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永遠の最強王者 ジャンボ鶴田 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2020/09/19

ジャンボ鶴田没後20年、その評伝が発刊。著者が週刊ゴングの元編集長・小佐野景浩という”プロレス界の住人”であることで、もうワタシの中では本書のヒットは読了前に確定した。 日本マット界史上最強のプロレスラーであると同時に、日本スポーツ史上最高のアスリートの一人であるとワタシが信じて...

ジャンボ鶴田没後20年、その評伝が発刊。著者が週刊ゴングの元編集長・小佐野景浩という”プロレス界の住人”であることで、もうワタシの中では本書のヒットは読了前に確定した。 日本マット界史上最強のプロレスラーであると同時に、日本スポーツ史上最高のアスリートの一人であるとワタシが信じて疑わないジャンボ鶴田と同時代に生き、その全盛期をリアルで体感したことの幸せを、本書を通じてあらためて噛みしめた。 (もし著者が“住人”でない柳澤健あたりだったら、こんな読後感を持つことはなかっただろう。いや、そもそも著者が柳澤だったら、本書を手に取ることすらなかったに違いない。)

Posted byブクログ

2020/10/09

尻上がりに面白くなっていかのと同時に鶴田さんのパートナーや対戦相手のコメントが多くなると「あぁ、鶴田さんもういないんだな」と切なさも感じさせられた

Posted byブクログ

2020/08/19

「プロレスは僕に最も適した就職だと思い、監督と相談の上、尊敬する馬場さんの会社を選びました」 1972年。 ミュンヘン五輪アマレス代表の経歴をひっさげて、中央大学の鶴田友美はプロレスラーとなった。 すぐさま渡米し、テキサスのファンク兄弟のもとで修行。 世界王者の兄弟から王道...

「プロレスは僕に最も適した就職だと思い、監督と相談の上、尊敬する馬場さんの会社を選びました」 1972年。 ミュンヘン五輪アマレス代表の経歴をひっさげて、中央大学の鶴田友美はプロレスラーとなった。 すぐさま渡米し、テキサスのファンク兄弟のもとで修行。 世界王者の兄弟から王道のプロレスを叩き込まれる。 そして、それをどんどんものにしていく。 半年後に凱旋帰国しデビュー。 3戦目でメインイベントのインターナショナルタッグ選手権に、師匠馬場とのタッグで、アメリカの師匠ファンクスに挑戦。 1フォールを奪い60分フルタイムを戦い抜いた。 デビューしてすぐに、馬場の後継者としてメインイベンターとなった。 世界の強豪と互角に渡りあっていたが、いつしかファンは彼のことをこう呼ぶようになった。 「善戦マン」と。 また「就職します」という常識的な振る舞いも、プロレスに情熱や人間離れした迫力を求めていたファンには、物足りなさとして感じられてしまう。 その世界最高峰との闘いの経験が、発揮される時がきた。 1985年。 新日本プロレスから長州力ら「維新軍団」が参戦する。 「僕のプロレスは世界史。彼のプロレスは日本史。その違いを見せつけますよ」 1986年に行われた一騎打ちでは60分時間切れ引き分け。 だが、終了のゴングの後のリングで仁王立ちしていたのは、鶴田だった。 長州が新日本プロレスに復帰後は、盟友天龍源一郎との対決がヒートアップ。 アマレス五輪代表、エリートで常識人の鶴田。 大相撲前頭筆頭、雑草で破天荒な天龍。 「鶴龍対決が今でも最高のプロレスだと私は思っている」 取材の最前線に数十年立ち続けた著者の感想に全く同感である。 天龍が新団体SWSに移籍後は、三沢光晴ら後輩相手に圧倒的な強さを発揮し始める。 「怪物」 「完全無欠のエース」 誰もが認める最強王者の時代は、突然、終焉を迎える。 1992年11月。 かねてより治療をしていたB型肝炎が悪化。 懸命の治療と、必死の努力で病気に立ち向かい1年後にリング復帰。 馬場らと共に前座のタッグマッチの登場に止まっていた。 その間に、プロレスラーとしての経験と闘病体験を活かしていこうと大学院に入学。大学の講師となった。 1999年。 師匠の馬場が逝去。 同時期に、夢であったアメリカでの研究活動が実現。 引退して渡米することになった。 そして、2000年。 肝臓移植手術の際の大量出血で逝去。 享年49だった。 「僕はプロレス界に生きられて本当に幸せだったと思いますし、全日本プロレスに就職しましてよかったと思います」 引退セレモニーで、デビュー以来初めて鶴田は涙した。 レスラー、マスコミ、そしてファンの間でいまだに根強い「ジャンボ鶴田最強説」。 明るく、楽しく、激しい全日本プロレスの永遠の若大将 ジャンボ鶴田。 その強さと笑顔は、永遠にファンの心に生き続ける。

Posted byブクログ