白土三平自選傑作集 忍者マンガの世界 の商品レビュー
白土三平が今読める。古本の匂いのしない 新しいインクの匂いがしそうな新しい印刷だ。 ほんの1、2ヶ月前、 柳生一族の陰謀 というドラマが、放送された。 昨年末に放送されたものの再放送だった。 MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜でその実力を見せつけた、悪役をやらせば天下一...
白土三平が今読める。古本の匂いのしない 新しいインクの匂いがしそうな新しい印刷だ。 ほんの1、2ヶ月前、 柳生一族の陰謀 というドラマが、放送された。 昨年末に放送されたものの再放送だった。 MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜でその実力を見せつけた、悪役をやらせば天下一品の吉田鋼太郎が、主役で柳生宗矩を演じる。 片腕を切られた男が、血だらけで生首を小脇に抱えて、動き回る残酷シーンを始め、公共放送がここまでの描写をするかと思った。 そんなシーンから思いだしたのは、白土三平の忍者漫画だ。 本書で白土三平の半世紀ほど前の忍者に関する作品が読める。 NHKの武田某なら、不適切だと言葉狩りや削除を求める表現もありそうだ。 しかし、作品が発表された当時の時代背景を考慮し、そのまま掲載されている。 動きの速さを感じさせる描写。 白土三平作品を堪能できた。 白土三平自身のエッセイや、インタビュー、近況、大ファンと自負する夢枕獏のエッセイ、さらには白土三平略年譜も掲載されている。 白土三平を堪能できる一冊と言える。 装丁もいいね。
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