1,800円以上の注文で送料無料

旗指足軽仁義 の商品レビュー

3.7

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2022/07/05

『家康直属の旗本先手役の一員となり、本田平八郎忠勝に仕えることになった茂兵衛。家中でも恐れられる猛将の旗印を預かる旗指足軽として数々の戦場で修羅場をくぐる。主君家康もついに三河を統一し、遠江に侵攻を開始する。戦国足軽出世物語、第2弾。』 漫画の主人公のような時にコミカルな主人公...

『家康直属の旗本先手役の一員となり、本田平八郎忠勝に仕えることになった茂兵衛。家中でも恐れられる猛将の旗印を預かる旗指足軽として数々の戦場で修羅場をくぐる。主君家康もついに三河を統一し、遠江に侵攻を開始する。戦国足軽出世物語、第2弾。』 漫画の主人公のような時にコミカルな主人公と精緻すぎる合戦の様子の対比が素晴らしい。仲間や主従の関係も濃密によくできている。ヒットするのも分かる。 今回は大活躍の主人公も後ろからピストルで撃たれて瀕死の状態になる。 『前線からは酒井隊の将兵が、ぞくぞくと自陣に戻って来た。皆疲れ果て、よろよろと歩き、顔には血の色がなかった。背中に矢が突き刺さった者。片膝を撃ち抜かれ、同僚の肩にすがって帰還した者-どの顔にも『二度と掛川攻めには出たくない』と書かれてあった。しかし、明日になれば、なぜか彼らの精気を取り戻し、刺さった矢を抜き、歩けない者は馬に跨がり嬉々として死地に赴くのだ。蓋し、戦国武者とはそういうものなのだ。 それはなぜか? 戦場に、未来があるからだ。 功名を立て、褒賞にあずかり、出世をする。槍持ちを従え、馬に乗って歩く身分になれるからだ。低い身分から、領主や城持ちになった者も実在する。つまり戦とは投機だ。命がけの危険な投機だ。万に一つ大当たりすれば、己が人生が変わる。』

Posted byブクログ

2022/06/12

シリーズ第二作 乱暴者の茂兵衛が、足軽となり、次いで徒の侍となるまでの顛末。 足軽とはいえ、徳川家康直参の茂兵衛。次巻の活躍が楽しみ。

Posted byブクログ

2022/06/19

シリーズ第2弾 百姓からの成り上がり足軽の出世物語。 前巻から本巻の終盤までは、出世欲とか関係ない生き様で、相棒からも責められていたのが、最終章あたりで出世欲に目覚めるようになった。しかし、その動機がなぁ・・・ちと共感できん。 それにしても三河弁が違和感なくすんなり入ってく...

シリーズ第2弾 百姓からの成り上がり足軽の出世物語。 前巻から本巻の終盤までは、出世欲とか関係ない生き様で、相棒からも責められていたのが、最終章あたりで出世欲に目覚めるようになった。しかし、その動機がなぁ・・・ちと共感できん。 それにしても三河弁が違和感なくすんなり入ってくる(とはいうもの生粋の三河人にとってはまがい物らしい)。これは三河地方で35年間ほどの在職経験のせいだろうか?

Posted byブクログ

2022/05/08

最近ハマっている時代小説で一番面白い本。 田舎で百姓をしていた、茂兵衛はあるキッカケで家康の家来になり、 足軽として入る。 その足軽からどんどん出世するお話がドキドキして面白い。 この本の特徴は、主人公の茂兵衛の活躍していく前向きな姿勢もいいが、 その時代背景の描き方が実際の...

最近ハマっている時代小説で一番面白い本。 田舎で百姓をしていた、茂兵衛はあるキッカケで家康の家来になり、 足軽として入る。 その足軽からどんどん出世するお話がドキドキして面白い。 この本の特徴は、主人公の茂兵衛の活躍していく前向きな姿勢もいいが、 その時代背景の描き方が実際の数字を使って納得するのがいい。 例えば、信長に援軍を頼まれた家康が5000人の兵を向かわせた。 ここまでは普通だが、著者はその5000人の兵を隊列するのに、いったい 何人の人と食料とお金が必要かを計算する。 5000人の行軍で結局1万人の軍勢になるらしい。 その細かい説明が面白い。 随所にその説明があり、当時の雑兵の気持ちとか、お金が描かれている。 このシリーズは見逃せない。

Posted byブクログ

2022/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦国合戦もので武将ではなく足軽の日常のリアルな目線での物語は新鮮で面白い。リアリティと言っても、そこは物語の情けやユーモアもあり一風違った歴史物として楽しめた。次の巻が楽しみ。 作品紹介・あらすじ ついに三河を統一した家康。「松平」から「徳川」へ姓も改めた。今川領、遠江侵攻を皮切りに、朝井・浅倉攻め(金ケ崎の退き口、姉川の戦い)、浜松城築城と、家康、勇躍の時。がんばれ茂兵衛、出世のチャンスだぞ! 戦国足軽出世物語、シリーズ第2弾。

Posted byブクログ

2022/04/06

あっというまに読み終わった。 土塁を這い上ったり、川に潜ったり、相変わらず視線が低い歴史小説。 鑓という武器の殺傷力を思い知らされる。

Posted byブクログ

2022/03/21

本田平八郎麾下に入り、旗指足軽として活躍する茂兵衛。落とした曳馬城で助けた女・綾女、平八郎隊に志願した侍・横山左馬之助を登場させ、恋と命のやり取りという物語が同時に進む面白さ。辰蔵にそそのかされて綾女への恋心を募らせ、何通もの手紙を送り……告白の後、三河衆の妻にはなれないとの切り...

本田平八郎麾下に入り、旗指足軽として活躍する茂兵衛。落とした曳馬城で助けた女・綾女、平八郎隊に志願した侍・横山左馬之助を登場させ、恋と命のやり取りという物語が同時に進む面白さ。辰蔵にそそのかされて綾女への恋心を募らせ、何通もの手紙を送り……告白の後、三河衆の妻にはなれないとの切り返しとは。見事撃沈した茂兵衛の姿に、若かりし我が姿を思い出した(;o;) 左馬之助との軋轢も、平八郎が喧嘩の始末を預かったが、10年後に茂兵衛が千石取りとなることが命と引き換えに約束された。茂兵衛の快進撃が始まろうとしている。

Posted byブクログ

2022/03/02

手柄を立れば立てたで、思わぬ恨みも買う。 立派で強い父親が、あろうことか足軽に殺された息子は、三河徳川家に入り、茂兵衛の命を狙う。 背後から短銃で撃たれた茂兵衛は一時重体に陥る。 長い養生を経て、現場に復帰。 浅井長政、朝倉影紀軍と戦う織田信長に五千の兵を連れて合流。 戦国...

手柄を立れば立てたで、思わぬ恨みも買う。 立派で強い父親が、あろうことか足軽に殺された息子は、三河徳川家に入り、茂兵衛の命を狙う。 背後から短銃で撃たれた茂兵衛は一時重体に陥る。 長い養生を経て、現場に復帰。 浅井長政、朝倉影紀軍と戦う織田信長に五千の兵を連れて合流。 戦国武将を神格化もしない、綺麗事にしない。 だが、この足軽たちの生き様の純真なこと! ユーモアを感じる文章も光る。第2巻。

Posted byブクログ