透明人間は密室に潜む の商品レビュー
クセがツヨすぎるミステリー - 阿津川辰海「透明人間は密室に潜む」★★★☆☆ バラエティに富んでいて面白いです。個人的には「盗聴された殺人」が新しい探偵として連載化、映像化できるのではないかと思う。キャラクターもいいし。 「透明人間は密室に潜む」や「六人の熱狂する日本人」は過去...
クセがツヨすぎるミステリー - 阿津川辰海「透明人間は密室に潜む」★★★☆☆ バラエティに富んでいて面白いです。個人的には「盗聴された殺人」が新しい探偵として連載化、映像化できるのではないかと思う。キャラクターもいいし。 「透明人間は密室に潜む」や「六人の熱狂する日本人」は過去の有名作品をモチーフにしていて巧みでした。流石にアイドルオタクすぎだろうというところはそっと目をつむることにしよう。
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4つのお話ですが、それぞれが凄く面白くてハズレなし。 タイトルがどれも割とそのまんまで、その作品を一言で表してる。 文章も読みやすくて頭にスッと入ってきました。 「六人の熱狂する日本人」はぜひ映像化してほしい。 絶対爆笑すると思う。
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色んなタイプのユーモアに富んだミステリーの短編集。私はアイドルファンの殺人事件の話が面白かった。あとがきにもあるようにあの映画を見た人ならニヤリとする設定じゃないかな? トリックも分かりやすく、読みやすい短編集でした。
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透明人間の描写が細かいとか、アイドルヲタクたちの暴走ぶりとか、脱出ゲームやたら凝ってるとか、色々面白い作品集だった。
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短編集だった。 透明人間は密室に潜む 表題作。透明人間の設定は面白い。殺害後の隠れ場所が死体の上だったのは、面白くするにはまぁそうだよねといった印象。動機は思ったより深くて良かった。 六人の熱狂する日本人。 名作映画のオマージュ。いきなりコメディに寄って驚いた。つまらなかった。漫画にしたらもっと面白いかも? 盗聴された殺人 聴力に優れた設定が特別いきてたとは思わない。 犯人も唐突感あって、あまり楽しめなかった。 第13号船からの脱出 これは切れ味のある素晴らしい短編集だと思った。謎解きへの愛があることが伝わった。 最後弟が黒幕って言うのはやや蛇足か。 最後が読めただけでも満足。
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全く話の違う四つの短編集。それぞれシリーズ化しても良いほど素晴らしかった。 「透明人間は密室に潜む」 探偵 茶風義輝が良い まさかの別人入れ替わり 「六人の熱狂する日本人」 裁判長もオタクというオチ 「盗聴された殺人」 犯人は仲間というオチ 「第13号船室からの脱出」 全体の展開が面白い。全ての黒幕はカイトでもマサルでもなくスグル どれも、登場人物が魅力的で、テンポよく、驚く展開で最後にオチがつく。作者の別の作品を読んでみたくなった。
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面白かった!どれも味が違う、でも全部美味しい老舗のお菓子を箱ごと食べたみたいな満足感。 表題作はSFミステリ(特殊設定ミステリ)で、身体が透明になってしまう病気が存在する世界の殺人事件。 「透明人間」の設定が緻密で、だからこそ事件にリアリティが生まれ、感情移入して読むことが出来...
面白かった!どれも味が違う、でも全部美味しい老舗のお菓子を箱ごと食べたみたいな満足感。 表題作はSFミステリ(特殊設定ミステリ)で、身体が透明になってしまう病気が存在する世界の殺人事件。 「透明人間」の設定が緻密で、だからこそ事件にリアリティが生まれ、感情移入して読むことが出来た。 事件そのものは哀しかったけれど、一番肝の部分のトリック(真相)が傑作で膝を打った。 最後に収録されている「第13号客室からの脱出」は豪華客船での脱出ゲーム中に起こった事件。短編の中で二転三転する物語が楽しかった。最後の最後まで仕掛けがあって、文字通り隅々まで気が抜けない話だった。
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どの話も発想力は素晴らしいんですが…例えばいくら透明人間でも入れ替わっても声や匂いやら確実に気付かん?等、リアリティが無さ過ぎて入り込めませんでした(とんでも設定にリアリティ求めるのもおかしい話ですがw)
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掲載された4作品とも、それぞれが舞台設定やトリック等、工夫をこらされた素敵な作品集です。いずれもが充分長編になるであろうところ、きれいにまとめられていると感じました。 ただカバーの絵がどうしてもなじめないように思うのは私だけでしょうか…。
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4作の短編集、その中でも個人的に好きなのは表題作と「六人の熱狂する日本人」です。「六人…」は裁判員裁判の話、単純と思われるオタクが犯した犯罪の審理をするのに集まった6人の裁判員がオタク。事件の真相と量刑を決めるプロセスがユーモア・ミステリとして書かれている。まだ30歳にもならない...
4作の短編集、その中でも個人的に好きなのは表題作と「六人の熱狂する日本人」です。「六人…」は裁判員裁判の話、単純と思われるオタクが犯した犯罪の審理をするのに集まった6人の裁判員がオタク。事件の真相と量刑を決めるプロセスがユーモア・ミステリとして書かれている。まだ30歳にもならない作家これからも注目してみましょう
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