ソロモン諸島でビブリオバトル の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
青年海外協力隊の一員としてソロモン諸島で読書の習慣化向上のプロジェクトを任された青年は、ビブリオバトルにはまった青年であった。 大学を留年しながら、本ばかり読んでいた青年はいつしかビブリオバトルを通して、自分の居場所をつくっていく。 そしてソロモン諸島にビブリオバトルを根付かせるべく活動をおこなっている。 現地の言葉はピジン語で英語とは異なる。しかし図書館にあるのはすべては英語の本ばかり。 生徒に人気なとは絵本。 本来ビブリオバトルは与えられた時間で本を紹介するものだが、不慣れなためか朗読する人が出てくる。これは英語で書かれた本を聴衆のために翻訳してあげてた事が判明する。そこでビブリオバトルでは英語を禁止にするとビブリオバトルはさらにもりあがっていく。 ソロモン諸島がこんなにも英語化、キリスト教化しているとは知りませんでした。また日本が第二次大戦中舞台としたガダルカナル島もあるんですね。 一度くらいビブリオバトル参加してみたくなりますね。
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ビブリオバトル普及委員会で大変お世話になっている益井さんの初著書であれば、読まない訳には参りません。 といって、実はこの本の元になってるブログはリアルタイムでずっと読んでて、胸を熱くしたりもしてたので、話はすっかり知っている…はずでしたが、昨今の記憶力の衰え効果により、なんだか新...
ビブリオバトル普及委員会で大変お世話になっている益井さんの初著書であれば、読まない訳には参りません。 といって、実はこの本の元になってるブログはリアルタイムでずっと読んでて、胸を熱くしたりもしてたので、話はすっかり知っている…はずでしたが、昨今の記憶力の衰え効果により、なんだか新鮮に読むことが出来ました。 改めて、この熱量、すごいです。私もビブリオバトル普及委員の端くれとして活動してますが、こんなに未知の世界で活動するなんて、想像もつかない。 日本とは全然違う読書環境、学校環境ですが、そこで自分の出来ることを見つけ、色んな人と交わり、ビブリオバトルというコミュニケーションゲームを展開させようと努力する姿は、何度読んでも胸熱です。ソロモンの皆さんのゆるさがまたよくて、もしかして日本より断然楽しんじゃってるんじゃない?と思ってしまう。全編、大変そうなんだけどすごーく楽しそう。子供たちはたどたどしくも本と出会い、自分の言葉で語ることを知り、皆がそれを楽しんで聞く、語り合う。上手いとか下手とかではなく。ここで展開されるビブリオバトルは、私の理想でもあります。 本になると、ブログの大量の写真がないのが残念ではありますが(子供の写真とかすごくかわいい)、活動の軌跡が明確になってて、また改めてブログ読みたくなったりしました。 今、ソロモンではビブリオバトルはどんな風に展開されてるんだろうな、と気になったので、その辺りが盛り込まれてたらなー、と思ったりもしましたが、それはまた次回に期待、ということで。 益井さん、初著書、おめでとうございました!
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「小・中学生の読書習慣の向上」のためにソロモン諸島にJICA から派遣された著者の奮闘記。 著者の活動のことだけでなく、ソロモン諸島の歴史や文化についても紹介している。 →日本とソロモン諸島の関わり、辛いけど向かい合わなくてはいけない。 アンケートをもとに ①子どもが本と出会...
「小・中学生の読書習慣の向上」のためにソロモン諸島にJICA から派遣された著者の奮闘記。 著者の活動のことだけでなく、ソロモン諸島の歴史や文化についても紹介している。 →日本とソロモン諸島の関わり、辛いけど向かい合わなくてはいけない。 アンケートをもとに ①子どもが本と出会える機会を提供する。 ②子どもの読書環境を向上させる ③読書に関する啓発活動をする …の三本柱をたてる。 日本ではイベント色が濃いビブリオバトルも、毎週開催で日常に溶け込むのではないか。 →次週から、子どもたちが参加してくれた。 試行錯誤しながら、ビブリオバトルの種を蒔き、根付かせていく様子に、ご本人も言っておられたが、「継続は力なり」を感じた。
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ソロモン諸島って何処? たしか太平洋戦争の激戦地だったよな。そう、あのガダルカナル島があるところだった。そこに青年海外協力隊として2年間活動した益井博史さんのお話。彼のソロモン諸島でのミッションは、「小・中学生の読書習慣の向上」。その奮戦記が本書。 そのミッションを進める...
ソロモン諸島って何処? たしか太平洋戦争の激戦地だったよな。そう、あのガダルカナル島があるところだった。そこに青年海外協力隊として2年間活動した益井博史さんのお話。彼のソロモン諸島でのミッションは、「小・中学生の読書習慣の向上」。その奮戦記が本書。 そのミッションを進めるための方法の一つとして、彼が学生時代に親しんだ「ビブリオバトル」を始めてみる。しかし日本とは勝手が違う。というか言葉が違う。彼の地の本は、オーストラリアやニュージーランドから寄贈された英語の本がほとんどで、公用語もいちおう英語。しかしソロモン諸島の人たちは、普段は島や集落ごとに異なる現地語を使う。さらに異なる現地語同士で話をする時は、ピジン語という英語をベースにした言葉を使う。 こりゃ大変だ。青年海外協力隊の隊員に必要なのは語学力ではなく、「コミュニケーション能力」だな。あとは「何とかすれば、何とかなる」という考え方が必要かな。
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