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2024/06/15

各章で清澄はじめそれぞれの主人公が、 ぐるぐるとお互いからみながら渦を巻いて一つの点にシューっと収束していくのをみているようだった。 そのままでよいと。 ありのままでよいと。 自分の中の凝り固まっているところを 相手との関わりで気づき、徐々にほどいていく。 最後に出来上がるドレ...

各章で清澄はじめそれぞれの主人公が、 ぐるぐるとお互いからみながら渦を巻いて一つの点にシューっと収束していくのをみているようだった。 そのままでよいと。 ありのままでよいと。 自分の中の凝り固まっているところを 相手との関わりで気づき、徐々にほどいていく。 最後に出来上がるドレスの刺繍の描写を読んでいてそう感じた。 いい作品でした。何年か後にまた読み返したい。

Posted byブクログ