教養としての日本の上級国民 の商品レビュー
上級国民、池袋の痛ましい自動車事故で、加害者が不逮捕という不条理から、世間で流布されてきた言葉。こうした上級国民の存在について、政界、財界、官界そしてメディアと、閨閥や系譜を通して、その形成過程と縺れあいが、図解され紹介されている。努力で勝ち取った人々と、家柄で組み込まれている人...
上級国民、池袋の痛ましい自動車事故で、加害者が不逮捕という不条理から、世間で流布されてきた言葉。こうした上級国民の存在について、政界、財界、官界そしてメディアと、閨閥や系譜を通して、その形成過程と縺れあいが、図解され紹介されている。努力で勝ち取った人々と、家柄で組み込まれている人々。その内実は様々だが、羨望の対象とみるか、大望の動機として捉えるかは、読者の自由だが、本書の最後では、新しいニューエリートの台頭に触れている。いずれにしても、ノブレス・オブリージュの原点を忘れないでほしい。
Posted by
- 1