フルライフ の商品レビュー
フルライフ クライアントのWell-Beingセミナーに登壇する機会がり、Well-Beingの第一人者である石川先生の著作を初めて読んでみる。話としては『LIFE SHIFT-人生100年時代の人生戦略-』をより平易に、かつ石川先生の考え方も交えて語っているイメージ。人生10...
フルライフ クライアントのWell-Beingセミナーに登壇する機会がり、Well-Beingの第一人者である石川先生の著作を初めて読んでみる。話としては『LIFE SHIFT-人生100年時代の人生戦略-』をより平易に、かつ石川先生の考え方も交えて語っているイメージ。人生100年時代をどう生きるかというところに焦点を置いている。Well-BeingとWell-Doingのベストマッチが本書の提言である。 イメージとして、人生を春夏秋冬に分けて考えると、前半はWell-Doingでハードワーク、後半はWell-Beingでブランディングやアチーブメントを行っていくことが理想的な生き方。特に人生100年時代では、25歳から50歳までの夏に一定のハードワークを行い、○○×○○という形でブランディングを完成させたのちに迎える実りの秋というタームに、Well-Doingで築いた人的資産や人脈、金銭的な資産を利用して何か物事を達成するということが理想的とされる。 なお、25歳→50歳を有意義に生きるためには、3段階のプランニングが必要である。一般に10年で事業が変わり、もう10年で企業が変わり、そしてもう10年で産業が変わるといわれている。産業を変えるといえば、ポエムだと思われるが、きっちりと3段階のプランニングを行い、日々の行動にブレイクダウンしていくことで達成することができる。現にスペースXではそのように3段階で産業を変えることを目標としている。それでは、その10年をまたいかに過ごすかということであるが、こちらも3年間ごとで3段階で目標を設定する必要がある。ここで難しいのが、2個目のマイルストーンの立て方である。往々にして、人間は1年でできることを過小評価し、3年でできることを過大評価する。つまり、そのギャップを接ぎ木するのが、2年目の過ごし方である。1年間で準備し、2年目にはじめ、3年目で広げるのである。事業レベルで言えば、組成し、定型化し、拡大化するのである。2年目に定型化するためには、1年目に経験することを常に抽象度高く理解する必要がある。こうして2段階目のゴールを明確にすることで、1年目と2年目の違いも明確になり、成果を上げることができる。こうして、3×3×3でプランニングすることで、25歳~50歳の夏を謳歌できるのである。 いずれにせよ、我々はこれまでの人々とは異なる時間軸で、かつ自己決定を中心に生きる必要がある。長く生きるうえではやはりWell-Being=よく生きることも大切なのである。 そして、秋や冬があるからこそ、いざという時の収入補償保険や医療保険の重要性はあるだと思うし、今後ジョブ型雇用で、企業がそれぞれの人々の多様な人生プランを支援しつつ、従業員に成果を出してもらうためには、福利厚生制度として、リスクヘッジをすることも、必要不可欠な世の中になるのではないかと考える。
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「人生100年時代」を充実させるために ・今日すべきことと ・1週間ですべきこと ・1年間ですべきこと などといったように、一区切りのつくそれぞれの時間的戦略を紹介した1冊。具体的なアクションプランまで明示されており、読み終わった後に「これからとりかかろう」と思わせてくれる点で良...
「人生100年時代」を充実させるために ・今日すべきことと ・1週間ですべきこと ・1年間ですべきこと などといったように、一区切りのつくそれぞれの時間的戦略を紹介した1冊。具体的なアクションプランまで明示されており、読み終わった後に「これからとりかかろう」と思わせてくれる点で良作といえるだろう。 作者は予防医学研究者の石川善樹さん。自然科学の専門家だけあり、構成、特に接続詞の使い方が丁寧であるため文章を書く上で大切なエッセンスも多分に含まれている。 以下、ためになった3つのポイントを紹介する。 【①人生にはBeingとDoingの時間がある】 人生には、Beingすなわち「いる状態」として過ごす時間と、Doingすなわち「する状態」として過ごす時間がある。 死を目前に床についている人はBeingの時間が大半を占めるだろうし、黙々と手作業をする仕事時間はDoingの時間が多く占めているといえる。 コロナ渦で、自身は気が滅入ったりストレスを感じることがおおく「コロナ時代の負け組」であったが、これはBeforeコロナの時代にDoingの時間が多く、Beingの過ごし方が分からなかったため、急遽Beingの時間が増えてしまったことに対処できなかったのだとこの節を読み痛感した。 それぞれの時間でできること、叶えられることは異なるという考え方そのものに共感ができた。 【②一つに依存から、たくさんに依存へ】 社会の変化が早くなることで企業の寿命が短くなる一方、人の寿命は延び、一人が職業に携わる時間は長くなりつつある。この、会社の寿命より職業に携わる寿命の方が長くなる時代で大切なことは、何か一つのことに依存するのではなく、たくさんのことに依存することであると筆者はいう。一社にこだわるのではなく、掛け持ちや副業、転職を繰り返すことでたくさんに依存し、重心を分散させることが大切なのである。 ただし、闇雲に転職をするのではなく「産業が同じか違うか」と「求められるスキルが同じか違うか」をクロスさせ、4象限に分け戦略的に移ることを推奨している。 特に転職一社目は「同じ産業×違うスキル」か「違う産業×同じスキル」に移ると良いとしている。 例えば食品メーカーで営業職をしていれば、次は広告代理店という違うマーケットで同じ営業を行う。あるいは、違う食品メーカーで人事職に飛び込む。こうやって少しずつズラしていくことが負荷のかかりすぎない成長を実現できるという。 【③マイナスを取り除くこととプラスを増やすことは違う】 突飛に大きな話をするが、人類は戦争、貧困、病気との戦いに勝ってきた。特に戦後の日本は豊かな国を目指し、類を見ないほどの速度で経済成長を実現してきた。1人あたりのGDPは1958年から1987年までのおよそ30年間で右肩上がりを続けた。また、栄養、衛生面の改善に伴い平均寿命も改善。同じ30年間でGDP同様、右肩上がりを続けた。 しかし、同じ30年間で数値が変わらず横一線であったものがある。それが「生活満足度」である。アジア人、特に日本人は生活満足度を高く見積もらない(10段階で10をつける人の比率が他国、とくに南米圏などと比べ低い)傾向にあり、一概に「幸せでない」と結論づけることはできないが、少なくとも経済成長や平均寿命の改善は生活満足度、すなわち幸せな状態に影響を与えていないのである。 裏を返せば、経済成長をしなくても、平均寿命をのばさなくても、別の要因に幸せをもたらすものがあるのだろう。マイナスを取り除くことと、プラスを増やすことは別物なのである。
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子どもたちに寝る前に聞く「今日何が楽しかったー?」 これからも続けよう。そして自分でも考えてみよう。たまに悔しかったことも聞いてみよう。 実りの時期が50歳と言われたら、もうちょいあって少し安心する。
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「自分らしく」生きるとはを考える。 人生の質を時間という軸を通して再発見。 みんなとbeing→そこにいるを認めてもらえる場所。 ひとりのdoing→深く見つめる。考える時間。 ↑↑↑上記が自分には欠けている点と実感。 ■異業種の知り合いに声を掛ける。 ■自分発信の仕事を作り出す...
「自分らしく」生きるとはを考える。 人生の質を時間という軸を通して再発見。 みんなとbeing→そこにいるを認めてもらえる場所。 ひとりのdoing→深く見つめる。考える時間。 ↑↑↑上記が自分には欠けている点と実感。 ■異業種の知り合いに声を掛ける。 ■自分発信の仕事を作り出す。
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とても読みやすく、内容もわかりやすいので、今の自分にとても刺さった一冊です。 ①仕事は順調ですか? ②人生は順調ですか? ③ご家族は幸せですか? 信頼の為に、会社のメンバーや後輩に自身が開示した上で、3つの質問を実施していきます。
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人生100年を見据えた時間の使い方を学ぶため、読みました。充実した人生、すなわちフルライフとは、フルライフとは、自分を高めるwell-doingと、自分を忘れるwell-beingのバランスをとることです。ハードワーク期は能力を深める仕事に取り組み、ブランディング期は自分の器を広...
人生100年を見据えた時間の使い方を学ぶため、読みました。充実した人生、すなわちフルライフとは、フルライフとは、自分を高めるwell-doingと、自分を忘れるwell-beingのバランスをとることです。ハードワーク期は能力を深める仕事に取り組み、ブランディング期は自分の器を広げる仕事に取り組み、アチーブメント期は自分が心からやりたい仕事に取り組むのが大方針です。50歳から本気出す、それまでは練習という心構えで色々挑戦するのが理想だそうです。筆者と相対することで、自分の軸が見えてきました。
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人生100年時代における、時間の遣いかたについて開設された本。仕事人生を3つのフェーズ(ハードワーク期、ブランディング期、アチーブメント期)にわける考えかたはなかなかに新鮮だった。詳細は本書に譲るが、自分のように転職回数が多い人間も肯定される(むしろ推奨される)論調になっており、...
人生100年時代における、時間の遣いかたについて開設された本。仕事人生を3つのフェーズ(ハードワーク期、ブランディング期、アチーブメント期)にわける考えかたはなかなかに新鮮だった。詳細は本書に譲るが、自分のように転職回数が多い人間も肯定される(むしろ推奨される)論調になっており、共感ポイントが多く、2020年の中でも片手の指に入るくらいの良書。
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『フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略』(著:石川善樹) 付箋部分を抜粋します ・本人のなかで学びや変化がある1週間だったら、その人にとっては順調だと思える。その一方、たとえ成果が出たいたとしても 日々がルーティーンの繰り返しのように思...
『フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略』(著:石川善樹) 付箋部分を抜粋します ・本人のなかで学びや変化がある1週間だったら、その人にとっては順調だと思える。その一方、たとえ成果が出たいたとしても 日々がルーティーンの繰り返しのように思えたら、とても順調とは感じられない。つまり、学びや変化があるから 人はがんばれるのです(p37) ・社会的時差ボケをなくすために、土曜の朝も平日と同じくらいの時間に起きることです(p69) ・土日が少々ダラダラしたものであっても、平日のがんばりに目をそらされて、ダラダラに気が付きにくいのです(p70) ・金曜の夜に1週間の「To Feelの振り返り」を行うのもよいでしょう。この1週間で自分はどんなことを感じたかを 振り返ることで、自分の過ごした1週間の「評価」を高める。反省点を見つけて改善するだとか、来週の予定を立てようと する必要はありません。振り返るだけでいい(p73) ・普通の人もすごい人も、1年後のプランは大して変わらない。でもすごい人は2年後、3年後のプランニングがうまい(p77) ・1年目:準備する(種を蒔く) 2年目:始める(芽が出る) 3年目:広げる(花が咲く)(p78) ・「出す」「絞る」「決める」という機能を一般的な思考法当てはめると「直感(DMN)」「大局観(SN)」「論理(CEN)」 になります(p107) ・いつまでもグズグズと「練習」するわけにもいきません。自分の人生は自分が決めない限り、いつまで経っても「本番」が 始まりません(p132) ・人間の成長とは自己中心性から離れること(p169)
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ブランディング期に位置するであろう自身としては、「大局観」について書かれた第3章が参考になった。well-beingが何かはもう少し勉強が必要。詳しいことはこちら、と紹介されていた文献を読んでみるべきか、、 https://www.internationaljournalofwe...
ブランディング期に位置するであろう自身としては、「大局観」について書かれた第3章が参考になった。well-beingが何かはもう少し勉強が必要。詳しいことはこちら、と紹介されていた文献を読んでみるべきか、、 https://www.internationaljournalofwellbeing.org/index.php/ijow/article/view/1037 『フードテック革命』に"食を通したウェルビーイング"のインタビューが掲載されていたことをきっかけに読んだ。
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戦略 フルライフとはWell-doingとWell-beingの重心を見つけること 仕事におけるWell-beingは信頼関係 ハードワーク期 ブランディング期 アチーブメント期 ブランディング期 人間としての魅力を磨く 他分野からの信頼を獲得する時期 創造性 まずコンセ...
戦略 フルライフとはWell-doingとWell-beingの重心を見つけること 仕事におけるWell-beingは信頼関係 ハードワーク期 ブランディング期 アチーブメント期 ブランディング期 人間としての魅力を磨く 他分野からの信頼を獲得する時期 創造性 まずコンセプトを作り戦略を策定し意思決定して実行に移す アチーブメント期 仲間の能力や魅力を磨くことに専念 自分が心からやりたい志事に取り組む 自分がこれをやりたいと腹の底から納得して物事を始められることはまれ ボンヤリとでもいいから志を立てやり続ける中で志がハッキリしていく場合が多い アチーブメント期50歳頃 3年プラン 1日あれば視点が変わる 1週間あれば人生が変わる 1年あれば事業が変わる 3年あれば企業が変わる 10年あれば産業が変わる 30年あれば時代が変わる 100年あれば文明が変わる
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