一人と千三百人/二人の中尉 の商品レビュー
自ら労働現場で働き、友愛会の初期幹部として、社会運動、労働運動の真っ只中で活躍した著者が、その活躍の合間を縫って、同士たる労働者の覚醒を願って書いた小説や戯曲の選集である。 労働問題を舞台とした作品が多いが、いかにすれば労働者等弱い立場の人間が幸福になれるのか、社会の矛盾に立ち...
自ら労働現場で働き、友愛会の初期幹部として、社会運動、労働運動の真っ只中で活躍した著者が、その活躍の合間を縫って、同士たる労働者の覚醒を願って書いた小説や戯曲の選集である。 労働問題を舞台とした作品が多いが、いかにすれば労働者等弱い立場の人間が幸福になれるのか、社会の矛盾に立ち向かうべきなのかという問い掛けに、作者の熱い思いが伝わってくる。 それだけに、登場人物の言葉として作者の思いがかなりストレートに表現されているところが多く、生硬さが拭えないのが気になった。
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