新任目付 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸時代の城中で表坊主や奥祐筆などがどのように 仕事を進め、問題があればどこが担当してどの様な 手順で賞罰を決めていくかが小説で分かる 最近の作家は基本情報をおざなりにしないから勉強 になる、今回は奈良奉行に昇進した目付の穴埋めで 奥祐筆の新任が目付採用になったが、千石程度の目 付役に四百石の奥祐筆・・・足さないんだとか、役 高以外に業務円滑に進める為の役料二百俵の手許金 があるとか、老中・貴人の御前に出るための衣服を 見苦しくない様に整える様「四季施代=衣服代」が 二十四両二分支給されるとか、存外恵まれている
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目付の一人清川の奈良奉行への昇進により、欠員を補充することに。普通はあまりないことなのだが、奥右筆の牧原佐久三郎に決まる。 今回はこの新人牧原にまつわる話が多い。 坊主方と徒歩組とのいざこざ。 筆頭の大火傷。 船頭から託されるのは秘密文書。 そして牧原が罠をかけられ捕縛される...
目付の一人清川の奈良奉行への昇進により、欠員を補充することに。普通はあまりないことなのだが、奥右筆の牧原佐久三郎に決まる。 今回はこの新人牧原にまつわる話が多い。 坊主方と徒歩組とのいざこざ。 筆頭の大火傷。 船頭から託されるのは秘密文書。 そして牧原が罠をかけられ捕縛される。 目付衆は上様の進言で本来なら担当できないのだが、マ無実を証明するため大捜索を。 黒白だけではない人の心の難しさ。 今回も唸るほどの良いお話が!
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5話からなる 本丸目付部屋の6巻目である。 5巻あ、清川理之進政義が、目付から奈良奉行へと転任したので、新しく入って来た新人は、奥右筆組頭の牧原佐久三郎である。 選出するのにも手順や人物評価などそして、禄高についても・・・ はじめは、第1話の「貼り紙」をなにげなく読み進んでい...
5話からなる 本丸目付部屋の6巻目である。 5巻あ、清川理之進政義が、目付から奈良奉行へと転任したので、新しく入って来た新人は、奥右筆組頭の牧原佐久三郎である。 選出するのにも手順や人物評価などそして、禄高についても・・・ はじめは、第1話の「貼り紙」をなにげなく読み進んでいたのだが、『湯呑み所』の所の貼り紙に、お直参の他・・・と、書かれて文章で、直参という地位の線引きを徳川家 直々の家臣を指すのか?と、悩むところから、事件の発端が、始まる。 そして、小説の中の人物なのに、好感を抱いている妹尾十左衛門が、番士をかばって、茶釜の沸き立った湯を浴び大やけど・・・・どうなる。 やけどは、酷い有様・・・・ そして、湯呑み所で、争った者たちの処置は、・・・ と、ヒヤヒヤしながらよみ進んだ。 しかし、十左衛門の回復と、そして、見舞いに来ていた、徒頭率いる番士7人と岩本悦賢率いる表坊主8人に説教(訓示)を・・・・ やはり、好感を持つ次第である。 最後まで、すいすいと読めて仕舞うのだが、新目付の牧原の危機にどうする目付たちは?と、思いながら、武士の中の僻み妬みなど、信じていた人に裏切られることは、悲しいものである。 未だ牧原は、浅沼の打ち首を気にしているけど、これからの目付の仕事に、期待しよう!
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