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山内マリコの美術館は一人で行く派展 の商品レビュー

3.6

18件のお客様レビュー

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2020/11/21

美術館だけじゃなく資料館、博物館など多岐にわたる。冒頭のごあいさつ文にあるとおり、お出かけ感想文なので堅苦しくなく読める。メランカオリが気になる…。

Posted byブクログ

2020/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 冒頭のほう、ジャコメッティ展@国立新美術館、写真家ソール・ライター展@Bunkamuraザ・ミュージアム、杉本博司 ロスト・ヒューマン@東京都写真美術館などなど、行ったことのある展覧会が立て続けに出てきて、こりゃいいや面白そう!と思った。  本書は、著者が雑誌『TV Bros』に2013年4月から2018年にかけて連載していた123回分の美術展探訪レポをまとめたもの。  でも、上記以外、ドンピシャは村上隆の五百羅漢図展@森美術館くらいか。祖父江慎+コズフィッシュ展@日比谷図書館は、見覚えがあるな、オノ・ヨーコ/私の窓から@東京都現代美術館は、先日常設展として少し作品が展示されてたっけ。藤田嗣治展は、この間、わたしゃ秋田の記念館で大作を直に観てきたよ。  ハマスホイとか、ウィーンの大回顧展とか、上野の若沖展とか、人出もあったと思われる展覧会もなく、近年だとバンクシーやバスキアとかも含まれてなかった。 5年ちょっとで123回、隔週刊行の雑誌だから、きっちり月2回。まぁ、東京だけでも数限りない美術展が開催されているから、訪問先も、そうそう重なるもんじゃないか。  それでも、若きエッセイスト?コラムニストの感性というものは良く分かった。あとがきにある、この言葉が象徴的か。 「だけどこうして来た道をふり返ると、わたしたち後発世代も、ちゃんとそれなりの歴史を積み重ねて、いまここにいるんだなぁという気がしてくるってもんです。」  一回り下の著者。就職氷河期の先、ゆとり、とかミレニアルと言われた世代か。ガツガツ感はなく、どこか諦観漂う冷めた印象・・・。  太田記念美術館での「明治維新150年 幕末・明治 激動する浮世絵」で取り上げられた浮世絵師小林清親に寄せるシンパが端的に、その心情を吐露していた。 「幕末生まれの若者たち。そして、大人になって世に出られたころには、ブームどころか江戸時代すら終わっていたという致命的な乗り遅れっぷりが、なんか他人とは思えなくて・・・・。」  同じ展覧会、作品を鑑賞しても、ひとそれぞれ、懐く感想は違うのは実に面白い。

Posted byブクログ

2020/05/27

twitterで装丁の方が紹介してて、タイトルに共感して買った。 タイトルだけでなく、「おっさんカメラ問題」など それだ!という共感ポイント多い。 そして国内外の美術館紹介にもなっているので、 今後の旅行プランの強力なサポートになりそう。 いい本買った。

Posted byブクログ

2020/04/21

私にとって 「美術館」「博物館」は 生きていくうえで 必要不可欠なもの そんな思いが 行間から滲み出てきます 有名だから(無名だから) 人がどう言おうが 人がどう見ようが そんなの関係ない 私は私の「眼」と「感性」で 「美」に向き合います その「潔さ」が かっこいい!

Posted byブクログ

2020/04/12

7年分の美術館の展示のあれこれが載ってるから、わたしが行ったいくつかも載っていて、え、あれってもうそんな前の展示?となったり懐かしかった。あくまで指南書ではなく、その時々でマリコさんが感じたこと。アート鑑賞って硬いものではなく、ゆるりと適当にそれぞれ好き勝手に感じていいんだよ、な...

7年分の美術館の展示のあれこれが載ってるから、わたしが行ったいくつかも載っていて、え、あれってもうそんな前の展示?となったり懐かしかった。あくまで指南書ではなく、その時々でマリコさんが感じたこと。アート鑑賞って硬いものではなく、ゆるりと適当にそれぞれ好き勝手に感じていいんだよ、なムードが好き。 そして愛猫チチモちゃんのアートが各章の終わりにあってそれがまたうまくて、ほっこりしました

Posted byブクログ

2020/04/05

入門書ではない。山内さんのアートへの愛が強すぎる、コアなエッセイだと私は思った。TVBros.は好きだけど、アートの知識ほぼ0の人にはおすすめ出来ない。

Posted byブクログ

2020/04/02

外で読んでいたのに「ルノワールのスーパー多幸感はかなりの猛毒」が面白すぎてすっごいニヤニヤしてしまった。あー恥ずかしい。 美術作品に対する考え方も好きだし、この言葉のセンスは本当に天才だと思う。 やっぱり、この人の書く言葉が好き。

Posted byブクログ

2020/03/28

いくつか小説を拝読したことのある山内マリコさんのさくさくっと読める美術館のレポート集。冒頭のこんな文章にまず激しく同意。『アートはだいたい掴みどころがない。それをみて何か感じてもぼやーっとしてる。Twitterで人の感想を目にした瞬間にラベリングされ、かき消される』まさにそう、だ...

いくつか小説を拝読したことのある山内マリコさんのさくさくっと読める美術館のレポート集。冒頭のこんな文章にまず激しく同意。『アートはだいたい掴みどころがない。それをみて何か感じてもぼやーっとしてる。Twitterで人の感想を目にした瞬間にラベリングされ、かき消される』まさにそう、だから言った直後は出来る限り他の人の感想を見ないうちにまとめている。わかりみが深すぎる。 ひとつひとつの感想がとても読みやすい量。なにより、展示会の本筋とはまったく関係ないところに意識が飛びまくってるのがいい。展示会は、そこにいる人、置かれている場所、その人の人柄含めて体験するもの。『印象派の作風はこんな時期にこんな運命を辿ってて〜』ていう情報は、正直なところ図録を読めば追体験が可能。 マリコさんの本は、図録でも取り返すことのできないなにかを楽しむ一冊だった。自分が行ったことある展示もあって懐かしかった!自分もこまめに言った記録を残そうかなー。

Posted byブクログ