まだ温かい鍋を抱いておやすみ の商品レビュー
食事、料理にまつわる短編集。 生きるって難しい。 苦しかったり、悩んだり、時にはもがくように生きたり。 でも食べる事は生きる事。 食べて美味しいという感情は人を救う。 また前を向いて生きようと思える。 各話色々考えさせられた。
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それぞれの登場人物の、食べ物に関しての思いが書かれているお話だけど、全体的にふわっとしててよく分からなかった。「鳥」はあまりにも空想的だし、枝豆パンは家庭で何が起きたのか、どうして従兄弟に恋愛感情をもったのか(彼氏の目線で初恋の男と断定されただけで、真実が本人から明かされるわけでもなく)、もう少し解説がほしい。4話目と5話目は、少し重めの話ではあるけれど、好きかも。生きること=食べることで死とは反対の行為で、別の立場に置かれているけどそれぞれ死と向き合っている人たちから、生きることは何かと考えさせられた
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人との関わり方に少し癖のある人たちと、心安らぐ料理の話。 価値観ってなかなか難しいなと思いました。 家庭、家族になると磁場が歪むという表現に納得しました。
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帯に「食を通して変わっていく人間関係」とあるように6つのお話しが食べ物にと関係していました。 もっと深くまで知りたいのに、終ってしまって消化不良的な感じがする作品が多かった。 私にはイマイチ本の世界に入っていけなかったです。
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心にすうっと入ってくる彩瀬まるさんが紡ぐ言葉。 やさしいだけじゃなくて、苦しさや弱さも、すべてがスパイスになって人生の味に深みを与えてくれる。 「食べるってすごい」 「すごくて、こわいね」 「生きたくなっちゃう」 どんなときだってごはんは寄り添ってくれる。 食べることは生きる...
心にすうっと入ってくる彩瀬まるさんが紡ぐ言葉。 やさしいだけじゃなくて、苦しさや弱さも、すべてがスパイスになって人生の味に深みを与えてくれる。 「食べるってすごい」 「すごくて、こわいね」 「生きたくなっちゃう」 どんなときだってごはんは寄り添ってくれる。 食べることは生きることでもあるんだと思った。
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なんとなく手に取った本なのですが、良かったです。おいしいものが出てくる本が好きなので、最初のワインと煮込みの話からたまらなくて、こんならお店が近くにほしい!食べることが、生きることとつながっている、当たり前だけれど人を前に進めてくれる本だと思いました。
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それぞれの話が独立していて、それぞれの世界に連れて行ってくれました。 登場人物たちが不器用ながらも素直に悩みと向き合い、完全解決とまではいかなくとも一歩明るい方へ踏み出せた感じが、じんわり良い余韻を残してくれます。 食べるは生きることだなと再実感。 私のご飯を食べる人が強くし...
それぞれの話が独立していて、それぞれの世界に連れて行ってくれました。 登場人物たちが不器用ながらも素直に悩みと向き合い、完全解決とまではいかなくとも一歩明るい方へ踏み出せた感じが、じんわり良い余韻を残してくれます。 食べるは生きることだなと再実感。 私のご飯を食べる人が強くしなやかに生きる力をつけるよう、念を送りながら食べさせよう、と思いました。
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懐かしい思い出、ほろ苦い思い出。 色々な思いが詰まった食べ物にまつわる短編。 不思議な雰囲気のお客さんは鳥料理を食べない。 波風立てずに全てをやり過ごす彼女に抱いた感情。 つらいときに好きだった人が作ってくれたパン。 複雑な思いでそれを作る彼と、もうそれを食べなくても大丈夫になるまでの彼女。 病気の夫を支えることへの不安から、会社の年下の人と不倫してしまったけれど、そのとき食べた罪悪感たっぷりのミックスピザに勇気をもらうまで。 子育ての息抜きに友達と小旅行で、誰かが作った食べ物を食べて温泉に入って、また日常に戻っていくまで。 幼い息子を亡くして気力を失った友達に、毎日食事を作って食べさせて、なんとか生きる気力を繋いだ日々。 病気で入院中の父の友人が、かつて作ってくれたシチューの思い出。 最初のひと匙のはばたきだけ妙にファンタジーだったような? かなしい食べ物、好きだった人が作ってくれていた食べ物を今の恋人に作らせるって、なんだか薄気味悪いなと思ってしまった。。。ごめん。 毎日食事を作る身としては、誰かが作ってくれた料理を食べる喜び、とても共感。
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食べることは生きるための行為でもあるし、苦しみを軽減する手段でもあるかもしれないと思った。「かなしい食べもの」が印象的だった。灯が枝豆チーズパンを作って欲しいと彼氏にお願いした時はなんて可愛らしいお願いなんだろうと微笑ましかったが、その背景を知ったら切なくなった。しかし、最後はそ...
食べることは生きるための行為でもあるし、苦しみを軽減する手段でもあるかもしれないと思った。「かなしい食べもの」が印象的だった。灯が枝豆チーズパンを作って欲しいと彼氏にお願いした時はなんて可愛らしいお願いなんだろうと微笑ましかったが、その背景を知ったら切なくなった。しかし、最後はそれを食べなくても大丈夫になり、良かったと安心した。
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心にじんわり来る、ほっこり短編集。結婚観、家族観を考えさせられるストーリーばかりで、冬に食べる鍋とか湯豆腐みたいに心が温まります。食べることは、殺すことだし、生かされているからこそ力が湧いて、心を癒してくれる。素敵な1冊だった…
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